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株式会社リクルートキーマンズネット(新規ウィンドウを開く)に2010 年 11 月 29 日に掲載された記事より転載掲載しています。
サービス内容、料金などは、掲載日または更新日時点のものです。
日立製作所  
仮想化の導入が進む現在、システムの運用管理に求められる要件とは

現在、仮想化技術の導入が多くの企業で進んでいますが、物理/仮想環境が混在するシステムの運用担当者の中には、複雑化する管理業務に頭を抱える人も少なくありません。

そこで、仮想化導入を図った企業の運用管理の現場で、今どういった問題が起こっているかをA社のケースでご紹介します。

A社では、これまでたび重なる設備投資によりシステムの大規模化を図って来たため、多様なシステムが乱立。新技術である仮想化も部分的に導入を行ったことで、物理環境と仮想環境が混在しており、システムの管理がより一層複雑化していました。

また、サーバやストレージ、ネットワークなどはそれぞれベンダが異なり、システムごとに別々の管理ツールを使用。これにより、日々のシステムの管理に手間がかかるだけでなく、障害が発生した際には、原因の特定や影響範囲がどこまで出ているかを把握するのにも多くの時間がかかってしまうという状況でした…。

A社では、障害発生時の対処がルール化されていないため、対応を行った担当者によって対処方法がバラバラ。そのため、復旧のレベルにもバラつきがあるだけでなく、障害が発生するたびに、毎回同様の時間を割いて対処を行っていました。

管理者の外出中に障害が発生した場合には、新人やオペレータだと、逐一、管理者に確認しながらでなければ対処ができず、迅速な障害対応が行えない状況…。
そのため、業務に影響が出ることもたびたびで、しかも運用管理コストは増大するばかりなのでした。

JP1は、ネットワークの監視から業務の実行監視までを1つのコンソールで監視し、物理/仮想環境を問わず、システム全体を一元管理することが可能。稼働状況をシステムごとで個別に監視・管理するのではなく、同一業務に関連したサーバやストレージ、ネットワークなどを一元的に監視できます。

この業務視点での見える化により、リアルタイムでの障害検知や、迅速な障害原因の究明、影響範囲の把握を行うことができるのです。

仮想化を導入したシステム上で、物理サーバに障害が発生した場合、どの業務に影響が出るのか見極めが難しいだけでなく、障害発生時の対応にも時間がかかってしまいます。

その点、JP1は業務/仮想マシン/物理サーバの関連を含めて、障害の影響範囲をひと目で把握することが可能。障害が発生した業務から影響のある仮想マシンをすぐに確認でき、対策が必要な実際の物理サーバをすぐに特定することもできるので、すばやく障害対応を行うことができます。

障害発生時の原因や影響範囲の特定だけでなく、JP1は日々の稼働監視により障害を未然に防ぐこともできます。各種アプリケーションの稼働情報や、レスポンスなどを一元監視しているので、性能低下や障害の予兆を事前に検知することができ、深刻な障害発生を未然に防止。この日々の監視により収集した稼働情報をもとにした将来分析も可能です。

物理/仮想環境の混在、複数ベンダのシステムの乱立といった状況でも、JP1で一元管理が行えることで、日々の運用管理・障害の切り分けなどを簡略化することができるのです。

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障害発生時、今まで人手で対処を行うことで生じていたムダな作業や復旧レベルのバラつきの改善策となるのが、JP1とuCosminexus Navigation Platformとの組み合わせです。

障害発生時の運用ノウハウをあらかじめルールとして定義しておくことで、JP1で対処を自動化し、迅速な対応を実現。どうしても人の判断が必要で、自動化を行えない対処については、uCosminexus Navigation Platformのガイドに沿った対処方法の決定により、障害対応を標準化できるのです。

uCosminexus Navigation Platformは、業務フローとガイドで業務の流れや操作手順の「見える化」を実現する製品です。

運用管理のノウハウをもとに、業務の作業手順をフローチャート化して表示。人が判断しなければならない対処については、必要な情報を表示してガイドするので、個人のスキルに関わらず、的確な対応が行えます。

バックエンドシステムとの柔軟な連携を実現しており、運用管理ツールやデータベース、ワークフローなどのシステムをuCosminexus Navigation Platformの画面から使用できます。マニュアルを参照しながらの作業とは異なり、障害の対応・判断に必要となる情報を抜け・漏れなく、スピーディに活用することができるため、障害対応を行う管理者やオペレータの手間の軽減にもつながります。

JP1であらかじめ運用ルールを設定し、uCosminexus Navigation Platformで人の判断が不要な部分は作業の効率化を支援。人の判断が必要な部分はuCosminexus Navigation Platformの画面で、フローチャートに沿って対処法を決定します。JP1と連携して監視情報やエラーコードなどを取得し、画面上から確認できるので容易に障害対応を行うことが可能です。

この手順に沿って対応を行えば、担当者のスキルに関わらず、的確な対策が行えるため、障害対応が複雑な物理/仮想環境が混在するシステムでも障害対応の標準化を実現できるのです。

新人オペレータでも障害対応の判断が可能になることで、作業効率向上による運用管理コストの削減が見込める。更に、個人のスキルに関わらず、運用業務の品質を高く保つことができます。

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仮想化を導入済みの環境で、システムの一元管理、運用業務の自動化・標準化を図る場合の概算価格は下記の通り。まずシステムの一元管理を図ってから、運用業務の自動化・標準化を図るという段階的な導入も可能なので、参考にしてみて下さい。

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