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企業情報ニュースリリース

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2023年2月22日
日立エナジー

日立エナジーが、通信機能やサイバーセキュリティ強化と、対応変圧器を拡大した
変圧器のデジタル化を容易にする次世代TXpert™ハブを提供開始

変圧器のデジタルセンサーからデータを収集し、コスト削減、運用最適化、寿命延長、性能向上に貢献

  日立エナジーは、最新技術の適用により通信機能やサイバーセキュリティを強化し、また、対応可能な変圧器の種類を電力用変圧器だけでなく配電用変圧器や乾式変圧器にも広げた次世代「TXpert™ ハブ」を本日より提供開始します。また、既設変圧器のレトロフィット(改造対応)に向けて、お客さまのニーズに合わせて選択可能なオプションパッケージを準備するなど、変圧器のデジタル化をより容易にします。

  TXpert ハブは、変圧器のデジタルセンサーのデータを、TXpert ハブ モニタリングシステムやアセットパフォーマンスマネジメントソフトウェアなどのTXpertエコシステムに集約します。TXpertエコシステムは、変圧器の運用の最適化、コスト削減、寿命の延長、環境性能のさらなる向上につながる、実用的な意思決定に活用できる情報を提供します。TXpertエコシステムは、日立エナジーの30年以上にわたるこの分野の革新によって築いてきた基盤の上に構築され、変圧器のメーカー、新設・既設を問わず、あらゆる変圧器のデジタル化を支援します。

  日立エナジーの変圧器ビジネスユニット担当役員であるブルーノ・メレスは、「電力は、エネルギー転換が進むエネルギーシステム全体の柱であり、送電網は複雑化するすべてのエネルギーシステムの基盤となっています。デジタル化がその複雑性を管理する唯一の方法であり、データ駆動型の迅速な意思決定を可能にするために必要な可視性と俊敏性を実現します。変圧器は、効率的で信頼性の高い安全な送電網を実現し、現在と将来のニーズに合わせて電力品質と電力潮流制御を管理する上で、極めて重要な役割を担っているため、デジタル化が不可欠になっているのです。」と述べています。

次世代TXpert ハブ:すべての変圧器のデジタル化に向けて

  最新のコアテック技術を搭載した次世代TXpert ハブは、変圧器のデジタル化を容易にするために、以下の点に重点を置いています。

  • 旧バージョンユーザーからの運用経験の組み込み
  • 通信機能とサイバーセキュリティにおける最新技術の適用
  • 既設変圧器のレトロフィット(改造対応)に向けたオプションパッケージ設定

  TXpertは、変圧器をアップグレードし、多くのデバイスにまたがるすべての関連データを接続・統合して、変圧器のデジタル化をより簡単に、より効果的に、そしてより安全に実現することができます。既設、新設、乾式、液体封入式、送電用、配電用など、変圧器の種類を問わず、TXpertエコシステムは適用可能です。TXpertエコシステムは、何千台もの変圧器の製造とサービスにおける知識と知見に基づいた強固な基盤により、コスト削減、運用の最適化、寿命の延長、環境性能のさらなる向上につながる、データに基づく実用的な洞察を提供します。

変圧器のデジタル化を実現する「TXpertエコシステム」について

  TXpertは、変圧器のデジタル化のための日立エナジーのオープンかつ拡張性のあるシステムで、変圧器のメーカーを問わず、運用・保守におけるデータ駆動型の情報収集と意思決定を促進するために設計されています。また、製品、ソフトウェア、サービス、ソリューションが一体となり、他社製の新規および既存のデジタル機器と統合する機能を持っています。

  TXpertエコシステムは、配電変圧器、乾式変圧器、電力変圧器など、新設・既設を問わずあらゆるタイプの変圧器に対応しています。

  • TXpert-Readyデジタルセンサー : 
    温度、絶縁油中ガス分析、ブッシングなど、TXpert Readyサードパーティセンサーから選択可能
  • TXpert ハブ モニタリングシステム : 
    コアテックを搭載し、資産データを可視化し、すべてのセンシングデータを監視
  • アセットパフォーマンスマネジメントソフトウェア : 
    実用的な洞察のためにデータを使用するクラウド、エッジ、またはオンプレミスソフトウェア
  • TXpertアドバンスドサービス : 
    専門家の見識を得て、即座に行動できるよう支援

  TXpertは、予知保全とスマートな資産管理を通じて、運用の最適化、寿命の延長、環境性能の向上、リスクとコストの削減を実現し、経済面と運用面の価値を高める実用的な意思決定に活用できる情報を提供します。それらの情報により、以下を通じて定量的な投資収益率の達成をサポートします。

  • 最適化 : コストを削減し、耐用年数、生産性、稼働率の最大化
    より効率的な運用と、一時的な過負荷選択の切替えが可能
  • 予測 : 継続的な運用、信頼性、安全性、リスクの監視と定量化
  • 計画 : 資産活用とメンテナンス管理
  • 予防 : 時間ベースの保守ではなく、状態ベースの保守による節約

日立エナジー関連情報

関連情報

日立エナジーについて

  日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に約40,000人の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、約1兆円の事業規模を有しています。

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。金融・官公庁・自治体・通信向けITサービスやお客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」と、自動車・二輪車の分野で先進技術を提供する「オートモティブシステム」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。グリーン、デジタル、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は10兆2,646億円、2022年3月末時点で連結子会社は853社、全世界で約37万人の従業員を擁しています。

以上

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