企業の強みを最大限に活かすシステム構築とは
〜SOA実践を加速するシステム構築基盤Cosminexus〜
2008年6月18日(水) 於 青山ダイヤモンドホール(東京・青山)
株式会社日立製作所
ソフトウェア事業部
事業部長 中村 孝男
(開催のご挨拶)
去る6月18日(水)「Hitachi Open Middleware World 2008 CosminexusDay」を青山ダイヤモンドホール(東京・青山)にて開催致しました。
今回は、「企業の強みを最大限に活かすシステム構築とは」をテーマに、統合システム構築基盤「Cosminexus」を中心としたSOA実践に向けた日立の取り組みについて、弊社パートナー企業と連携した多様なソリューションおよび基盤となるオープンミドルウェア製品を通じてご紹介しました。セミナー当日は、約300名のお客様にご参加いただきました。
各セッションでは、企業価値の向上に結びつくIT改革を実現するためのSOAの取り組み方をご紹介し、SOA実践を支援するCosminexusが実現するソリューション及び弊社パートナー企業との連携ソリューションや事例の他に、Cosminexusの備える技術的な特長をご紹介しました。また、各種オープンミドルウェアや弊社パートナー企業とCosminexus連携ソリューションなどの関連製品を実際にご覧いただけるデモストレーション展示にも多くのお客様にご参加いただき、製品に関する活発なやり取りが行われました。
おかげさまで大好評のうちに幕を閉じることができました。ご来場いただきました皆様に御礼申し上げます。
株式会社日立コンサルティング
テクニカル・ディレクター
伊藤 泰樹氏
企業競争力の源泉となっているITを業務に適合させるのが簡単ではなくなってきた昨今、ITの変革が企業全体の変革を促す仕組みとするためには、どのような考えを持てばよいのでしょうか。
本講演では、現状を踏まえた情報システム発展のあり方を通じて、変革する経営を支えるための組織とIT、およびIT運営組織のありかたに対して持つべき考え方をご紹介いただきました。
株式会社日立製作所
ソフトウェア事業部
新分野事業推進室 室長 工学博士
大場 みち子
SOAの実践により全体最適化された企業情報システムには、業務効率向上などのシステム面での適用効果に加えて、経営者がトップダウンアプローチを実践するために必要な最新情報に素早くアクセスできるよう、ビジネス面での適用効果も期待されています。
本講演では、現状のシステムを活かしながら、目指すべき企業情報システムに向けて、SOAにより徐々にシステムを最適化させていく「成長するシステム」構築のアプローチについてご紹介しました。
株式会社NTTデータ
技術開発本部
ソフトウェア工学推進センタ 部長
冨安 寛氏
企業全体でシステムの品質や生産性を向上させるためには、アプリケーション開発基盤の統一や開発プロセスの整備が必要となり、その実現にはさまざまな技術やノウハウが求められます。
本講演では、オープン系開発でシステムの最適化を支援する統合ソリューション「TERASOLUNA」が誕生した経緯、ソリューション構成とメリット、これまでの適用事例、及びCosminexusとの連携による高信頼性の実現と今後の展望について、ご紹介いただきました。
株式会社インテック
ビジネスソリューション事業本部
I−MCF事業部
I−MCF事業推進部 課長
鎌仲 昌彰氏
本講演では、製造業のERP連携事例のご紹介を通じ、導入容易性、開発容易性、システム柔軟性などの側面から、導入システムの基幹ワークフローにご採用いただいた「Cosminexus 電子フォームワークフロー」の選定理由についてご紹介いただきました。
オイシックス株式会社
情報技術チーム
ゼネラルマネージャー
山下 寛人氏
ECサイトの開発では、顧客が要望するサービスの実現や、サイトの不具合の修正に素早く対応することが求められるため、開発生産性の向上は非常に大きな課題となっています。
本講演では、ECサイトの開発事例を通じて、開発生産性を向上させるために考えるべきポイントと、その生産性を向上させるための開発環境であるMyEclipseが持つ特長をご紹介いただきました。
株式会社日立製作所
ソフトウェア事業部
AP基盤技術支援センタ
青山 朋子
本講演では、業務プロセスの統制を支援する「Cosminexus電子フォームワークフロー」の開発手法として、部門内で運用するワークフロー開発をWebブラウザーの操作だけでできる「かんたん開発」機能と、全社レベルで運用する複雑なワークフロー開発ができる「スマート開発」機能について、デモンストレーションを通じながらその特長をご紹介いたしました。
株式会社日立製作所
ソフトウェア事業部
第2AP基盤ソフト設計部 担当部長
中島 恵
システムの安定運用を確保する上で、メモリ管理はとりわけ重要なポイントです。特にJavaでは、ガベージコレクション多発によるレスポンス遅延が性能に大きく影響するため、システムの安定稼働には適切なメモリサイジングの見積もりが欠かせません。
本講演では、JavaVMのメモリ管理の仕組みを紐解き、システムの安定運用を確保するためにCosminexusで実現する効率的なメモリサイジングやGC(ガベージコレクション)発生の予防機能について、メモリリークの検出手法におけるデモを交えながらご紹介いたしました。
休憩時間には、日立オープンミドルウェア各製品の展示のほか、弊社パートナー企業の製品も含めたデモンストレーションをご覧いただきました。
展示会場の様子1
展示会場の様子2
関連リンク
関連セミナー レポート