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企業情報ニュースリリース

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2023年4月21日

日立、英国で鉄道車両のメンテナンス延長契約を約500億円で締結

数百名の雇用を確保し、英国のサプライチェーンを支援

[画像]日立、英国で鉄道車両のメンテナンス延長契約を約500億円で締結

  株式会社日立製作所(以下、日立)の鉄道システム事業におけるグループ会社である日立レール社は、このたび、英国のGreat Western Railway(以下、グレート・ウェスタン・レールウェイ社)、鉄道車両リース会社であるEversholt Rail(以下、エバーショルト・レール社)と、鉄道車両のメンテナンス延長契約を約3億ポンド(約500億円)*1で締結しました。グレート・ウェスタン・レールウェイ社が保有する英国南西部のクラス802インターシティ車両36編成を、2028年までメンテナンスします。英国のサプライチェーンに多額の投資をもたらし、車両運行の信頼性を向上させます。

  対象車両の導入以来、日立レールが94%以上も信頼性を向上させた実績が評価され、契約延長が決定されました。この着実な信頼性の向上は、2018年以来、デジタル最適化されたメンテナンスへの継続的な投資の成果です。この 「常に改善する」 アプローチの重要性は、クラス802車両が2022年夏に、28,357マイル(45,636km)の平均故障間隔を達成し、過去最高の月間信頼性を記録したことからも証明されています。

  日立レールは今後も、グレート・ウェスタン・レールウェイ社とその乗客の利便性を向上させるために、デジタルメンテナンスに投資を続けます。この投資には、車両遠隔監視などの革新的なデジタルソリューションが含まれており、台車や輪軸のメンテナンスによるダウンタイムを大幅に削減できます。

  今回の契約により、英国南西部の車両基地で500名以上の高度なスキルを持つ人財を雇用します。また、クラス 802車両のメンテナンスの大部分はプリマスのライラ車両基地で行われます。それに加えて、ペンザンス、エクセター、プリマスなどの主要駅に近い場所で車両をメンテナンスすることで、車両の稼働率が向上し、車両の運用が最適化されます。

  グレート・ウェスタン・レールウェイ社のインターシティ車両のメンテナンス契約延長により、英国のサプライチェーンへ直接年間7,000万ポンド(約117億円)の投資が行われます。

  日立レールは鉄道車両メンテナンス事業を通じて人と英国のサプライチェーンを最優先に考え、英国全体で年間4億6,200万ポンド(約772億円)の経済効果をもたらします。

日立レール社 Chief Director UK & Ireland, Jim Brewinのコメント

  「この契約延長は、2022年の業界平均より2.7倍も信頼性の高い日立レールの英国メンテナンスに対するパートナーの信頼を表しています。パンデミック後も都市間の移動は堅調に回復しており、私たちが業界をリードするデジタルツールを提供し、プリマスのライラ車両基地をクラス802車両の拠点にすることで、グレート・ウェスタン・レールウェイ社およびエバーショルト社へのメンテナンスを強化できることを誇りに思います。」

グレート・ウェスタン・レールウェイ社 Engineering Director, Simon Greenのコメント

  「約5年前にこのインターシティ車両が導入されて以来、日立レールはより多くの列車運行や座席を提供するために多大な貢献をし、多くの長距離路線におけるレジャー旅行の需要の変化に積極的に対応できるようになりました。この契約締結によりクラス802車両のメンテナンスを継続し、この車両を毎日サービスに提供するために、日立レールと引き続き協力できることを期待しています。」

エバーショルト・レール社 Client Services Director, Paul Sutherlandのコメント

  「日立レールとの間で、クラス802車両のメンテナンス契約を延長できたことを嬉しく思います。日立レールのメンテナンスへのアプローチとデジタルメンテナンスソリューションへの投資は、今後何年にも渡ってイングランド西部の路線に高性能なサービスを提供し続けるでしょう。この契約によってグレート・ウェスタン・レールウェイ社と日立レールとの強力なパートナーシップが継続し、イングランド南西部の乗客に最高のサービスが提供されます。」

*1
1ポンド=167円で計算

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。金融・官公庁・自治体・通信向けITサービスやお客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」と、自動車・二輪車の分野で先進技術を提供する「オートモティブシステム」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。グリーン、デジタル、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は10兆2,646億円、2022年3月末時点で連結子会社は853社、全世界で約37万人の従業員を擁しています。

グレート・ウェスタン・レールウェイ社について

  グレート・ウェスタン・レールウェイ(GWR、正式社名:ファースト・グレーター・ウェスタン・リミテッド)は、サウス・ウェールズ、ウェスト・カントリー、コッツウォルズを含むグレート・ウェスタン・フランチャイズ地域やイングランド南部を横断し、ロンドンまで繋がる車両を運行しています。グレート・ウェスタン・レールウェイは、高速、通勤、ローカル線の車両運行サービスを提供しており、新型コロナウイルス流行前には、毎年1億人以上の乗客が目的地への移動に活用していました。グレート・ウェスタン・レールウェイは、2025年6月21日までグレート・ウェスタン鉄道ネットワークの運営を継続するための鉄道運行契約を締結しており、この契約は英国国務大臣の裁量でさらに3年間延長することができます。

エバーショルト・レール社について

  エバーショルト・レールはイギリスの旅客・貨物車両を所有しており、鉄道業界で25年以上の経験があります。エバーショルト・レールは民営化以来、新しい車両に30億ポンド以上投資しており、より良い旅客体験を提供し品質と信頼性を維持するために既存の車両に継続的に投資しています。エバーショルト・レールはイノベーションの誇るべき歴史を持ち、新しい製品や技術を市場に導入することによって、英国の鉄道部門の成長と近代化に不可欠な役割を果たしています。

以上

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