(1)WindowsNTのアップデート/バージョンアップ時の注意事項
FLORA MANAGERエージェントをインストールすると、以下に示すWindowsNTのファイルをFLORA MANAGER用に機能を追加したファイルに置換えます。
- HAL.DLL (FLORA MANAGER V2.0X、V2.1X)
- SCSIDISK.SYS (FLORA MANAGER V2.0X、V2.1X、V2.5X)
FLORA MANAGERエージェントをインストールしている管理対象サーバのWindowsNTをアップデート/バージョンアップすると、上記ファイルがWindows
NTのファイルに戻り、FLORA MANAGERが正常に動作しなくなります。
WindowsNTのアップデート/バージョンアップを行なう場合、まずエージェント削除を実行し、WindowsNTのアップデート/バージョンアップ実行後に再度FLORA
MANAGERエージェントをインストールしてください。
<注意>
エージェント削除を実行すると、FLORA MANAGERで設定済みの下記情報が削除されます(デフォルトの設定に戻ります)。
1.アラート条件設定 |
:デフォルトの設定値に戻ります。 |
2.自動電源ON/OFF時刻設定 |
:削除されます(未設定状態になります)。 |
3.管理者名 |
:削除されます(未設定状態になります)。 |
既に上記情報を設定(変更)されていて、アップデート後もその設定値でご使用になる場合、アップデートを行なう前に(エージェント削除を実行する前に)、現在の設定値を控えておき、アップデートを終了した後で再度「マネージャ(LAN)」(上記1,2)および「SVPセットアップ」(上記3)プログラムにより以前の情報を再設定してください。
(2)FLORA MANAGERによるサーバ電源OFF実行時の注意事項
FLORA MANAGERを使ってサーバの電源をOFFする場合、強制的にWindows NTのシャットダウンを行なった後に電源をOFFします。
アプリケーションやサービスプログラムによっては、動作中にシャットダウンされると正常に終了処理が完了せず、再起動後に正常動作しなくなる場合があります。
したがって、FLORA MANAGERによる電源OFF実行時には下記のような運用でご使用ください。
(a)マネージャ(LAN)/マネージャ(リモート)からの強制電源OFF
強制電源OFFでは、マネジャからの電源OFF要求により即座にシャットダウン→電源OFF処理が実行されます。
強制電源OFFを実行する場合は、シャットダウンされると問題になるプログラムがサーバ上で動作中でないことを確認の上実行してください。
(b)マネージャ(LAN)による自動電源ON/OFF時刻設定
自動電源OFF時刻を設定しておくと、設定時刻に自動的にシャットダウン→電源OFF処理が実行されます。
自動電源OFF時刻を設定する場合は、シャットダウンされると問題となるプログラムを設定時刻より前に必ず終了するようにしてください。
(以下の<参考>に示すような運用をご検討ください)。
<参考>
『FLORA MANAGER V2.5』は『FLORA MANAGER電源制御ライブラリ(形名:PCS-VSUMA92P)』を併せてご使用頂くことにより、JP1/AOM(JP1自動オペレーションシステム)のカレンダー機能と連携することができます。JP1との連携により、サーバで動作するジョブのスケジュールにあわせて(ジョブを自動終了させた後に)サーバの電源をOFFするという安全な自動運転が可能になります。
(3)管理対象サーバの日付・時刻変更時の注意事項
自動電源ON/OFF時刻を設定する管理対象サーバの“日付”や“時刻”をWindowsNT上で(コントロールパネル等により)変更した場合、必ずサーバを再起動してください。
再起動しないままでお使いになると、設定した時刻通りの自動電源ON/OFFが実行されません。
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