2008年11月17日、六本木ヒルズにて「HITACHI Open Middleware World 2008 Autumn JP1 Day」が開催された。
|
![]() |
「サーバの集約によるメリットを一言でいうと、リソースの有効活用による運用コストの削減です」
日立製作所ソフトウェア事業部第1JP1設計部の尾関嘉一郎氏はこう語る。簡単な例で説明すると、下図のように稼働時間が「昼がピーク」のサーバと、「夜がピーク」の合計2台の物理サーバを仮想化し、1台の物理サーバに集約してしまえば、サーバ台数が減り、運用コストだけでなく、電力や空調面でも省電力に効果的というわけだ。 |
|
仮想・物理両面からの“監視”がJP1でどのように行われるか―具体的なケーススタディとして、A社のシステムを取り上げる。
A社では、「受注管理サーバ」と、「営業管理サーバ」を物理サーバ1台に集約していたが、受注管理サーバのCPU使用率が急に増加し、システムトラブルにもつながりかねない状況。 CPU使用率が急に増加した原因の究明と対処について、JP1での流れを追ってみよう。 セミナーで「分かりやすい」と好評だったムービーをここに掲載する。 |
![]() |
原因究明に必要となる仮想マシンごとの性能状況をレポートで表示。 |
![]() |
仮想環境でリソースを効率的に活用するには、従来の物理環境とは異なる稼働監視やチューニングが必要となる。そこで、JP1で物理・仮想環境の監視から、対処に至るまでのプロセスを取り上げた。
これを1つのサイクルとしてとらえることが、継続的な仮想環境の活用につながると尾関氏は述べる。 「今回、紹介したのは、突発的な問題に対してのトラブルシュートのサイクルです。より安定したシステム運用を行うためには、このような突発的な問題を減少させるサイクルを考えていかなければなりません--。長期間の監視情報を蓄積し、将来、システムにとって問題となりうる傾向を予測する。つまり、問題の発生前に対策していくキャパシティプランニングのサイクルです。短期間の問題のみならず、長期的にも役立てられるのがJP1の大きな特長です(尾関氏)」 仮想化は、今や導入の是非を問うよりも、“どう運用するか”が重要な時代にさしかかりつつある。その中でも、「仮想環境を考慮した稼働監視」は、忘れてはならない重要な観点だ。 今後、仮想環境を効率的に活用したいと考えるユーザは、JP1による監視の導入をまず、検討してみてはいかがだろう。 |
![]() ![]() ![]()
トラブルの予兆を検知するアラーム監視、稼働情報からトラブルの原因を読み取りやすくするレポート機能が充実。収集した稼働情報には、原因究明、チューニングに役立つデータが豊富。
![]()
長期間の監視で得られた稼働情報やレポート出力の結果などから、今後ボトルネックになりそうな個所を特定。将来的なシステムの性能悪化予防に貢献する。
|