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概要

12Gb SAS エキスパンダ―カード(ファームウェアバージョン 5.10以前)が搭載されている環境において、12Gb SAS エキスパンダーカードが応答を停止し、システムが応答しなくなる場合があります。

発生頻度

現象および影響範囲

12Gb SAS エキスパンダ―カード(ファームウェアバージョン 5.10以前)が搭載されている環境において、まれに12Gb SAS エキスパンダーカードが応答を停止し、システムが応答しなくなる場合があります。

この問題が発生した場合、オペレーティングシステムのログに以下のエラーが記録されることがあります。

Windows システムイベントログ(表示例):

Event ID: 129
Source: SmartPqi
Level: Warning
Reset to device, \Device\RaidPort2, was issued.

Event ID: 153
Source: Disk
Level: Warning
The IO operation at logical block address 0x22c00 for Disk 12 (PDO name: \Device\0000008b) was retried.

Event ID: 5008
Source: SmartPqi
Level: Warning
The controller in slot 0 (bus 92, device 0, f unction 0), the OS requested a Reset of LUN (2, 2, 11)

回避策

回避策はありません。

対策方法

12Gb SAS エキスパンダ―カードのファームウェアをバージョン 5.14以降にアップデートしてください。
次の日立Webページから対策版ファームウェアを収録したSPHをダウンロードしてください。 SPHをダウンロードの上、SPHのReadmeを参照し対策版ファームウェアを適用してください。

ファームウェアバージョン :5.14 (SPH6.70収録バージョン) 以降

対象製品

 
対象製品名 12Gb SAS エキスパンダ―カード
・DL Gen10 SAS エキスパンダーカード (TQ-xxx-870549-B21)
※ 「xxx」はお客さまのご購入製品により相違します。
対象装置 HA8000V/DL380 Gen10 for Nutanix

発生条件

特定の条件はありません。

対象バージョン

12Gb SAS エキスパンダ―カードファームウェアバージョン 5.10以前 (SPH6.60収録バージョン以前)

対象OS

OS依存はありません。

関連するアドバイザリ

ADV-2022-0089b:システムのパワーオンまたは再起動時に12Gb SAS エキスパンダ―カードに接続されているすべてのドライブを検出できず、OSが起動できない場合がある現象について

更新情報

2023年2月24日(更新):概要を更新、現象および影響範囲を更新
2022年12月23日(更新):対策方法を更新
2022年8月26日(公開)

*
本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2022-0106b