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実践! 失敗したくない人のための サーバ仮想化講座

特集記事:キーマンズネット掲載

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株式会社リクルートキーマンズネット(新規ウィンドウを開く)に2010年07月15日に掲載された記事より転載掲載しています。
サービス内容、料金などは、掲載日または更新日時点のものです。

実践! 失敗したくない人のための サーバ仮想化講座 JP1Version9 Cosminexus

いよいよサーバ仮想化への着手が現実味を帯びてきた今日、気がかりなのは、その手順や注意点。今回は、仮想化を行う際の、フェーズごとの問題点を1つずつ整理してご説明します。
1.計画
2.構築
3.運用(1)
4.運用(2)

世の中に変化をもたらしているクラウド。

その変化は個人ユーザの生活にも及び、もはや「システムの都合」を意識することなく、やりたいことができる環境が提供されつつあります。以前は、「人気のコンサートチケット販売直後に、チケット販売サイトへのアクセスが集中しサーバがダウン」、「テレビ番組で紹介された新製品のサイトにアクセスが殺到。サーバを再起動してもすぐにダウンしてしまう」といった話をよく聞いたものです。

それが今では、「落ちない」、「いつでもどこでも使える」、「新しいことがすぐできる」など、ストレスがあまりかからない環境が提供されるようになってきています。これを支えるのは、クラウド化へ向かうネットワーク。あなたの会社の顧客やユーザにも、このような便利で快適な環境を提供できているでしょうか…?

企業が「いつでも、どこからでも迅速・快適に仕事ができる」、「新しい業務がすぐに始められる」、「システム構築・更改で業務を止めない」という、“クラウド時代に適したIT環境”を構築するためには、仮想環境への移行は今や必須条件に。
そこで今回は、実際に移行する際に、どのようなポイントに注意すべきか、下記の3つのフェーズごとに解説していきましょう。 

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仮想環境への移行計画を立てるにあたって、忘れずに行いたいことを紹介します。それは、現状のシステム構成を把握しておくこと。つまり、システムの「見える化」です。なぜなら、これまで1つのシステムには1つのサーバという構成でしたが、仮想化では物理サーバ全体のリソースを考えて、仮想マシンの割り当てを行うことになるからです。

ここで活躍するのが統合システム運用管理「JP1」。現在の物理サーバ上のパフォーマンス情報、稼働情報を可視化します(図内【1】)。これらの情報を活用し、管理者は仮想環境への最適なリソース割り当てを検討するという流れになります(図内【2】)。
JP1を活用して現状を把握することが、スムーズな仮想化への第一歩になるわけです。

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次に構築のフェーズについて考えてみましょう。
物理サーバに比べて、仮想マシンを増やすのは比較的簡単です。しかし、増やした仮想マシンの環境設定を1台1台実施しなければならないのが問題。担当者が手動で設定していたのでは、時間がかかりすぎてサービス開始に間に合わない…ということにもなりかねません。

そこで、この作業を自動化するのがアプリケーション実行基盤「Cosminexus」。「マスタ」を設定すれば、仮想マシンの設定が一括で行えるようになります。構築時間の短縮やミスを減らすためにも効果的です。もちろん、スケールアウトも同様に、簡単な操作で行える点もつけ加えましょう。

こうして構築した仮想マシンはJP1で簡単に監視できる点に注目。動的に増減する仮想マシンでも、エージェントを入れることなく監視できます。エージェントレス監視を活用すれば“監視漏れ”が出にくい監視環境が構築できるのではないでしょうか。もちろん、詳細の監視を行う場合にはエージェントを入れて監視を行うこともできます。

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実際に仮想環境で障害が発生した場合にはどう対応すればよいのでしょうか。仮想マシンと物理サーバが混在している環境では、その切り分けと業務への影響の見極めがすぐにできるかどうかが大きなポイント。

JP1の場合には、障害が発生したらすぐに「仮想マシン」と「物理サーバ」を特定。障害個所の切り分けから対策を迅速に行うことができます。どの業務に影響があるのかが監視ビューで確認できるので、ユーザへの対処も効果的に行えます。

更にCosminexusを活用すれば、影響のある業務ごとにすばやく対応することができます。障害が発生した仮想マシンを再起動させて復旧したり、前章で紹介したスケールアウトによってシステム負荷を低減したりするのも、コマンド1つで実行できるので、自動化した運用も可能です。

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仮想環境の運用では、ITリソースを全社的に最適化して使用してくことが重要となります。
そのためには、今、社内ではどの程度のITリソースが使われているのか、そして今後はどれくらい必要なのか…ということを把握したいものです。

JP1では、プール化された全社のITリソースを可視化して、利用計画に基づいて割り当てを行えます。利用部門からのリクエストを受け、システム管理者が必要なリソースを必要な期間、割り当てることができるのです(下図参照)。

また、Cosminexusを活用すれば、プロジェクトに必要な仮想マシンの構築を容易に行えます。このように、仮想化のメリットを存分に発揮するためにも、JP1とCosminexusを組み合わせた活用法がお勧めです。是非、検討してみてはいかがでしょうか。

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今回は、企業のIT環境をより最適にするために、どのように仮想化していけばよいか、それぞれのフェーズごとにご紹介しました。
JP1、Cosminexusともに、仮想化を行う上で企業に役立つことがご理解いただけたと思います。
また、疑問点なども、お気軽にお問い合わせ下さい!

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