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Hitachi

統合サービスプラットフォーム BladeSymphony

連載第2弾「もしも、仮想サーバーの性能が低下したら・・・」

その1 I/Oの性能オーバーヘッドが、処理能力を低下させる落とし穴に。

とある業務のレスポンスが急に悪化!

(イラスト)すっきりとしたサーバー室に満足している管理者

仮想サーバーにさまざまな業務を統合している。わが社のデータベースも先日仮想化したばかりだ。サーバー室もすごくすっきりして、仮想化さまさまだ。

そんな中、いつもより大きな負荷が発生し、データベースの処理時間が長くなっていることが発覚!!早速、仮想化ベンダーに問い合わせてみた。 CPUにはそれほど負荷をかけていないはずなのに、何か障害が起きているのだろうか?

(イラスト)電話をかけて困っている管理者

仮想化ベンダーの答えはこうだ。I/Oの負荷の増加が、仮想化制御のためのCPU負荷増大を招いている可能性があるという。アプリケーションのバージョンが古いことも、CPUオーバヘッドが増加する原因になっているそうだ。

しかし、CPUやメモリーなどハードウェアを拡張する余地はないし、運用を考えると、全社で使っているデータベースのバージョンは固定しておきたい。さぁ、一体どうしたらいいのやら・・・。

仮想化につきまとう性能オーバヘッドの問題。システムを統合する際にはCPU性能に余裕があるかどうかだけでなく、I/O性能にも十分な注意が必要です。チューニングが不十分な仮想化ソフトを使っていると、アプリケーションのバージョンで大きな影響を受けることもあります。このようなオーバヘッドが、処理能力を低下させる“落とし穴”になります。

Virtageならセーフ!「独自のI/Oアシスト機構を開発」

Xeon サーバブレード

Virtageには、日立独自開発のハードウェアベースのI/Oアシスト機構を搭載しており、各々の仮想サーバーに対して、ストレージに接続するFCカードや、ネットワークに接続するNICカードの占有割当を指定可能。この「占有モード」は、I/Oの仮想化オーバーヘッドがさらに少なく、物理サーバーと同程度の性能を確保できます。
また、Virtageが標準搭載された新ハイエンドモデル「BS2000」は、現行の「BS1000」に比べ、メモリー容量が約4倍、I/O性能が約7倍に強化されるなど、大幅な性能アップを図っており、大規模システムやデータベースなどの仮想化にも余裕を持って対応できます。

その2 仮想化ソフトとアプリケーションの相性が、業務遅延の落とし穴に。

仮想サーバーに追加した特定アプリケーションの業務が遅延!

(イラスト)鼻息荒く、息巻いている管理者

仮想サーバーに統合した業務は、今日も順調に動いている。ようやく仮想化環境の扱いにも慣れてきたし、まだまだサーバーの性能に余裕があるから、そろそろ新しい業務を追加するか!!

移行作業も、順調に進む。仮想化初心者の頃は、この工程に手間取ったものだ。(俺も成長したってことか)

(イラスト)終電に間に合わなかった管理者

今日から本番稼働。なんだか、立ち上がりが妙に遅い。(嫌な予感がする・・・)
結局、今まで4時間かかっていたバッチ処理が6時間もかかってしまった!他の業務では何も問題が起きていないというのに・・・。
終電には乗り遅れるし、調子に乗った俺がばかだった。

アプリケーションによっては、仮想化ソフトとの相性があり、アプリケーション側のチューニングが必要になる場合があります。その時、事前に仮想化ベンダーやシステムインテグレーターによる検証を行っていれば安心です。こうした事前の確認を怠れば、業務の遅延を招く“落とし穴”になります。

Virtageならセーフ!「専用センターで事前に適正サイジング」

Virtageコンピテンス・センター

Virtageは、CPUからI/Oまで、仮想サーバーに資源を直接割り当てられるため、1台1台の仮想サーバーを物理サーバーと同様に扱える特長があります(ハードウェア透過性)。したがって、一般的な仮想化ソフトウェアと異なり、アプリケーションとの相性の問題が起こりにくいのです。
また、VirtageとISV/IHV製品を組み合わせた仮想化システムの事前検証・評価を行える「Virtageコンピテンス・センター」を備えており、仮想化の専門技術者が直接検証の支援にあたり、高信頼・高性能な仮想化システムの構築をサポートします。仮想化ベンダーであると同時にシステムインテグレーターでもある、日立独自の仮想化機構ならではの構築支援です。