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【Solution】クラウドサービスプラットフォーム「Cosminexus」

パブリッククラウド移行を支援し、デジタルシフトをさらに加速させるクラウドサービスプラットフォーム「Cosminexus V11」

ミッションクリティカルな各種業務システムにおいて、アプリケーションの効率的な開発環境や、その実行基盤を提供する「Cosminexus」。その最新版では、既存システムのパブリッククラウドへのスムーズな移行をサポートする機能を強化し、デジタルビジネス拡大をめざす企業の、迅速なサービス展開を力強く支援します。

「攻め」のIT投資拡大へ向けたパブリッククラウド移行に対応

 社会や事業環境、そしてビジネスモデルが目まぐるしく変化するなかで、ITシステムには多様化や複雑化、機を逃さない新たな価値の創造が求められています。こうしたニーズに応えるべく、日立はミッションクリティカルなシステムでのアプリケーション開発、その安定稼働などを支援する、クラウドサービスプラットフォーム「CosminexusV11」をリリースしました。

 現在、企業はIT予算の9割以上を既存システムの維持・管理に割いています*。一方、ビジネスの機会拡大に向けた新たなIT投資は全体予算のわずか1割にすぎず、これが企業の成長阻害の要因となっています。こうした状況を打開するためには、現状維持から新たな価値の創造へ、「守り」から「攻め」へとIT投資のあり方を転換する必要があります。

 この転換を実現するための有効な手段のひとつが「クラウド化」です。ハードウェアやOS、ミドルウェアといった要素から、アプリケーション開発やサービス構築と、オンプレミスからパブリッククラウドへ移行する対象や領域の拡大に応じて、既存システムの維持管理のためのコストを漸減し、剰余分を新たな「攻め」のIT投資に充てられるようになります。

 そうしたクラウド化の進展に応じて、Cosminexusは段階的な進化を遂げてきました。今回提供するCosminexus V11では、ハードウェアの運用負担軽減を主眼とする「クラウドサービスの活用」に加え、変化に即応するITシステムの実現に向けた「クラウドサービスへの深化」を追求。各種の機能強化を図り、デジタルビジネスの拡大に向けたパブリッククラウド移行ニーズに対応します。

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出典:経済産業省DXレポート〜ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開〜

コスト最適化と信頼性の両立でデジタルサービス拡充を促進

 今回のバージョンアップのメインとなるのが、「uCosminexus Application Server」における「Amazon EC2 AutoScaling(以下、オートスケーリング)」への対応です。オートスケーリングは、サービスの需要変動に応じてクラウド上のサーバーリソースを動的に増減させる機能で、リソース不足による機会損失や、余剰リソースの発生を防ぎ、投資コストを最適化できます。

図:オートスケーリング対応時の「CosminexusV11」の適用イメージ
オートスケーリング対応時の「CosminexusV11」の適用イメージ
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 最新バージョンでは、オンデマンド・ミドルウェアライセンスと組み合わせて利用することでCosminexusのミドルウェアライセンス数も、オートスケーリングで増減するサーバーリソースに追従する従量課金制に対応。ハードウェアだけでなくソフトウェアまでを含めてキャパシティの予測が不要になることで、余剰投資を回避でき、サービスのスモールスタートが可能になります。

 なお、オートスケーリングによってサーバーリソースを追加・削除する際には、IPアドレスの動的変化や、ログ・状態情報の喪失などを伴うため、信頼性確保のための対応が必要となります。Cosminexus V11ではこうした点を考慮して、実機検証した設定ノウハウを、構築ガイドとして提供。コストを最適化できる便利なオートスケーリングを、日立の知見に裏付けられた、高い信頼性のもとで利用できるようになりました。

機能強化と充実のサポートで新たな価値の創造へ

 Cosminexus V11では、パブリッククラウド対応のほかにも、新たな機能強化が図られています。まず、企業向けWebアプリケーション開発プラットフォームであるJava EE 7へ対応しました。なかでも「WebSocket」への対応により、サーバーからクライアントへのプッシュ通信、リアルタイムの株価配信や緊急情報の一斉通報といった、ひとつのWebアプリケーションと複数のクライアント間の双方向通信を実現するサービスが実装できるようになりました。アプリケーションの自由度を高めるこうした技術規格への対応によって、これまでにない新たなサービスの創出が期待できます。

 また、Cosminexus V11では、アプリケーション開発の基本プラットフォームであるJava SE 11を、延長サービスも含めて少なくとも2035年までサポート。既存システムのJavaのバージョンアップ対応やその際のリスク診断、さらにパブリッククラウド移行を支援するテクニカルサービスも新たに提供します。

さらなる進化を追求しながら、デジタルビジネスの変革を

 Cosminexusは、クラウドサービスの活用からクラウドサービスへの深化へと段階的な進化を遂げてきました。そして今後は、既存のシステム資産と、パブリッククラウドに最適化された「クラウドネイティブ」との密な融合によって、機敏なサービス創出、展開を可能にし,デジタル・トランスフォーメーションを支える製品として、さらなる機能強化を図っていきます。

 アプリケーション基盤、そして、クラウドサービスプラットフォームとして確かな実績を重ねてきたCosminexus。そのたゆまぬ進歩を通して、これからも日立はお客さまのデジタルビジネスへの変革を力強く支援していきます。

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