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テクノトーク |
![]() エンタープライズディスクアレイサブシステム “SANRISE9900V” |
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社会インフラとなった情報と自動車のこれから 高橋 ストレージ事業を展望すると,三つのポイントがあげられます。まず,根幹であるハードウェアでは,ユビキタス情報時代を迎えて扱う情報量が飛躍的に伸びていることから,性能がますます問われるようになり,より優れた製品の開発が今後も欠かせません。また,ストレージ容量の増加に伴って,お客様による管理が困難になっているため,ストレージ管理ソフトウェア製品のレベルアップも必要です。 長谷川 私たちも,これまで,自動車機器グループという名前で自動車関連部品の開発・提供を主要事業としてきましたが,日立製作所のコアビジネスの一つとして,部品だけでなく総合的なソリューションも提供していこうと,2003年4月に「オートモティブシステムグループ」と名称を改めました。 |
![]() ![]() インテリジェントオペレーションシステム (東京女子医科大学との共同開発) ![]() ![]() ![]() 第37回東京モーターショー2003(千葉・幕張メッセ) |
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ボーダーレスな研究体制で,多様な技術の芽を育てるくふうを 中村 2004年4月には,国立大学が独立行政法人化されます。わが国の教育システムや研究システムを支えている大学が,こうした大きな変革期を迎えた今,企業としても大学との連携のあり方を再考する時期にあるのではないかと思います。 角田 このような連携が進むと,民間企業の視点からマーケットにとって有望な技術を伸ばすことにつながり,わが国の社会全体の発展にも結び付きます。しかし一方で,マーケットというのはだれにも予測できない部分もあり,埋もれていた技術が突然見直されるような局面もあります。ですから,今のマーケットから見たらむだと思えるような技術を育てていくことも,企業はもちろん,大学にはいっそう求めたいと思います。 中村 管理者が理解できなくて首をかしげるような研究こそが,ほんとうの意味でイノベーションを引き起こすものと,よく言われます。そうした研究を温かく見守ることも,企業としての力の源ではないかと思います。ただ,今のようにグローバルな競争の厳しい時代には,一企業の枠を越えた大きな連携の中で,優れた研究者のアイディアを育てていくことも大切ではないでしょうか。 長谷川 オートモティブシステムグループでは,R&D(Research and Development)部門といっしょに自動車産業のメッカである米国デトロイトで共同で研究開発をしています。日立研究所と機械研究所の研究者も加わり,さまざまな大学や自動車メーカーとの交流で得られた生の声を研究にフィードバックする,欧州から学生をインターンとして受け入れ,いっしょに研究開発を進めるなど,グローバルな研究開発体制を敷いています。 猪俣 経済の領域でボーダーレス化が進んでいるように,近年は組織や技術分野の壁もなくなりつつあります。異なる組織・分野とのコラボレーションの中で目標を実現する,あるいはさまざまな技術を結集してトータルソリューションとして提供することが求められる時代ですね。 長谷川 私たちが最終的な目標としているITSは,正に自動車と都市の情報インフラの完全な融合によって安全で快適な「車社会」を目指すものです。分野を越えた技術とサービスの連携がなければ実現できません。 高橋 ストレージも,単体ではなくネットワークでつなぐ技術が発達してきたことで,可能性が大きく広がりました。ソリューション自体も,これからは情報・都市・健康・自動車などと分野ごとの単体ではなく,互いにつながり合って統合されることでシームレスな社会を実現していく,そんなビジョンを持ちながら提供していくべきだと感じています。 中村 日立製作所が常にお客様や社会から求められているのは,信頼関係に支えられた長期的なコミットメント,つながりです。研究開発でもビジネスでも,これからはボーダーレスな連携ということがキーワードとなるでしょう。世の中の動向を見据えた長期的な技術ビジョンに基づいて,日立グループ内のさまざまな分野で培っている個々のスーパーテクノロジーと,それらを結集できる総合力を発揮しながら,お客様やパートナーと共に新たな価値,新たな時代を開く事業を創造していく。こうした「共創」のプロセスにより,日立グループは,お客様から,そして社会から信頼される存在として,これからも社会の発展に寄与していきたいと考えています。 |