ページの本文へ

Hitachi

ストレージI/O性能の低下を防ぐ

−ボトルネックになっているのはどこ?−

  • 解説編
  • お題編

今日の仕事ももうすぐ終わりか、ほっと一息。
IT管理者の国府津(こうづ)さんは、ぬるくなったコーヒーをグッと飲み込んだ。
そんなとき、開発部署からのクレームが…。

国府津:「はい、ITシステム部です。」

A開発部の人:「A開発部です。なんだかここ2、3日、サーバの動作が遅いんですけど…。」

「ええと…、ちょっとお待ちくださいね。」

システム管理画面を起動する。

「…サーバのCPU負荷は想定内みたいなんですが。ひとまず、CPUの割り当てを増やしておきますので、しばらく様子を見ていただけますか?」

「分かりました。よろしくお願いします。」

国府津さんはさっそくA開発部のCPU割り当てを増やし、その日は気持ちよく定時に退社した。

――――数日後

「はい、ITシステム部です。」

「この前、ご連絡したA開発部ですが、さらに動作が遅くなっているようです。もうすぐ納品なので、お客さまとのメールのやり取りやデータの更新などでアクセスするデータ量が増えている状況ですが、この遅さでは仕事になりません!早くなんとかしてもらえませんか?!」

システム管理画面を起動するも、CPU負荷は想定の範囲内である。

「CPUの負荷は正常範囲ですね、…どうしてだろ?うーん…」

「とにかく早く対応してください!よろしくお願いしますね!!」

ガチャン、と電話が切れた。

(状況)
(1)A開発部からの問い合わせを受けて調査したが、サーバのCPU負荷は想定の範囲内で問題ない。
(2)納品が迫っており、メールのやり取りやデータの更新などでデータのI/Oが増えている。
(3)A開発部が利用するサーバAと別の部署が利用するサーバBはストレージを共有している。

国府津さん 困った

原因がサーバじゃないなら、ストレージとは思ってみたものの
ぬぬっ…、どこから調べればいいのか皆目見当もつかない…。
ストレージベンダーのサポートに電話してみようかしら…

ピーちゃん 指導

…ノン、ノン。そんなことでは、スーパーなストレージ管理者にはなれませんよ。

国府津さん 驚き

き、きみは誰だ? いつのまに!
っていうか、何でオカメインコがしゃべってるんだ!

ピーちゃん 指導

あなたは、このカンパニーのITアドミニストレータなんですから、
ストレージのトラブルも、すんなりソリューションできるようになりませんと!

国府津さん

(…なんだか変なしゃべりかただな)
えっと…、どうにかできるようになれるのかい?

ピーちゃん 喜び

やる気はあるようですね。
では、このピーちゃんとトゥゲザーにスタディイングしましょう!

国府津さん 希望

ええ、ぜひよろしくお願いします、ピーちゃん先生!!

ピーちゃん ビーム発射

じゃあまずは、ストレージを少しだけディテイルに見てみましょう
ちょっと離れていて、出しますよー!
(ビーム!!)

ストレージの中身

国府津さん メモを取る

へー、いろいろな部品に分かれているんですね。
調査する箇所もたくさんあるっていうことか…、たいへんそうだ。
(ん、今ビーム出したよね?! どうなってるんだ…?)

ピーちゃん 指導

そう、ストレージの中は、サーバと接続している「ポート」、「キャッシュメモリ」、CPUに相当する「MPブレード」、「RAIDグループ」で構成されているんです。
MPというのはマイクロプロセッサの略で、PCでいうところのCPUと考えてもらえばオーケーです。

国府津さん メモを取る

ふむふむ…

ピーちゃん 飛ぶ

あっ、もう15時になってしまった、おやつの時間…!!
あとは、それぞれの箇所を調べて、何がトラブルの原因なのかをリサーチしておいてください!!ではまた、シー ユー トゥモロー!!
(バサー(飛び立つ音))

国府津さん 待って!

えっと…

今回のお題!
(状況)
(1)A開発部からの問い合わせを受けて調査したが、サーバのCPU負荷は想定の範囲内で問題ない。
(2)納品が迫っており、メールのやり取りやデータの更新などでデータのI/Oが増えている。
(3)A開発部が利用するサーバAと別の部署が利用するサーバBはストレージを共有している。
どこから、何を調べたら?

ピーちゃんの解説を聞く

  • 「サーバ仮想化時代の…ストレージ管理のススメ」 トップへ戻る
  • お題編
  • 解説編