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J-POWER電源開発株式会社納め大鳥発電所
2号機カプラン水車・発電機の運転開始


Commissioning of 87,000kW Kaplan Turbine and Generator for Otori Power Station

佐藤 朝美 日立製作所 電力・電機グループ 火力・水力事業部 水力タービン部
後藤 啓一 日立製作所 電力・電機グループ 電機システム事業部 電機品質保証部 発電機品質保証課



口絵

J-POWER電源開発株式会社大鳥発電所の鳥観と主要機器
 カプラン水車・発電機が据え付けられた地下発電所ダムの鳥観(a),カプラン水車ランナのつり込み状況(b),発電機の全景(c)をそれぞれ示す。



 環境保全の観点から,水力発電所には,周囲の環境に配慮した計画,設計,建設が求められている。日立製作所がJ-POWER電源開発株式会社に納入した大鳥発電所2号機が,2003年6月に営業運転を開始した。これは,尾瀬を源とする阿賀野川の最上流部にある既設の大鳥ダムを上部ダムとし,9万5,000kW水車・発電機の同発電所に隣接して,新たに8万7,000kWカプラン水車・発電機を増設したものである。

 大鳥発電所は豊かな自然に恵まれた越後三山只見国定公園の特別地域内に位置し,工事区域の近くには希少な猛禽(きん)類が生息している。これらの貴重な自然との共存を考え,(1)地上の改変をできるだけ避けるように主要構造物を地下に配置する,(2)猛禽類の営巣期には地上部の工事を休止する,(3)工事に伴う廃棄物をできるだけ有効に利用するなど,環境負荷を低減するための努力の下に建設が行われた。

 大鳥発電所2号機は,今後の水力発電の方向性を示すものとして注目されている。


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