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株式会社リクルートキーマンズネット(新規ウィンドウを開く)に2010年03月01日に掲載された記事より転載掲載しています。
サービス内容、料金などは、掲載日または更新日時点のものです。
HiRDB
納得!これが勝ち抜く企業のワンランク上のデータベース活用術 クラウド時代を支える!
来るべきクラウドや仮想化の時代に対応するデータベースとは?今回は、厳しいビジネス環境である現状を打破し、新たなビジネス価値を創出するためにも、データベースをどのように活用すべきかご紹介します!

「市場が縮小し、競争が激化」「ニーズが多様化し、今までの方法が通用しない」――長引く不況の下、現在のビジネス環境は厳しい。このような中で、勝ち抜き、生き残るためにもITの活用は欠かせない。新サービスの提供、競争優位性の維持など、新技術を活用してビジネスの舵を大きく切り、激動の時代の波を乗り越えたいと考えている企業も多いだろう。

ビジネスを変える“新技術”として注目されるのが「クラウド」や「仮想化」。その実現のためには、高性能、高信頼で柔軟性が高いITシステムが必要。その一角を担うデータベースもまた、今後のビジネスのスピードに対応するために、更に性能向上し、進化している。

日立では、このような時代に対応すべく、 ノンストップデータベースのHiRDBの新バージョン「HiRDB Version 9」 をリリース。HiRDBは、メインフレームの時代から培ってきた高い技術力と高い信頼性を実現してきた。このHiRDBが、今の時代に合わせて、新たなビジネス価値を創出するために掲げているコンセプトが2つある。1つは「ブレイクスルーへの挑戦」。もう1つが「オペレーショナル・エクセレンスの追求」だ。

――その意味するところは何か。そして、どのように今のビジネスを変えていくのか。今回は、具体的な導入イメージを通して見てみよう。

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証券などを扱う金融機関のA社。
これまでオンライン証券取引サービスを行っていたが、更なる競争力強化のために、「新サービス」の追加を検討していた。それは、ネットを通じてユーザが手軽に参加できる「ミニ株」。一定の試験販売期間を設けてから本格導入するかどうかを検討したいと考えていた。

しかし、現在のデータベースのままで新サービスを始めるには、システム処理能力が不足することは目に見えている。多くのユーザがデータを参照した場合に発生する、ディスクDBへの大量のI/Oに、今の設備では対応することができないのだ。つまり、試験販売のために本格的な設備投資をしなければならない。

新たな市場開拓につながるかもしれないチャンスと、失敗した時のリスク…双方を天秤にかけた時に、安全策を選びたいのが現状。結局、A社はこのような状況を打破できないのだろうか?

新サービスを試験的にスタートしたい
設備投資するコスト・時間はない
新サービスなどのテストを柔軟に行いたい

A社のようなケースでも、新サービスを追加しやすいのは、「メモリDB」機能が搭載された日立のデータベース、HiRDB Version 9。

メモリDBを使って処理能力を現状よりも大幅に向上できることで処理能力に余裕が生じ、新サービスの試験的な追加が行えるのだ。これまでは挑戦すら難しかった様々なアイディアを商品化しやすくなり、設備投資を抑えて、新しい業務サービスをすばやく開始できるようになった。

新たな時代に向けて勝ち抜くための環境づくりに一役買ったHiRDB Version 9。では、HiRDB Version 9の「メモリDB」機能について詳しく見ていこう。

従来のデータベースは、ディスクDBへのI/Oが頻発することで時間的なロスが生じることがある。その点、「メモリDB」はディスクDBやログファイルへのI/Oは発生しないので、スループットの大幅な向上を実現。スループットが向上した分、生じた余裕で新たな業務をスタートすることができるようになる。
今回の証券取引サービスの例のように、データの参照が多い割に、データ更新が少ないという場合、参照系のデータをメモリDB化することで、高いスループットが得られやすくなるというわけだ。

「ディスクDBに書き込まないメモリDBだと、障害時にデータが消えてしまうのでは?」
…という不安に対しても、HiRDB Version 9の場合、“実行系”の更新内容は“待機系”に常時反映される。障害発生時には、待機系に系の切り替えが数秒で行われる。ユーザは、障害発生も系切り替えも意識することなく、サービスを利用できるのだ。

HiRDB Version 9の「メモリDB」を選定しやすくしている大きなポイント――それは、メモリDBを1機能としてディスクDBとともに1つのDBMSで利用できるという点。現状では、メモリDBとディスクDBが別製品のケースが圧倒的に多いが、それぞれで構築や運用などが必要となる。
その点、HiRDB Version 9は構築・運用などが容易に行える。このように、導入時やその後の負荷も考慮されている。

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B社のインフラ担当者の目下の悩みは、「不意にデータベースのレスポンスが低下」した時にどう備えるか。
開発担当者から入る連絡でレスポンス低下に気付くわけだが、大量のSQLログの中から遅いものを見つけ出すには相当な手間がかかる。問題解決に時間をかけすぎていては、開発テストの効率も低下するし、プロジェクト全体の進行、開発担当者、インフラ担当者自身の業務も、もちろん停滞してしまう。当然、開発期間の短縮だってできやしない。
このような事態ばかりでは、迅速さが求められるビジネスシーンへの対応は難しいだろう。

レスポンス低下の原因発見に時間がかかる
各担当者の業務効率が低下
開発期間が短縮できない

こんな場合でもHiRDB Version 9なら、レスポンス低下を容易に見つけ出すことができる。
問題の早期発見が可能となることで、その原因を究明するスピードも速くなり、すぐに対処できるようになった。問題発生時には、インフラ担当者に対して、メールや携帯電話、またはデスクなどのランプ点灯など、様々な形での通知も可能だ。

開発もスムーズに行われるようになり、各担当者がトラブルに追われる時間も減った。その分を本来行いたいビジネス価値を高める業務に当てられるようになってきた。

ではHiRDB Version 9における問題の早期発見に寄与する「リアルタイムSQL稼働分析」機能とはどのようなものか、詳しく見ていこう。

大量のログの中から遅延しているSQLを発見することは、通常、手作業で大変だが、HiRDB Version 9ではSQLレスポンスをワースト順に見える化を実現。レスポンスのしきい値を設定し、赤く表示することで、遅延したSQLが埋もれて分からなくなる…という心配は、もはやなくなった。

JP1と連携することで、SQLレスポンス低下のしきい値を設定し、「しきい値を超えた場合には担当者に電話やメールで通知する」というしくみを容易に構築可能。開発者から連絡がなくても、レスポンスが低下したらすぐに担当者が対応できるようになった。

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時代に即してデータベースは進化しています。激動する時代に合わせたデータベースを活用することが、新たなビジネス価値の創出や、ビジネス価値の向上につながるとお分かりいただけたでしょうか。
2010年のビジネスを勝ち抜くためにも、HiRDB Version 9は機能を強化してリリースしました。今後も企業が“強く”なるために、データベースに求める機能に応え、進化を続けていきます。

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