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HIGHLIGHTS 2004


左から基礎研究所人間・情報システムラボの堀井洋一主任研究員,デザイン本部ユーザエクスペリエンスリサーチセンタ インタラクションデザイングループの星野 剛史主任デザイナー,および同グループの丸山 幸伸デザイナー

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だれにでも使える「直感的な操作」を目指した
ヒューマンインタラクションデザインへの取り組み

情報機器の高性能化,多機能化が進む中で,これから求められるインタフェースには,親しみやすさや楽しさといった新しい経験価値が重要になる。操作すること自体が楽しく,直感的に機器を扱うことができるデバイスやシステムとはどのようなものなのか―「日立ヒューマンインタラクションラボ(HHIL)」は,既成の枠を越えて,リサーチャーとデザイナー,マーケッターの3者のコラボレーションにより,独創的なアイディアを生み出している。


ヒューマンインタラクションデザインの目的は

 操作すること自体が楽しい,あるいはだれもがわかりやすく直感的に操作できるデザインです。情報機器のインタフェースには,従来のような「効率」や「合理性」だけでなく,親しみやすさや楽しみを持った魅力的なヒューマンインタラクションデザインが求められています。そのため,使いたい人すべてが使いやすいユニバーサルデザインや,さらに効率的に機器を使いこなしていこうというユーザビリティの視点から一歩踏み込んで,ユーザーがこれまで経験したことのない独創的な次世代のインタラクション技術の提案を行っています。
 研究開発本部のリサーチャーとデザイン本部のデザイナー,そして事業部で企画を担当するマーケッターの3者が立ち上げた社内横断組織「日立ヒューマンインタラクションラボ(HHIL)」から,すでにさまざまなアイディアや製品が生み出されています。


受動的情報視聴端末“Waterscape”とは

 だ円形で液晶表示だけのモバイル端末です。ボタン類は一切なく,本体を傾けたり振ったりするジェスチャーによって端末内部に設置した加速度センサが反応し,操作できます。操作画面には,ニュースや音楽などのコンテンツが水に浮かぶ泡として表現されますが,これらの泡は重力の法則に従うようにシミュレートされているので,本体を傾けることで移動でき,また,本体をすばやく振ることで終了できます。
 これは,「受動型ブラウジング」,「直感操作」それに「暇つぶし」という三つのコンセプトから生まれたデバイスで,受動的に情報を得られること,いつでも気軽に取り出して楽しめること,だれもが説明を受けなくても直感的に操作に習熟できることが開発のキーとなっています。受動型ブラウジングについては,“Prius Air View(パソコンの待ち受け画面で多様なビジュアル情報を流すシステム)”に応用し,商品化しています。


ホームネットワーク“Air-Real”とは

“Air-Real(エアリアル)”は,ユビキタス情報社会の進展によって家電がネットワーク化された社会を先取りして考えたシステムです。レーザポインタを内蔵したリモコンで操作したい機器を指し示し,機器のオン・オフやエアコンの温度設定などがマルチに行え,天井に備え付けたカメラでレーザポインタが指し示す位置を自動検出する仕組みです。例えば,冷蔵庫を指してそのデータをコピーした後にテレビに向かってボタンをクリックすれば,冷蔵庫内の食材情報をテレビに映し出すこともできます。機器間の壁を取り払って,正に直感的・文脈的に操作を行えるのが特徴です。


今後の展開は

現状ではさまざまなアイディアを出している段階にあります。今後は,これらのアイディアを実際に製品の中に投入していくことで,さらにリアルで直感的な操作が行えるような,ユーザーに魅力ある製品を作っていきたいと思います。

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