●現象および対処方法
FLORA 3100/3010 シリーズのSCSI ボード PC-CS7200
に添付される NetWare3.12J用SCSI ドライバは、SCSI
バスで発生したすべてもエラー情報を SYS ボリュームのエラーログファイル(SYS$LOG.ERR)に記録します。
このエラーログファイルには SCSIバスのエラーログのほか
NetWareからのエラーログも記録されています。
このエラーログファイルを放置したまま運用しているとファイルサイズが大きくなり、SYS
ボリュームを圧迫してサーバーの運用に支障をきたします。このためエラーログファイルに記録される内容を定期的にメンテナンス(削除)することをお願いします。
●適用
次の製品に添付されている NetWare ドライバの下記バージョン
- FLORA 3100SP/BP/MPのディスクタイプ、CD-ROMタイプ、ディスクアレイタイプに搭載されるSCSI
ボード PC-CS7200
- オプションのSCSI ボード PC-CS7200
<ドライバのバージョン>
FDラベル:SCSI ボード PC-CS7200 NCR
SDMS
3.0 for NetWare 01-10
ドライバ:NCRSDMS3.DSK 3.05.03
ASPICAM3.NLM 3.03.01
●内容
FLORA 3100シリーズに搭載されるSCSI ボードの上記ドライバーは、NetWareサーバの障害発生時にすみやかに障害解析が行えるように、SCSI
バス上で発生するすべてのエラーをNetWareのエラーログファイルに記録します。
例えばCD-ROMやMO、DAT、8mm装置でメディアの交換を頻繁に行ったり、またはメディアの準備ができていない状態でアクセスすると、エラーログファイルにSCSI
エラーログが記憶されます。
次にSCSI バス上の1回のエラーで記録されるエラーログの例を示します。
<SCSIエラーログの例>
SCSIエラーログの見方
センス・キー(SenseKey)に表示される値により次のように対応してください。
0〜2,5〜Bh
最終的にリカバリーされたエラーであり、特に問題ありません。そのままご使用いただき、定期的にエラーログファイルのメンテナンスを実施してください。
3h(MEDIUM ERROR)
記録媒体の不良です。ハードディスク装置の場合は磁性体面に損傷を受けている可能性があります。DAT装置や8mm装置の場合は新しいテープに交換してください。CD-ROM装置の場合はCD-ROM媒体に損傷がないか確認してください。
4h(HARDWARE ERROR)
SCSI装置のハードウェアの不良です。
<ご注意>
ARCServeなど市販のテープバックアップユーティリティのなかには、DAT装置や8mm装置にテープがセットされているかをつねにチェックするものがあります。このようなユーティリティを使用した場合、バックアップ装置はテープがセットされていないとデバイス未準備でエラーを返すため、テープ挿入されるまでエラーログファイルにエラーログが記録され続けます。この場合は、テープをバックアップ装置に常時セットしておいてください。
テープは複数本準備して1日おきに使用したり、あるいは曜日ごとにテープを分けるなどローテーションを組んでご使用されることをお勧めします。
エラーログのメンテナンス
NetWare3.12Jユーティリティリファレンスで、SYSCON“エラーログの表示と削除”を参照ください。なお、エラーログのメンテナンスは次に示すフローを参考にしてください。
<メンテナンス・フロー>
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