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クラウドサービスプラットフォーム Cosminexus:
uCosminexus Application Runtime:FAQ

uCosminexus Application Runtime

特徴

Q1. 本製品は、なぜ開発されたのでしょうか?

OSSの利用が普及する一方、障害が起きた場合の影響を抑えられるか、障害の要因特定、および再発防止ができるか、といった不安をもつお客さまへ、これらの課題解決のニーズに応える製品としてuCosminexus Application Runtimeを開発いたしました。

Q2. 本製品を適用すると、何が実現できますか?

本製品は、 Apache Tomcat/Spring Bootにおける障害監視、トレース取得、およびログ情報の収集機能(RAS*1)を強化することにより、システムの安定稼働を容易にして、お客さまの負担を軽減します。

*1
Reliability, Availability and Serviceability

Q3. 本製品をパブリッククラウドにて適用することはできますか?

はい、できます。本製品のアドインは、オートスケールの仕組みにも適合する機能です。 スケールインによるインスタンスの破棄においても、Apache Tomcat/Spring Bootにおける障害の要因特定に必要なログを、効率的に取得・保管する手段などをご提供します。オンプレミスだけでなく、クラウドにおけるシステムの安定稼働を容易にするためにご利用できます。

Q4. クラウドではログ収集サービス、例えばAmazon CloudWatch Logsなどの利用が推奨されていますが、それとの使い分けはできますか?

はい、できます。目的に合わせた手段を選択または併用をご検討ください。 ログを随時ストリームとして収集および監視する目的ならば、ログ収集サービスを適用ください。一方、障害の原因究明に必要なログを効率的に取得・保管する目的ならば、本製品をご利用ください。

Q5. uCosminexus Application Serverとの違いは何ですか?

アプリケーションサーバ自体を日立でご提供するか否かが違います。 uCosminexus Application Serverはアプリケーションサーバそのものを日立にてご提供します。一方、本製品の場合は、Apache Tomcat/Spring Bootをお客さまが導入したものをそのまま利用し、それに対するアドインを提供いたします。なお、本製品の提供形態は、サブスクリプションタイプとなりますので、アドインの使用権とサポートサービスおよびApache Tomcat/Spring Bootのサポートサービスをご提供します。

Q6. 一般的なApache Tomcat/Spring Bootのサポートサービス(かんたんOSSカスタムサポートサービスなど)との違いは何ですか?

Apache Tomcat/Spring Bootのへのアドインをご提供するか否かが違います。 一般的なApache Tomcat/Spring Bootのサポートサービスは、Apache Tomcat/Spring Bootに対するサポートサービスのみをご提供します。一方、本製品は、Apache Tomcat/Spring Bootのサポートサービスに加え、RASを強化するアドインおよびアドインのサポートサービスを提供することで、システムの安定稼働を容易にします。

Q7. アプリケーション性能解析ツールとの違いは何ですか?

アプリケーション内部の性能解析を目的とするか、Apache Tomcat/Spring Boot内の障害要因の切り分けを目的とするかが違います。 アプリケーション性能解析ツールは、アプリケーションの性能解析のため、アプリケーションの任意の内部処理を可視化します。そのため、取得する情報量が多くなると本番環境のオンライン性能へ影響する場合があります。一方、本製品の独自トレースは、障害要因の特定を目的とし、 uCosminexus Application Serverの長年のビジネスで培ったノウハウを活用し、Apache Tomcat/Spring Boot内部の障害要因の切り分けに有効なポイントに絞っているため、本番環境のオンライン性能へ影響はほとんどありません。

機能

Q8. 本製品の構成はどのようになっていますか?

本製品は、Apache Tomcat/Spring BootにおけるRASを強化するアドインの使用権とサポートサービスと、Apache Tomcat/Spring Bootのサポートサービスをセットにしたものです。
これらの手厚いサポートにより、システムの安定稼働を容易にして、お客さまの負担を軽減します。

Q9. Apache Tomcat/Spring Bootの障害監視はどのような方法により行っていますか?

本製品のアドインにて、監視用のプロセスを起動し、それが親プロセスとしてApache Tomcat/Spring Bootのプロセスを監視する仕組みです。 また、Apache Tomcat/Spring Bootプロセス内で動作するアドインの監視エージェントにより、Apache Tomcat/Spring Boot内の障害を、監視用のプロセスへ通知する仕組みです。 これらにより手厚い監視を実現します。

Q10. Apache Tomcat/Spring Bootの独自トレースはどのようなトレースですか?

Apache Tomcat/Spring Bootの公開API、サーブレットのAPI、およびDBアクセスAPIなどが呼び出されたときの入口および出口で取得するトレースです。 これにより、障害の要因がApache Tomcat/Spring Boot、アプリケーション、またはDBのいずれであるか切り分けが可能です。また、本トレースの取得箇所は必要最小限に絞っており、トレースを取得するスレッドとは別スレッドが非同期にファイル書き込みを行うため、本トレース取得によるアプリケーション動作の影響はほとんどありません。

Q11. DBアクセスを行うアプリケーションのレイヤにおいても独自トレースが取得できるのでしょうか?

DBアクセスにおいて、Apache Tomcat/Spring BootからJDBCドライバを呼び出す箇所のトレースが取得できます。 さらに、JDBCドライバとしてHiRDB Type4 Driverを使用した場合は、HiRDBの性能解析トレース機能と連携できます。

Q12. Apache Tomcat/Spring Bootの独自トレースはSEが読めるものでしょうか?

はい、本独自トレースはテキスト形式になっており、読み方もマニュアルにて解説しています。

サポートサービス

Q13. Apache Tomcat/Spring Bootのサポートサービスはどのようなサポートができますか?

Apache Tomcat/Spring Bootに関するQ&A、障害要因の特定の支援・回避策の情報提供、予防保守のための不具合やセキュリティ脆弱性の情報をご提供いたします。ただし、Apache Tomcat/Spring Bootの修正パッチを日立からご提供することはございません。

Q14. 使用するApache Tomcat/Spring BootのバージョンがEOLになっても日立でサポートできますか?

はい、サポートいたします。 日立ミドルウェアのライフサイクルポリシーでは、リリースから10年が標準サポートの期間ですが、 標準サポートの期間は、ご使用のApache Tomcat/Spring Bootのサポートサービスを提供いたします。

Q15. 本製品がサポートするApache Tomcat/Spring Bootをバージョンアップしてもサポートできますか?

本製品のアドインは、Apache Tomcat/Spring Bootの公開APIのみを利用しているため、本製品が動作環境としてサポートしているApache Tomcat/Spring Bootのバージョン・リビジョンに対する修正パッチ*も基本的にサポート対象です。
ただ、バージョン・リビジョンを上げる場合には、今後、検証によりサポートする方針です。 サポート対象のApache Tomcat/Spring Bootのバージョン・リビジョンは、uCosminexus Application Runtimeご紹介ページの動作環境をご参照ください。

*
一般的なOSSのバージョン表記「メジャー.マイナー.パッチ」の小数点で区切られた最後の番号を指します。

Q16. アプリケーションに対しては、どこまでのサポートが可能でしょうか?

障害の要因が、アプリケーションにあるか、Apache Tomcat/Spring Bootにあるかの切り分けと、アプリケーションによるApache Tomcat/Spring Bootの呼び出し方が適切かどうか、という観点でサポートが可能です。ただし、アプリケーションそのものはサポートの対象外です。
また、切り分けにより、アプリケーションにおけるApache Tomcat/Spring Boot連携方法・Apache Tomcat/Spring Bootの設定にかかわる問題の場合、それに対する改善・回避方法をご提示できます。

Q17. 日立JDK同梱版と非同梱版の違いは何ですか?

日立JDKの使用権と日立JDKのサポートサービスをご提供するか否かが違います。 日立JDK同梱版は、Java実行基盤に対しても、障害の原因究明を支援する機能、および修正パッチの提供を含むサポートサービスをご提供しますので、Java実行基盤を含めたトータルなサポートが可能です。非同梱版の場合、JDKに関わるこれらの機能およびサポートサービスは対象外です。

前提プラットフォーム

Q18. AWS、Azure、Google Cloudなどパブリッククラウドへ適用はできますか?

どのパブリッククラウドにおいても、前提OSの条件を満たしていれば対応できます。 前提OSの詳細は、uCosminexus Application Runtimeご紹介ページの動作環境をご参照ください。

Q19. Apache Tomcat/Spring Bootがインストール済みのDockerイメージへ適用できますか?

公式のApache Tomcat/Spring BootがインストールされたDockerイメージか、またはDocker Hubにて公開されているApache Tomcat/Spring Boot公式のDockerイメージであれば、サポート対象です。 前提のApache Tomcat/Spring Bootは、uCosminexus Application Runtimeご紹介ページの動作環境をご参照ください。

前提ソフトウェア

Q20. 前提ソフトウェアはありますか?

前提ソフトウェアはApache Tomcat/Spring Bootのみです。
前提ソフトウェアのApache Tomcat/Spring Bootについては、uCosminexus Application Runtimeご紹介ページの動作環境をご参照ください。

Q21. 他社JDKを使っていますが、本製品は活用できますか?

はい、他社JDK上で動作するApache Tomcat/Spring Bootに対するサポートが可能です。
もし他社JDK側に障害要因があった場合は、JDK・Apache Tomcat/Spring Bootのどちらの要因であるかの切り分けをご支援できます。 ただし、他社JDKに対するサポートサービスは対象外です。前提の他社JDKのバージョンについては、uCosminexus Application Runtimeご紹介ページの動作環境をご参照ください。

導入の注意

Q22. 本製品をセットアップする際に、パラメータのチューニングが必要でしょうか?

基本的にデフォルトの設定にてお使いただくことができます。
ただし、Apache Tomcat/Spring Bootの設定に本製品を組み込むための設定、およびログのアーカイブを出力する先の指定が必要です*。

*
他に監視に関わる設定もありますが、必要な場合に設定します。

Q23. 既に構築済みのApache Tomcat/Spring Bootへ適用できますか?

はい、本製品のサポート条件を満たしていれば、本製品はアドインのため、インストールおよびセットアップを行って適用可能です。

Q24. 本製品をセットアップすると、既存のApache Tomcat/Spring Bootの設定に影響がありますか?

既存のApache Tomcat/Spring Bootの設定をそのまま引き継ぎ、本製品を組み込む設定を追加します。また、障害時のログ出力先として外部ストレージをお客さまにてご用意いただき、本製品によるログのアーカイブを出力する先をそこへ指定する設定も必要です。

Q25. 既存のアプリケーションへ影響はありますか?

基本的にアプリケーションの動作への影響はありません。そのため、例えば、開発環境ではApache Tomcat/Spring Bootのみを使って開発し、テストおよび本番環境にて本製品を導入していただくことでもできます。

ライセンス・価格

Q26. 本製品の提供形態はどのような形態ですか?

本製品の提供形態はサブスクリプションタイプです。本製品が提供するアドインの使用権とサポートサービスおよびApache Tomcat/Spring Bootサポートサービスのセットをご提供いたします。ただし、アドインをインストールするための媒体は別途手配が必要です。

Q27. 本製品のライセンスは、何を単位に見積もりますか?

本製品のライセンス体系は、プロセッサのCPUコアを単位としたライセンスです。適用対象のシステムに割り当てるCPUコア数に応じたライセンス数をお見積もりください。ただし、2コア=1ライセンス*として計算します。

*
x86アーキテクチャのCPUに適用される考え方です。

Q28. コンテナで本製品を使う場合にライセンスはどのように見積もりますか?

コンテナ内にて本製品が認識できる仮想CPUのコア数に応じたライセンス数(2コア=1ライセンス)が必要になります。もし、コンテナが動作する仮想マシンの仮想CPUのコア数がわかる場合は、いずれか小さい方です*1。
(1)コンテナオーケストレータの管理下で動作する仮想マシンの仮想CPUのコア数の合計
(2)本製品が入ったコンテナへ割り当てる仮想CPUのコア数*2×コンテナの最大同時実行数

*1
もし仮想マシンが動作する物理マシンのCPUコア数がわかる場合は、いずれか小さい方です。
*2
コンテナオーケストレータの設定ファイルで指定している仮想CPU数の上限、または、コンテナオーケストレータの管理下で動作する仮想マシンへ割り当てる最大仮想CPUのコア数