2010年1月4日
株式会社日立製作所
株式会社日立製作所(執行役社長:川村 隆、以下/日立)が2009年3月に販売開始した、インターネットや専用線サービスなどの各種通信サービスを支えるインフラストラクチャネットワークを高信頼かつ効率的に構築・運用するパケットトランスポートMPLS-TP*1ネットワークシステム「AMN1700」が、このたび、日刊工業新聞社の2009年(第52回)「十大新製品賞」を受賞しました。
2009年3月末時点で国内における光ブロードバンドユーザーが1500万件を超え、社会インフラを支える高信頼なネットワーク網の構築が重要となります。さらに今後、ネットワークにおけるあらゆる情報の「パケット化」が予想され、その「転送(トランスポート)」を高速・高信頼に実現する製品の実現が急務です。このような市場背景の中、日立は高速・高信頼の「パケットトランスポート」に早くから着目し、標準化に並行して「パケットトランスポートシステム」の製品開発を推進してきました。
今回受賞した「AMN1700」は、MPLS-TP方式を採用することで高精度の通信品質監視や高速な冗長システム切り替えといった高度なネットワーク保守・運用・管理機能を実現し、ルータ技術をベースとした従来のIP*2ネットワークやスイッチ技術をベースとしたイーサネット系ネットワークを高信頼化することが可能となります。さらに、従来の専用線サービス(レガシーサービス*3)をエミュレートする機能を有し、これまで通信サービス毎に構築されてきたトランスポートネットワークを、単一のトランスポートネットワークに統合することを可能としました。これらの特徴により、通信事業者のトランスポートネットワークオペレーションを飛躍的に効率化させることが可能となります。
日立は、今後も国際標準化の進展にともなう機能拡充を進め、さらに広範囲の通信サービスに適用可能、かつ高信頼・効率的な運用を実現するトランスポートシステムを提供していきます。
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