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電源開発株式会社竹原火力発電所第3号機の
誘引通風機モータに適用した高圧ダイレクトインバータ装置


High-Voltage Direct Inverter Applied to the Induced Draft Fan Motor at Takehara Thermal Power Station No.3 of Electric Power Development Co., Ltd.

山田 宏彰 電源開発株式会社 火力事業部 技術グループ
荒山 清 日立製作所 情報・通信グループ 情報制御システム事業部 発電制御システム設計部
岡松 茂俊 日立製作所 情報・通信グループ 情報制御システム事業部 電機制御システム設計部
永田 浩一郎 日立製作所 日立研究所 情報制御第五研究部



口絵
注:略語説明
IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor),IM(Induction Motor),U(第1相),V(第2相),W(第3相)
高圧ダイレクトインバータ盤(a)と多重変圧器の外観(b),および回路構成(c)
 高圧ダイレクトインバータ盤はIGBT素子を含んだ多数のセルインバータで構成し,多相電源から可変周波数電源に変換して出力する。多重変圧器では,商用電源を入力し,多相電源に変換する。



 電力分野では,省エネルギーへの取り組みが急務となっている。その省エネルギー策の一つとして,発電所の大型補機モータの駆動電力を低減させることが求められている。これまではインバータで補機モータを可変速制御してきたが,従来のインバータでは出力電圧や容量が小さいので,事業用火力発電所の大型補機への適用は進んでいなかった。

 このため,電源開発株式会社と日立製作所は共同で,高圧・大容量の大型補機にも適用できる8,250kVA、高圧ダイレクトインバータを開発し,電源開発株式会社竹原火力発電所第3号機の7,000kW誘引通風機モータに適用し、実機試験を実施した。

 実機適用にあたっては,電源系統からの外乱があってもプラントが安定して運転できるシステム構成と制御方式を構築し,高いシステム信頼性を実現した。また,発電出力50%運転時で,従来に比べて約70%のモータ消費電力の低減が認められるなど,大きな省エネルギー効果も得ることができた。


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