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信用保証協会殿

共同システム

はじめに

東京信用保証協会、千葉県信用保証協会、静岡県信用保証協会、愛知県信用保証協会、福岡県信用保証協会の5つの信用保証協会(以下、5協会)は、制度変更への対応力の強化や中小企業からの多様なニーズへの的確な対応、IT投資のコスト削減を目的に、保証承諾・代位弁済等 主要業務の基幹系システム・情報系システムを共同化し、2007年5月7日に稼働を開始しました。

本システムは、信用保証協会において国内初となるオープン系プラットフォームによる共同システムであり、5協会と日立の共同プロジェクトにより構築しました。

概要

共同化に至った経緯

  • 信用保証協会を取巻く環境が大きく変化する中、以下4点を目的に、システム共同化を目指しました。
    • @中小企業者や金融機関からの多様なニーズへの的確な対応
    • A国や地公体の制度施策への迅速な対応
    • B安全性の向上
    • CIT投資のコスト削減
  • 保証協会システム要員の高齢化という問題もあり、将来的に単独協会でのシステム維持、メンテナンスが困難になることが予想されました。

特徴と効果

ニーズ・制度変更への迅速な対応
オープン系プラットフォームによる共同システムの構築により、中小企業者や金融機関からの多様なニーズ、国や地公体の制度施策に対し、迅速・柔軟なシステムの更新が可能になりました。
システム基盤及び業務の統一化
共同化は、システム基盤だけでなく、業務フロー、コード体系、DB項目、画面、帳票 等の業務に関わる部分も含め、全てを統一化しています。(保証料率体系・制度融資体系 等、地方庁との関連で統一化が困難な項目は個別仕様)
メガバンク等の全国に支店のある銀行や、地域を跨ぐ企業においては、本共同システムを利用することにより、書式の統一 等のメリットがあります。
TCOの削減による経営効率化
オープン系プラットフォームによる共同システムの構築により、システムの直接経費や消耗品の共同購入 等による費用削減効果、並びにシステム要員の戦略部門への配置転換が期待でき、経営の効率化を図ることができます。
高性能・高信頼なシステム基盤
システム基盤には、エンタープライズサーバ「EP8000」やディスクアレイサブシステム「SANRISEシリーズ」の他、統合システム運用管理「JP1」、並びにシステムフレームワーク「Justware」等の日立製品を採用し、高信頼かつ高効率の運用が可能なシステムを実現しています。各協会の端末側のインターフェースには、Webブラウザを採用しています。
オープン基幹系システムの構築を支援するシステムフレームワーク
日立のシステムフレームワーク「Justware」は、J2EE版とOLTP版をラインアップしており、本共同システムの構築においては、旧メインフレームシステム資産の有効活用や安定した品質のアプリケーションの効率的・短期間での開発を重視し、OLTP基盤にて基幹系システムのアプリケーション開発・運用を容易に行える「Justware for OLTP」を基にシステム構築しました。
システム運用の集中管理
共同システムの運用は、TCO削減や安全性・迅速性の確保、保証協会業務に適したシステム開発技術・知識を備えた専門家の育成を目的に、5協会が出資して設立した保証協会システムセンター株式会社が、東京信用保証協会の用賀センタにて集中管理します。

「5協会共同システム」の概要図

[イメージ]5協会共同システムの概要
【図】5協会共同システムの概要図

ベンダーとして日立を選択した理由

第三者機関によるベンダー選定により、安全性・経済性・取組み姿勢 等の総合評価から日立が選定されました。また、金融機関向けオープン系ミッションクリティカルシステムの構築実績や協会システムを熟知しているSEのプロジェクトへの参画 等が評価されました。

今後の展開

2007年9月以降、5協会に加えて、新たに15協会の本共同システムへの順次参加が決定しています。 15協会の参加により、本共同システムは保証取扱い規模において全国の信用保証協会52協会の50%以上を占める大規模な共同システムとなります。その他にも参加を検討している協会があり、更なる拡大が見込まれています。また、今後、安全性の強化のため、2007年11月にバックアップセンター(福岡県)を立ち上げる予定です。

日立は、コンポーネント指向の業務アプリケーションと、オープンなシステム基盤に対応した次世代金融ソリューション「NEXTCAP」を提供しています。本共同システムは「NEXTCAP」のコンセプトやノウハウ 等を活用し、開発を進めたものです。今後も、「NEXTCAP」を核として、金融機関に対し安全、かつ信頼の高い先端システムやサービスを提供していきます。

お客さまプロフィール

信用保証協会について

「信用保証協会」は、中小企業者の金融円滑化のために設立された公的機関です。現在、全国には52の信用保証協会があり、各地域で保証業務を行っています。事業を営んでいる方が金融機関から事業資金を調達される時に、信用保証協会が確かな保証人として中小企業者の信用力を補完することで、資金の調達がスムーズになります。この信用保証制度は国の中小企業施策に基づいて行われています。

5協会のプロフィール

(敬称略)

5協会のプロフィール
名称 東京
信用保証協会
千葉県
信用保証協会
静岡県
信用保証協会
愛知県
信用保証協会
福岡県
信用保証協会
設立日 東京信用保証協会1937年8月31日 千葉県信用保証協会1949年4月22日 静岡県信用保証協会1949年12月1日 愛知県信用保証協会1948年10月11日 福岡県信用保証協会1949年3月29日
理事長/会長 東京信用保証協会理事長
瀬田 悌三郎
千葉県信用保証協会会長
山口 用一
静岡県信用保証協会会長
栗原 績
愛知県信用保証協会理事長
長谷川 信義
福岡県信用保証協会会長
長ア 紀彦
本所所在地 東京信用保証協会〒104-8470
中央区八重洲二丁目6番17号
千葉県信用保証協会〒260-8501
千葉市中央区千葉港4番2号
静岡県信用保証協会〒420-8710
静岡市葵区追手町5番4号
愛知県信用保証協会〒453-0015
名古屋市中村区椿町7番9号
福岡県信用保証協会〒812-8555
福岡市博多区
博多駅南二丁目2番1号
URL 東京信用保証協会http://www.cgc-tokyo.or.jp/
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千葉県信用保証協会http://www.chiba-cgc.or.jp/
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静岡県信用保証協会http://www.cgc-shizuoka.or.jp/
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愛知県信用保証協会http://www.cgc-aichi.or.jp/
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福岡県信用保証協会http://www.fukuoka-cgc.or.jp/
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