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(本リリースの内容は、英国において4月15日9:00
(日本時間4月15日17:00)に発表しました。)
日立ゼロカーボン、EVの統合管理プラットフォームを発売
高度でシームレスなEV管理を実現し脱炭素化を加速
株式会社日立製作所(以下、日立)のグループ会社で、欧州を中心にEVソリューションなどを提供する Hitachi ZeroCarbon Ltd.(以下、日立ゼロカーボン)は、EV導入を促進する統合管理プラットフォームを発表しました。戦略・企画や資金調達の支援、そして充電管理やバッテリー最適化を実現する技術基盤までのソリューション群を通じて、お客さまの車両のエコシステム全体を通じた脱炭素化を加速します。
欧州の法令では、2035年までにすべての新車両をゼロエミッションにすることが義務付けられており、車両の管理者は10年の間に脱炭素化を実現する必要があります。ビジネスモデルの構築から、資金調達の検討、EVの試用に至るまで、EV導入の状況はお客さまによって異なるため、このたび日立ゼロカーボンは、EVエコシステムのあらゆるプロセスをサポートするワンストップなサービスを提供します。以下のソリューション群は、車両運用者のEVへの移行を加速させます。
新ソリューション :
- ゼロカーボンフリート : 充電管理機能とバッテリー管理機能を統合したソリューション。日常運用のためにEVを安全に充電し、長期的な性能を維持するためにバッテリーを管理するとともに、企業が新たなエネルギー収入源を創出できるように全体を管理します。
- ゼロカーボンチャージ : 24時間365日の管理サービスと技術プラットフォームで、リアルタイム・アラート、車両のライブモニタリング、負荷分散、高度な料金最適化機能を提供し、信頼性の高い充電業務と電気料金の削減を実現します。
- ゼロカーボンバッテリー・マネージャー : バッテリーはEVの最も重要な部品です。バッテリー・マネージャーは、管理サービスと高度な資産分析技術プラットフォームを提供し、性能の保護、バッテリー寿命の延長、残存価値の最大化を支援します。
- ゼロカーボン戦略 : 個別の脱炭素化戦略の設計や現場評価の実施、総所有コストの算出、パートナー企業を通じた資金調達の促進、新しいエネルギーと資産活用の収益機会の特定など、EV移行プロセスのあらゆる段階で日立のエネルギーに関する専門知識を活用し、車両管理者をサポートします。
これらのソリューションは、日立ゼロカーボンが8,000台以上のEVを使った世界最大の商業試験であるOptimise Primeに参加したことから生まれたものです。日立は、英国の大手車両保有者や大手テクノロジープロバイダー、地域の物流ネットワーク事業者と緊密に連携し、効果的なEV車両保有者向けソリューションの開発と試験を行いました。
日立ゼロカーボンは、低コストの融資、共同出資によるエクイティ・ファイナンス、債務ベースの融資など、様々な資金調達ソリューションを通じて車両を支援するとともに 、市場をリードするエンド・ツー・エンドの提案を行っています。日立ゼロカーボンのソリューションは、公共交通事業者、公共施設、運送業者、配送事業者のニーズに合わせてカスタマイズすることが可能です。
日立ゼロカーボン チーフ・レベニュー・オフィサー マイク・ニュージェントのコメント
私たちは、各企業が独自の脱炭素化の課題を抱えていることを理解しており、そのプロセス全体に対するシームレスなサービスを提供できることを誇りに思います。お客さまからは、何から始めれば良いかわからず、その道のりのすべてのステップにおいてサポートが必要だという課題を伺います。そのため私たちは、お客さまに合わせた戦略立案と、ピープルファーストの変革アプローチを組み合わせ、充電インフラとバッテリー資産を適切に管理することで、価値創出を実現しています。私たちは、電動化の複雑さを解消し、資金制約を取り除く専門家であり、お客さまにより早く、より大きな利益を提供していきます。
Posten Bring スティグ・トゥヴェルグロフのコメント(日立ゼロカーボンの主要顧客であるノルウェー郵便サービス企業)
私たちは、季節によって状況が劇的に変化する厳しい環境で事業を展開しています。私たちは、課題を予測し、それが現実化する前に対処するソリューションを持つ、実績のある電動化パートナーを必要としていました。日立ゼロカーボンのエンド・ツー・エンドのサービスは多くの条件を満たしていました。ゼロカーボンチャージを導入することで、主要なバッテリー資産の稼働状況と性能を完全に可視化し、ルート、走行距離、状態に応じて車両を最適化することができるようになりました。このサービスは、既存のサイトのハードウェアとソフトウェアにもシームレスに接続できるため、導入時の混乱はありませんでした。EVと充電器を完全に可視化することで、気候目標の早期達成に向けて新技術を導入できるようになりました。
日立ゼロカーボンは、すでに欧州、北米、アジアで1,000台以上のEV資産を管理しており、輸送業界の電動化をグローバルに支援しています。日立はそのポートフォリオ全体で、24時間体制の管理サービスを提供し、迅速な課題解決と専門家のサポートによって、運用リスクや混乱を防止しています。また、特定の技術に依存しないため、既存のあらゆる車両ハードウェアやソフトウェアシステムと統合可能です。日立はデータとテクノロジーを活用し、充電とバッテリーの最適化を実現することで、EVの価値を最大化していきます。
日立ゼロカーボン社について
日立ゼロカーボンの使命は、商用車の脱炭素化を実現するエンド・ツー・エンドのソリューションをグローバルに提供することであり、商用車の電動化と持続可能性の促進、バッテリーリスクと総所有コストの削減、新たな収益の創出を支援しています。データ解析とデジタル最適化技術を導入し、バッテリー充電・管理サービスモデルを通じて、バッテリーの性能と寿命を最適化し、EVフリートへの充電と拠点・デポの脱炭素化を実現するプラットフォームを提供します。デジタル最適化を通じて、日立ゼロカーボンのソリューションは商用車両特有のニーズを満たすように設計されており、車両効率を最大化し、コストを最小化するさまざまな充電オプションを提供しています。これらのソリューションは、8,000台以上の車両を対象とした世界最大の商用EV試験である革新プログラム「オプティマイズ・プライム」を主導してきた基盤の上に構築されています。日立のグローバルな事業展開と業界経験を活かし、電気自動車への移行を加速し、資本支出を削減し、資産の残存価値を最大化するためのバッテリーファイナンスソリューションを提供します。