高い薬理活性を有する医薬品の製造において、製品と外部を遮蔽し、製品の清浄性を確保するとともに製造作業の安全を確保するためのシステムです。バイオ/ケミカルハザード対策空調やアイソレーター、密閉作業を可能にする特殊バルブなどの技術があります。
抗がん剤、免疫抑制剤といった少量で高い薬効を示す医薬品が主流になりつつあります。これらの医薬品は薬理活性が非常に強く、その製造過程において医薬品製造作業者にも健康被害を及ぼす可能性があり、厳重に封じ込めを行う必要があります。また製造施設外への環境汚染や同一敷地内の他製造設備への影響を防止する観点からも高性能の封じ込め技術は非常に重要です。
ケミカルハザード対策設備は、高活性医薬品製造プラントにおいて高活性医薬品の暴露を防止するための製造プラント、医療施設です。作業者の健康被害を防止するための一次隔離設備(高活性医薬品封じ込め装置やエアラインスーツ)および陰圧制御とHEPAフィルタによって外部への高活性医薬品の漏洩を防止する二次隔離設備により安全性を確保します。
高活性医薬品プラントに関しては、当社の高活性医薬品封じ込め設備を技術の中核として、トータルなケミカルハザード対策設備およびこれを含む高活性医薬品プラントのエンジ二アリング(基本設計−詳細設計)、バリデーション、調達、施工、試運転まで一貫したソリューションを提供します。バイオ、培養、合成、製剤あらゆる高活性医薬品製造プロセスについて対応が可能です。
このような医薬品製造事業のお客さまに適してします。
製造プロセスは培養・バイオ・合成・製剤を問いません。
高活性医薬品設備 封じ込め設備
機器隔離用アイソレーター
高活性医薬品封じ込め設備
(当社比)
当社は、エネルギー・環境システム研究所において培養槽・バイオプロセスに関するハード、ソフトの開発を行っています。培養槽の最適化・高効率化を中心に、化学工学的な検討により生物系の実証を行っております。200Lの細胞培養槽が設置されており実培養実験が可能です。バリデーションにおける科学的証明が必要な場合は、研究所がプロジェクトチームとともにお客さまをサポートをします。
日立製作所 エネルギー・環境システム研究所
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