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企業情報ニュースリリース

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2023年4月20日

Web3、生成AIなどデジタル領域におけるイノベーション創出に向け
第3号コーポレートベンチャーキャピタルファンドを設立

従来の2倍の投資規模で、最先端のデジタル技術を活用した事業機会の獲得をめざす

  株式会社日立製作所(以下、日立)は、このたび、デジタル領域でのイノベーションの加速や新たな事業機会の創出を目的に、コーポレートベンチャーキャピタル(以下、CVC)ファンド*1「HV Fund」の第3号ファンドを設立します。本ファンドは、これまでに設立した第1号、第2号ファンドの2倍に相当する300百万米ドルで組成し、Web3、生成AIをはじめとする最新のデジタルトレンドを牽引するスタートアップ企業への戦略的な投資を行います。

  日立は、2019年6月に日立ベンチャー社を設立して「HV Fund」の第1号ファンドを組成し、2021年10月には第2号ファンドを設立しました。これら2つのファンドを通じて、これまでに合計21社のスタートアップ企業に出資し、日立の事業とのコラボレーションを通じて各社の成長を支援しつつ、お客さまに価値を提供することで、デジタルトランスフォーメーション(DX)、脱炭素、ウェルビーイングなどに貢献しています。具体的には、IoTやAIから生まれる膨大なデータの処理を可能にする高速分散データ処理ソリューションや、サプライチェーン上流のスコープ3における温室効果ガス排出データを自動収集するソリューション、カーボンクレジットの質を評価するためのソリューションなど、近年多くの企業で課題となっている分野へ投資してきました。

  このたび設立する第3号ファンドは、Web3など新たな潮流で生まれる先進的ビジネスモデルやデジタル経済圏に挑戦するスタートアップ企業およびAI、ブロックチェーン、クラウドコンピューティング、5G/6G、仮想現実などの技術の進化とそれを応用した新しいサービスを牽引するスタートアップ企業への投資を拡大します。これにより、デジタルによるイノベーション創生とテクノロジーの社会実装を促進し、お客さまの業務や生活における体験価値の向上と、持続的な成長に貢献します。

  日立は、これら3つのファンドを通じた戦略的なコーポレートベンチャリングによりオープンイノベーションと成長を強化することで、顧客体験を革新するサービスや成長を創るデジタルのビジネスモデルを探索し、デジタルシステム&サービス、グリーンエナジー&モビリティ、コネクティブインダストリーズの各事業領域における強みを生かした新たな価値をお客さまと社会に提供していきます。

日立製作所  執行役社長兼CEO  小島啓二のコメント

  近年、テクノロジーに関するトレンドはこれまでにないスピードで移り変わっています。こうした中、世界中で起きているデジタル領域のイノベーションをいち早く発掘し、社会イノベーション事業とイノベーション成長戦略に取り込む手段として、日立は2019年よりコーポレートベンチャリングに取り組んできました。このたび新設する第3号ファンドでは、Web3や生成AIといった時代の最先端のテクノロジーを有するスタートアップ企業との協創を実現します。これにより創業以来のアイデンティティである、新たなお客さまと事業機会を懸命に開拓するベンチャー精神(開拓者精神)と、日立が築いてきたデジタルシステム&サービス、グリーンエナジー&モビリティ、コネクティブインダストリーズの各事業領域における強みをさらに強化し、社会イノベーション事業のグローバルな成長を加速させ、社会に新たな価値を提供していきます。

日立ベンチャー社  CEO & Managing Director  Stefan Gabrielのコメント

  日立ベンチャー社は、2019年の設立以来、世界各地の優れたベンチャーキャピタルやCVCファンドとのパートナーシップを通じてグローバルなスタートアップ企業へ出資してきました。日立グループの事業とのコラボレーションを通じたスタートアップ企業の価値向上の取り組みは高く評価され、GCV社の「Powerlist 2022」*2でトップランクを獲得しました。今回の第3号ファンドでは、デジタル領域のビジネスや革新的なテクノロジーへの投資と協業により、日立のイノベーション戦略とグローバルな事業展開を後押しします。

*1
CVCファンド: 事業会社が社外のスタートアップ企業等に対して戦略出資するファンド。
*2
CVC業界のデータプロバイダーであるGlobal Corporate Venturing社が、毎年世界各国のCVCから選定するもの。
Powerlist 2022

第3号ファンドの概要

名称 HV Fund 第3号ファンド
設立日 2023年4月20日 (予定)
運営会社 日立ベンチャー社
出資者 日立製作所
ファンド規模 300百万米ドル
投資対象 最先端のデジタル技術を活用した新規事業、ビジネスモデルに挑戦しているスタートアップ企業

日立ベンチャー社(Hitachi Ventures GmbH)について

設立日 2019年6月1日
所在地 ドイツ: ミュンヘン(本社)
米国: サンタクララ、ボストン
代表 CEO & Managing Director:ステファン・ガブリエル(Stefan Gabriel)

  日立ベンチャー社は、日立の戦略的コーポレートベンチャーキャピタル部門であり、日立と戦略的に関連性の深い、モビリティ、ヘルスケア、スマートライフ、産業、エネルギー、ITなどの社会課題に取り組む革新的なスタートアップ企業に投資しています。ドイツと米国にオフィスを構えてヨーロッパ、イスラエル、北米をカバーしており、出資および日立の事業部門との戦略的協業を通じて、エキサイティングな技術やビジネスモデルを有する有力なスタートアップを支援していきます。

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。金融・官公庁・自治体・通信向けITサービスやお客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」と、自動車・二輪車の分野で先進技術を提供する「オートモティブシステム」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。グリーン、デジタル、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は10兆2,646億円、2022年3月末時点で連結子会社は853社、全世界で約37万人の従業員を擁しています。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 コーポレートベンチャリング室 [担当:熊谷、若林]
〒100-8280 東京都千代田区丸の内一丁目6番6号 日本生命丸の内ビル

以上

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