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(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
5月8日9:00(日本時間16:00)に発表しました。)

日立エナジーがドイツの再生可能エネルギー事業者RWEと
洋上風力向けHVDC変換所の供給に関する包括契約を締結

ノルウェーのEPC事業者アイベルと共に洋上風力発電所の連系を支援

日立エナジー

[画像]HVDC LightⓇのバルブホール
HVDC LightⓇのバルブホール

  日立エナジーは、ドイツの再生可能エネルギー事業者のRWE(エル・ヴェー・エー)と、洋上風力発電所向けの3つのHVDCプロジェクトに変換所を供給する包括契約を締結しました。当社は今後、RWEと受注に向けた協議を継続します。今回の包括契約は、3つのHVDCプロジェクトと、将来追加される可能性のあるプロジェクトの対応について交わされたものです。当社は今回の契約により、HVDC変換所の提供に向けて、サプライチェーンの確保、人財の獲得、エンジニアリング・製造能力の割り当て、資材の発注などに計画的に取り組むことができます。
  また、当社のパートナーであるノルウェーのEPC事業者であるアイベルも、本プロジェクトに関してRWEと包括契約を締結しました。アイベルは、洋上プラットフォームの設計・建設・試運転を担います。陸上における建設工事は、RWEが実施します。

  今回の包括契約は、昨年11月にRWEと交わした、エンジニアリング・製造能力の確保に関する合意を進展させたものです。RWEは、洋上風力発電の導入を加速させるため、エンジニアリング・製造能力の早期確保を進めています。今回のような包括契約は、グローバルにおいて、他のプロジェクトで導入される可能性があります。

  RWE Offshore WindのCEOであるスヴェン・ウターメーレンは、「気候変動に関する目標達成に向けて、洋上風力発電の導入は極めて重要です。当社は、洋上風力発電の長期的な価値を信じており、欧州および世界における洋上風力発電の拡大を推進しています。日立エナジーとアイベルとの協力により、洋上風力発電所を送電網に連系するための、3つのHVDCシステムに必要なエンジニアリングと製造能力を早期に確保できます。難しい市場環境を考えると、今回のような包括契約が必要です。」と述べています。

  日立エナジーのグリッドインテグレーションビジネスユニット担当役員のニクラス・パーソンは、「各国のカーボンニュートラル目標の達成を支援する契約をRWEと結べたことを嬉しく思います。エネルギー転換には、革新的なソリューションを大規模かつ迅速に展開する必要があります。当社は、今回のような新しいビジネスモデルにより、クリーンな再生可能エネルギーの供給を促進するパートナーとして、お客さまの電力網強化の取り組みを支援しています。」と述べています。

  アイベルの社長兼CEOであるマッズ・アンダーセンは、「RWEとの契約は、当社と日立エナジーが、優れたコンセプトと、リスクとリターンのバランスが取れた信頼性の高い供給モデルを有していることを示すものです。当社は、今回のような契約によってプロジェクトの計画性を高めることで、洋上風力発電分野におけるリーディングサプライヤーとしての地位をさらに強化します。」と述べています。

  日立エナジーとアイベルは、2016年の連携開始以来、英国のドッガーバンクA・B・C、ホーンシー3のリンク1・リンク2、ドイツのドルウィン5など、複数の洋上風力発電所向けに、HVDC変換所を供給してきました。今回の3つのプロジェクトは、それらに続く最新のものです。

日立エナジーについて

  日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。お客さまやパートナーとの協創により、世界のエネルギーシステムを、より持続可能、より柔軟、より安心・安全なものにします。電力、産業、運輸、データセンター、インフラの各分野のお客さまにサービスを提供しており、140カ国以上の導入実績を有しています。合計150GW以上のHVDC連系線の電力網への連系など、革新的な技術とサービスでエネルギーバリューチェーンを効率化し、あらゆる人が電気を利用できるよう支援しています。また、分野や地域を超えたステークホルダーとのデジタルトランスフォーメーションにより、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換を加速します。スイスに本社を置き、90カ国に約45,000人の従業員を擁しており、約1兆8,000億円の事業規模を有しています。

日立エナジー関連情報

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。

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