今日の仕事ももうすぐ終わりか、ほっと一息。
IT管理者の国府津(こうづ)さんは、ぬるくなったコーヒーをグッと飲み込んだ。
そんなとき、開発部署からのクレームが…。
国府津:「はい、ITシステム部です。」
A開発部の人:「A開発部です。なんだかここ2、3日、サーバの動作が遅いんですけど…。」
「ええと…、ちょっとお待ちくださいね。」
システム管理画面を起動する。
「…サーバのCPU負荷は想定内みたいなんですが。ひとまず、CPUの割り当てを増やしておきますので、しばらく様子を見ていただけますか?」
「分かりました。よろしくお願いします。」
国府津さんはさっそくA開発部のCPU割り当てを増やし、その日は気持ちよく定時に退社した。
――――数日後
「はい、ITシステム部です。」
「この前、ご連絡したA開発部ですが、さらに動作が遅くなっているようです。もうすぐ納品なので、お客さまとのメールのやり取りやデータの更新などでアクセスするデータ量が増えている状況ですが、この遅さでは仕事になりません!早くなんとかしてもらえませんか?!」
システム管理画面を起動するも、CPU負荷は想定の範囲内である。
「CPUの負荷は正常範囲ですね、…どうしてだろ?うーん…」
「とにかく早く対応してください!よろしくお願いしますね!!」
ガチャン、と電話が切れた。
原因がサーバじゃないなら、ストレージとは思ってみたものの
ぬぬっ…、どこから調べればいいのか皆目見当もつかない…。
ストレージベンダーのサポートに電話してみようかしら…
…ノン、ノン。そんなことでは、スーパーなストレージ管理者にはなれませんよ。
き、きみは誰だ? いつのまに!
っていうか、何でオカメインコがしゃべってるんだ!
あなたは、このカンパニーのITアドミニストレータなんですから、
ストレージのトラブルも、すんなりソリューションできるようになりませんと!
(…なんだか変なしゃべりかただな)
えっと…、どうにかできるようになれるのかい?
やる気はあるようですね。
では、このピーちゃんとトゥゲザーにスタディイングしましょう!
ええ、ぜひよろしくお願いします、ピーちゃん先生!!
じゃあまずは、ストレージを少しだけディテイルに見てみましょう
ちょっと離れていて、出しますよー!
(ビーム!!)
へー、いろいろな部品に分かれているんですね。
調査する箇所もたくさんあるっていうことか…、たいへんそうだ。
(ん、今ビーム出したよね?! どうなってるんだ…?)
そう、ストレージの中は、サーバと接続している「ポート」、「キャッシュメモリ」、CPUに相当する「MPブレード」、「RAIDグループ」で構成されているんです。
MPというのはマイクロプロセッサの略で、PCでいうところのCPUと考えてもらえばオーケーです。
ふむふむ…
あっ、もう15時になってしまった、おやつの時間…!!
あとは、それぞれの箇所を調べて、何がトラブルの原因なのかをリサーチしておいてください!!ではまた、シー ユー トゥモロー!!
(バサー(飛び立つ音))
えっと…