事例紹介：株式会社愛媛電算

1967年に地元自治体および地元民間企 業の計算センターとして出発した愛媛電算。 公需と民需を事業の両輪にしてシステムイ ンテグレーション、パッケージ開発、ASP サービスなど、多彩なサービスを提供して いる。

「地元に密着し、地場の企業や自治体と 同じ目線でITを捉えることができるのが、愛媛 電算の強みです。最新技術をそのまま提供 するのではなく、お客さまの業務ノウハウと 融合し、明確な費用対効果を出すソリュー ションとして提供してきました」と高橋氏は説 明する。

最近の大きな変化は、公需・民需ともに Webシステム化が進んでいることである。 「地元自治体は、国が推し進める電子自治 体構想へ対応するために、Webベースの広 域ネットワークに接続できる体制づくりが急務 になっています。また、住民サービスなどWeb ベースでのサービスシステムの需要も高まっ ているのです」（高橋氏）。

企業システムでも、取引先やグループ企業 をWebベースのネットワークでつなぎ、リアル タイムに情報を共有して、スピーディに意思 決定したいというニーズが高まっている。

大林氏がCosminexus認定資格にチャレ ンジしたのは、数ヵ月前に取り組んだJava™ のWebシステム開発で苦労を重ねたからだ。

「このプロジェクトは、Webを活用した大 規模システムでしたが、サイジングがむずか しく苦労しました」と大林氏は語る。

Cosminexusであれば、性能設計の基準値 を日立が明確に提示し、ピーク時の負荷も高 い精度で見極めることができる。不具合が発 生したときの事象の切り分け方法、さらには、 不具合が発生するケースの予測まで、日立が 的確な情報を提供してくれるのである。

「わたしはプレ営業・提案活動を中心に、 開発も手伝うという立場なので、Cosminexus の深い知識を身につけておけば、大規模シス テムや高信頼性システムの提案力が大きく 高まるに違いないと考えました」（大林氏）。

同じプロジェクトで苦労をともにした西本氏は、 Java™の基本知識を再確認したいという 思いもあって、認定資格にチャレンジした。

「Cosminexusは、Java™の標準技術に 則って設計され、開発手法も標準技術で一貫 していますから、これを体系的に学ぶことで、 Java™そのものについても体系的な知識を得 られるというメリットがあります」と西本氏は言う。

構築ノウハウを手に入れたり、体系的な知 識を確認するうえでは、認定試験に先立って 受講する認定資格講座が大いに役立った。

「障害発生時の復旧を自動化するときの ポイントなど、マニュアルでは得られないさま ざまな知識を、わかりやすく整理して効率よ く教えてもらえました」と大林氏は言う。

横田氏も標準的なJava™環境で信頼性の 高いシステムを構築するための知識を、認定 資格講座で得ることができ、これからのシステ ム開発の幅が広がったと感じている。

「愛媛電算社内では、若手有志が自主的 に集まって、『新アイデア研究会』を定期的に 開催しているのですが、わたしは認定資格講 座で得たノウハウをこの会で発表してみよう と思っています。ノウハウをみんなで共有した うえでブレインストーミングして、次のビジネス 開拓のアイデアを探りたい」と横田氏は意欲 的に語る。

「システム稼働開始後に不具合が生じたと き、フリーウェアを組み合わせた環境で右往 左往するよりは、最初からCosminexusで信 頼性の高いシステムを構築しておいたほうが、 トータルのIT投資が抑制できるのではないか と思います」（横田氏）。