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『質の高い教育をみんなに』
に対する取り組み

質の高い教育は、世界の人々がより健康的で持続可能な生活を送るための基盤です。しかし、現状では、すべての人が平等に教育を受ける機会は与えられていません。世界中に等しく教育機会を創出することが、国と地域の課題に革新的な解決策を見いだすことにつながります。その実現にはさらなる努力が必要です。

途上国への技術指導や日本の次世代教育に尽力

社会課題高度技術を持つ技術者不足

水道は、途上国開発の最重要課題の一つとして位置付けられています。同時に、水の供給をつかさどる水道事業は、技術面および経営面を担う人材が伴い、必然的にその育成が重要となっています。

しかし、多くの途上国では、施設の建設時には援助機関や援助国により技術指導が行われるものの、その後の維持管理の人材が育っていないことが問題となっています。さらに、途上国では初等教育が不十分であり、水道技術の教育に関しても、その前段階の教育が必要となる状況が生じています。

アフリカの開発をテーマとする国際会議であるTICAD*1 でも、アフリカ地域における人材育成支援の重要性が指摘されています。

*1
Tokyo International Conference on African Development

解決方法日立-南アフリカ技術者育成プログラムにより若手技術者を育成

日立は、南アフリカ共和国の若手技術者を育成する目的で、2009年から2019年まで同国の科学技術省と共同で、同国の技術者を日本へ毎年招聘しました。2020年は新型コロナ感染症拡大のため中止となりましたが、水関係従事者は2015年から2019年まで28名の技術者が本プログラムに参加しました。

研修生は日本の水処理管理や日立グループの最新技術について理解を深めるため、日本滞在中にさまざまな自治体にて浄水場や下水処理場などへ視察や、日立グループの工場や関連施設にて文化交流や技術研修を行いました。参加者は研修を終えての報告会で、帰国後に各所属自治体にて日本での経験を広く共有するとともに、今後はリーダーとして自国に貢献していく抱負を語っていました。

解決方法次世代を担う子どもたちに水や環境の大切さを伝える

日立は、子どもたちに理科の楽しさを伝えるセミナーを実施しています。子どもたちは「水の環境〜未来の水のためにできること〜」をテーマに、クイズを交えながら水資源や水の循環、水に関連する世界の現状について学び、さらにペットボトルろ過装置と膜ろ過による水の浄化実験を通して身近な水に対する理解を深めます。子どもたちは、汚れた水が実際に浄化されていく様子を真剣に観察し、感嘆の声を上げていました。初めて見る実験装置の仕組みについて積極的に質問するなど、興味を持って楽しく学ぶ姿がうかがえました。

日立は、このように次世代を担う子どもたちに向けて水や環境の大切さについて学ぶ機会を提供しています。

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