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2021年6月25日

損害保険ジャパンの新基幹システム「SOMPO-MIRAI」の中核となる商品管理システムに、日立のBRMS基盤の商品管理ソリューション「InnoProduct」が採用

  株式会社日立製作所(以下、日立)の提供するBRMS基盤の商品管理ソリューション「InnoProduct*1」が、損害保険ジャパン株式会社(以下、損保ジャパン)の新基幹システム「SOMPO-MIRAI」の商品管理システムに採用され、2021年3月から稼働開始しました。

  今回稼働開始した「SOMPO-MIRAI」は、オープン系技術を採用し、約30年ぶりに刷新した新しい基幹システムです。損保ジャパンがお客さまへより良いサービス提供に向けてスタートさせた「未来革新プロジェクト」に、日立は2015年4月の開始当初から開発パートナーとして携わってきました。さらに2015年10月1日からは、本システム刷新を専門に担うシステム開発会社として、「SOMPOシステムイノベーションズ株式会社」を損保ジャパンとの共同出資により設立*2し、両社のパートナーシップを強化して本プロジェクトを推進してきました。

  昨今のコロナ禍における新たな社会環境では、今まで以上にお客さまのニーズにいち早く対応し、迅速な商品開発が急務です。「SOMPO-MIRAI」のサブシステムの中でも、「InnoProduct」が採用された商品管理システムは、商品開発のスピードを高め、ニーズに即した商品をスピーディに提供していくという重要な役割を担っています。今までは、システムごとに類似のパラメーターやロジックを開発することで開発規模が増大し、迅速な新商品開発の妨げの一因となっていました。今回、商品管理システムにおいて「InnoProduct」を活用した基盤を構築し、商品部門などが登録した保険商品仕様を直接システムと連動させる仕組みとしたことで、開発作業の軽減や手戻り作業が削減でき、保険商品開発期間の短縮を実現しました。

  本基盤では、商品部門などが保険商品をGUI上で構築することが可能です。例えば、新規商品開発にあたり既存商品の定義のコピーや、ドラッグ&ドロップによる補償や給付、販売プランの組み立て、保険料の算式や引受のチェック基準の登録といったさまざまな内容をGUI上で作成できるため、商品改定時のプログラム開発負荷が大幅に軽減され、開発スピードが飛躍的に向上します。
  また、商品をモデルデータ化し、異なる種別の商品を一元管理することで、さまざまな既存商品の組み合わせやカスタマイズができるため、ユーザーのニーズに応じた柔軟な商品開発を実現します。スピーディな商品開発や現場要望の取り込みは、お客さまへのサービス品質や満足度の向上に繋がります。

  日立は、今後も「InnoProduct」を活用し、金融機関をはじめとした幅広い業界へ商品設計の柔軟さや商品開発における迅速化を支援し、革新的なITサービスの開発・提供を推進していきます。

  

*1:INNORULES社からLG日立が日本国内向け一次代理店として取り扱っている製品です。
*2:ニュースリリース(2015年10月5日)「損保ジャパン日本興亜と日立によるシステム開発の合弁会社設立に関するお知らせ」

InnoProductの特長

  InnoProductは、BRMS(ビジネスルールマネジメントシステム)であるInnoRulesの商品管理に特化したオプション製品で、 複雑な商品情報をシンプルに登録し、柔軟な商品管理を実現します。

@商品構造の柔軟性

  商品の構成や属性が簡単に変更できるため、新しい商品構造も柔軟に定義が可能です。環境変化へもスピーディに対応できます。

A部品化による再利用性向上

  商品の構成要素を再利用可能な部品にしてPool管理するため、部品を組み立てるだけで簡単に商品を構成でき、再利用による効率化をはかれます。

B商品情報と業務システムのスムーズな連動

  商品情報へアクセスするための多様なAPIを提供しているため、登録した商品情報はそのまま業務システムで利用可能となり、システム開発の負荷軽減につながります。

InnoProductに関するWebサイト

商標に関する表示

  • 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 金融システム営業統括本部 [担当:高島、松浦]
〒100-8220 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号

以上

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