特集記事:キーマンズネット掲載
※「株式会社リクルート キーマンズネット2007/05/10より転載」
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![]() 内部統制の整備やITコンプライアンスが重要な企業テーマになっている中で、IT運用管理のベストプラクティスであるITIL®が今まで以上に注目されています。 またITIL®対応のシステム運用を進めようとする企業にとって、障害対応やシステム変更における各プロセスを包括的に管理する「サービスデスク」機能によって、業務システムの可監査性を高めておくことも重要な課題です。 サービスデスク製品に求められるのは、単なるお問い合わせ窓口ではなく、ITIL®のサービスサポート分野で各プロセスの案件を一元管理する機能。つまり、“正しい権限でルールにそった正しい運用管理業務を行う”ためのキーとなる機能なのです。 ![]() これまで、ITIL®に対応したサービスデスクを構築するには、各企業に合わせた運用プロセス設計のコンサルティングや、新たなシステム開発プロジェクトが必要で、コスト面でも導入期間の面でも負担がかかっていました。 「もっと簡単に導入したい!」そんな声に応え、新バージョンのJP1 V8.1にサービスデスク製品が登場!それが、「 JP1/IM - SS (JP1/Integrated Management - Service Support)」です。 日立の運用ノウハウを組み込んだ運用のひな型を備え、ワンコンポーネントで十分な機能を簡単に導入できるサービスデスクを目指しました。 |
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![]() ●発生した障害や問い合わせへの対応が、今どうなっているのかすぐ分からない! ●各担当者の判断により処理してしまい、新たなトラブルを生じることがある ●対応記録は取っているが、担当者によって記録内容がまちまちで再利用できない ●日々の対応に追われ対応履歴が十分記録できておらず、問題を改善しようにも何が悪いのか分からない ![]() ![]() |
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![]() *:サービスデスクは機能であり、プロセスではありません。 ![]() ITIL®サービスサポートの各プロセス(インシデント管理、問題管理、変更管理、リリース管理)の作業を案件として一元管理できます。また、管理項目のカスタマイズやレポート機能により、運用業務の効率化、改善が期待できます。 ![]() 担当中の案件を別プロセスの担当へと引き継ぎ、作業を依頼することができます(別プロセスでの案件作成)。エスカレーション機能で作成された案件は、関連づけて管理することができます。 ![]() ユーザごと、もしくはグループ(ロール)ごとに、案件の参照・編集・承認などの権限を割り当てることができます。これにより、正しい権限と正しいプロセスで作業を行うための統制と、運用業務の効率化を実現できます。 また、必要に応じて権限を兼任する設定も可能です。 ![]() 案件の担当者変更時、エスカレーション時に、変更先担当者に自動的にメールで通知できます(メールのタイトル、本文はユーザが設定できます)。また、メール通知先に「ロール」を指定できるため、作業の分担を支援し、担当者不在による案件の沈み込みを防止できます。 ![]() 任意の検索条件を指定して、過去にあった類似の問題や関連する問題を容易に調査できます。 また検索項目はカスタマイズできるため、効率よく目的の案件を探すことができます。 ![]() JP1/IMシリーズ製品が発行する“JP1イベント”や他社の監視ツールから発行されるイベントからのインシデントを自動登録できます。また、統合資産管理JP1/NETM/AIM(JP1/NETM/Asset Information Manager)との連携で、機器詳細情報など構成管理情報の参照ができます。 ![]() ![]() <クリックして拡大> 単体導入のシステム構成例 JP1/IM - SSはWebアプリケーションのため、Microsoft® Internet Explorerがある端末ならどこからでも案件の状態を確認することができます。更に、動作に必要なコンポーネントはすべて同梱しているため導入やメンテナンスが省力化できます。 システム管理のみならず、コールセンタでのヘルプデスクなどの用途でも使用できます。 |
それでは、案件処理の例にそって、機能をご説明していきましょう。 |
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A社はJP1/NETM/AIMを導入してIT資産管理を行っていますが、今回、JP1/IM - SSを導入してサービスデスクの運用を開始。導入に際してはコンサルティングやシステム構築での負担を大幅に抑え、カスタマイズを含めて非常に短期間で導入作業を完了しました。 以下は、JP1/IM - SSを使用した案件処理の流れを追ったケーススタディです。 |
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*1:Request for Change(変更要求) *2:Change Advisory Board(変更諮問委員会) *3:Configuration Management Database(構成管理データベース) |
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インシデント管理担当のBさんに、販売管理システムのオペレータからディスク不足の警告が表示されたとの連絡が入りました。 Bさんはすぐに、JP1/IM - SSのメイン画面(図1)で新規作成ボタンをクリックし、案件作成画面(図2)を立ち上げてインシデント案件として登録しました。 |
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Bさんは連携しているJP1/NETM/AIMの機器詳細情報を確認し、問題管理での対応が必要と判断し、案件画面に概要説明と意見を記入した上でエスカレーションを実施しました。 |
【図1】JP1/IM - SSメイン画面(案件一覧画面) | 【図2】案件作成画面 |
インシデント管理からリリース管理までの案件をシステム単位で分類して管理します。 |
日立の運用ノウハウを元に作成した案件テンプレートが用意されていますが、入力項目のカスタマイズは可能です。どのプロセスからでも案件を作成、スタートすることができます。案件の作成は権限のあるユーザのみが行います。 |
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問題管理担当のCさんに作業依頼を通知するメールが自動配信されます。そこで、CさんがJP1/IM - SSの案件一覧画面を見ると、新規に受け付けた問題管理案件が表示されていました。 Cさんは、その案件作成画面を開き、さっそく機器詳細情報や過去の事例を検索(図3)して調査にかかりました。 |
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Cさんはディスク不足のサーバを調査し、稼働状況とディスクの未使用領域容量を確認した結果、ディスクの増設が必要と判断しました。 案件画面を開き、調査結果と必要な対策などを記入した上でRFC(変更要求)を作成して添付し、変更管理担当へエスカレーションしました。 |
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インシデント管理担当のBさんは、メイン画面の案件一覧を見て、先程の案件が変更管理へエスカレーションされたことを確認しました(図4)。 |
【図3】過去の類似案件の検索 | 【図4】エスカレーションした案件の状態確認 |
過去に類似の事例がないか、キーワードによる案件検索ができます。また、発生日(期間)・担当者・優先度などの選択項目を指定しての絞込みもできます。 |
エスカレーションした案件の作業進捗を容易に確認できます。 関連案件状態画面でエスカレーションの状態が確認でき、更にその内容の詳細を確認できます。 |
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変更管理担当のDさんは、Cさんからのエスカレーションを受けて新規案件を作成すると、サーバのリソース追加に関する影響の範囲と度合いを調査しました。 その結果リソース追加に問題はないと判断し、具体的な変更計画の作成に入りました。 |
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DさんはJP1/IM - SSの案件に変更計画を入力し、CAB(変更諮問委員会)グループに審査・承認を依頼しました。 その後、CABでの承認が得られた案件をエスカレーションしてリリース案件を投入しました。 |
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リリース管理担当のEさんは、Dさんからのエスカレーションを受けて新規案件を作成すると、変更計画に基づいて実作業の計画を立案。リソースの手配と作業の手配を行い、案件画面にその報告を入力しました。 |
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予定どおりリソース追加が実施され、作業終了後Eさんは稼働を確認した上で構成管理担当にCMDBの更新を依頼し、案件画面で終了報告を入力して案件をクローズしました。 クローズ通知は各管理担当に送られ、これで一連の案件が終了しました。 |
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JP1/IM - SSは単体での導入も可能です。 また、A社の例のようにJP1/NETM/AIMとの連携で、案件参照画面から即座に機器の詳細情報を呼び出して、障害の調査を迅速に進めることができます。 更に、JP1/IMからのインシデントの登録時にはJP1イベントの各種属性(ホスト名、ジョブ名等)を自動登録できるため、効率的な障害管理が可能です。 ![]() 統合管理製品JP1/IM - Manager、資産管理製品JP1/NETM/AIMと連携した効率的な障害管理ができます。
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いかがでしたか、JP1/IM - SSの特長をご理解いただけたでしょうか? JP1/IM - SSは、ITIL®にそったサービスデスクをもっと容易に導入できないか、というお客様のご要望に応えて開発された、数少ない純国産のサービスデスク対応製品です。導入に際してのコンサルティングやシステム構築の負担を大幅に低減し、短期間・低コストでのサービスデスク導入を実現します。 運用管理のベストプラクティスであるITIL®を活用して企業の内部統制強化に役立てたい、という方はJP1/IM - SSをぜひご検討下さい。 ![]() ![]() |
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