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企業情報ニュースリリース

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2023年11月17日

日立とファーストグループがパートナーシップ契約を締結
英国の電動モビリティの普及を加速するためEVバス1,000台分のバッテリーを新たに調達

[画像]日立とファーストグループがパートナーシップ契約を締結  英国の電動モビリティの普及を加速するためEVバス1,000台分のバッテリーを新たに調達

  • 日立ゼロカーボン社は、EVバス1,500台を対象に世界最高水準のバッテリー充電マネジメントソリューションを提供
  • 日立とファーストグループが設立する合弁会社を通じて、ファースト・バス社向けに、EVバス最大1,000台分のバッテリーを新たに調達
  • 1,500台のディーゼル・バスをEVバスに転換することで、年間8万4,675トン(8年間で67万7,400トン)のCO2 が削減される見込み

  株式会社日立製作所(以下、日立)のグループ会社で、欧州を中心にEVソリューションなどを提供する日立ゼロカーボン社(以下、日立ゼロカーボン)は、英国でのEVバスの普及を推進するため、英国で公共交通を運営するファーストグループ社(以下、ファーストグループ)とパートナーシップ契約(以下、本パートナシップ)を結びました。本パートナーシップは、ファーストグループのバス車両およびインフラの脱炭素化プログラムの一環であり、英国の大手バス運行会社であるファースト・バス社が増強しているEVバス車両にバッテリーを提供することで、大気汚染の低減や(自家用車からバス利用への転換促進に伴う)渋滞問題の改善、顧客体験の向上を支援します。

  本パートナーシップを通じて、日立ゼロカーボンとファーストグループはそれぞれ最大1,000万ポンド(約18億円*1)の出資を行い、EVバス1,000台分のバッテリーの調達を支援します。

*1
ポンド=187円 (11月16日時点)

  さらに、日立ゼロカーボンは、購入したバッテリーを搭載するEVバス1,000台と2026年度以降に追加導入される500台に対し、世界最先端のバッテリー充電マネジメントサービス(BCMS*2)を提供します。これにより、ファーストグループは、バッテリーの効率とコストを最適化し、追加コストをかけずにバッテリーの耐用年数を本来のOEM保証期間である8年よりさらに長くすることができるため、将来における設備投資の大幅削減につながります。スマート充電、効果的なバッテリーマネジメント、大規模なエネルギーマネジメントを通じて、ファースト・バス社も、エネルギーの利用効率を高められる見込みです。

*2
Battery Charging and Management Services

  本パートナーシップは、CO2排出量削減に対する両社のコミットメントをさらに強固なものにします。ファーストグループのミッションは、革新的で持続可能な輸送のパートナーとして選ばれ、ゼロカーボン社会への移行を推進することであり、同社は2035年までにゼロエミッションのファースト・バス社の車両を運行することを公約しています。日立は気候変動領域のイノベーターであり、テクノロジーを駆使して世界中の政府、企業、都市のCO2排出量削減への取り組みを支援しています。

  日立の欧州における事業統括会社である日立ヨーロッパは、COP26の期間中、ファースト・バス社より、グラスゴーにあるカレドニア・デポ(同社の主要車両基地)における脱炭素化プログラムの主要戦略パートナーに選ばれており*3、本パートナーシップは、これまで築き上げてきた両社の強力な関係に基づいています。

*3
日立と英国ファースト・バス社が、ゼロエミッション加速に向けて戦略的パートナーシップ契約を締結 (hitachi.co.jp)

日立製作所 執行役副社長 グリーンエナジー&モビリティ戦略企画本部長 アリステア・ドーマーのコメント

  "日立はお客さまとの協働を通じ、気候変動領域のイノベーターパートナーとして、常に成長することをめざしています。本パートナシップでは、革新的な技術とグローバルな専門知識を活用して、車両の効率的な脱炭素化、埋もれている収益源の開拓、資産の残存価値の最大化を支援します。ファーストグループとの関係を強化できたことを喜ばしく思います。この取り組みで、脱炭素化を実現する経験と知見を強化し、運輸事業者のためのグローバルソリューションの開発にさらに加速していきます。"

ファーストグループ 最高経営責任者(CEO) グラハム・サザランド氏のコメント

  "日立との先駆的な提携は、2035年のバス車両の脱炭素化という野心的な目標に向けて前進するファーストグループにとって、重要な戦略的パートナーシップです。この取り組みにより、効率性を高め、財務的コミットメントをより明確にしながら、車両と車両基地の電動化を加速し、EVバスから取り出したバッテリーの残存価値を高めることができます。今後、日立ゼロカーボンが本パートナーシップで培った経験を生かし、先進的な脱炭素ソリューションを世界中の運輸事業者に提供することで、未来の価値創造の可能性が広がることを期待しています。"

日立ゼロカーボン社について

  日立ゼロカーボンの使命は、商用車両のEV化と持続可能性を推進し、バッテリーのリスクと総コストを削減し、新たな収益を創出できるようお客さまを支援することです。データ分析とデジタル最適化技術を導入し、バッテリー充電マネジメントサービス(BCMS)モデルを通じて、バッテリーの性能と寿命の最適化、EV車両への充電、車両基地など拠点の脱炭素化を実現するプラットフォームを提供します。日立ゼロカーボンのソリューションは、デジタル最適化を通じて、商用車両特有のニーズを満たすように設計されており、車両の運用効率を最大化し、コストを最小化するさまざまな充電オプションを提供します。これらのソリューションは、8,000台以上の車両を対象とした世界最大の商用EVに関する革新的な取り組み「Optimise Prime」をリードしてきた基盤の上に構築されています。日立のグローバルな事業展開と様々な業界で培った経験を活かし、電動車への移行を加速させ、設備投資額の削減と資産の残存価値の最大化のためのバッテリーファイナンスソリューションを提供します。

ファーストグループ社について

  ファーストグループ(LSE: FGP.L)は、公共交通サービスを提供する企業です。売上高48億ポンド、従業員数約30,000人を擁し、2022と2023年には1日180万人以上の乗客を輸送しました。ファーストグループは、移動の複雑さを軽減することで、移動をよりスムーズに、生活をより容易にするソリューションを提供しています。ファーストグループのビジネスは地域社会の中心にあり、提供するサービスは、より広範な経済的、社会的、環境的目標を達成するために不可欠です。ファーストグループの各部門は、それぞれの分野でリーダー的存在です。ファースト・バス社は英国第2位の地域バス運行会社で、4,500台以上のバスを国内15都市圏の3分の2を占めるエリアで運行し、1日100万人以上の乗客を運んでいます。ファースト・レール社は英国最大の鉄道事業者で、長距離、通勤、地方、寝台用の列車を長年運行しています。3,500両を超える機関車と客車を保有し、3つの鉄道運行会社(アバンティ・ウエスト・コースト、グレート・ウェスタン・レールウェイ、サウス・ウェスタン・レールウェイ)と2つのオープンアクセスオペレーター(ハル・トレインズ、ルモ)を擁しています。ファースト・バス社は、2035年までにゼロエミッションのファースト・バス車両を運行することを公約しており、ファースト・レール社は、2040年までにすべてのディーゼル専用車両の運行を廃止するという英国政府の目標を支援します。2023年2月、ファーストグループは、米国の非営利団体As You Sowとのパートナーシップにより、持続可能なビジネスを取り上げるメディアCorporate Knightsから、4年連続で世界で最もクリーンな200の上場企業の1つに選ばれました。ファーストグループは、容易で便利なモビリティを提供し、人と地域をつなぐことで、生活の質の向上をめざしています。詳しくは、当社のウェブサイトwww.firstgroupplc.com、またはXで@firstgroupplcをフォローしてください。

以上

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