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企業情報ニュースリリース

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2022年11月2日
日立エナジー

日立エナジーが、産業分野向け無線通信ルーターのラインアップに
シリーズ最小サイズかつ、設置が容易なローエンドタイプの「TRO610」を追加

[画像]無線通信ルーター「TRO610」
無線通信ルーター「TRO610」

  日立エナジーは、本日、産業および社会インフラ分野のお客さま向け無線通信ルーター「Tropos TRO600シリーズ(以下、TRO600シリーズ)」のラインアップに、ローエンドタイプの「TRO610」を追加し、販売を開始しました*1。TRO610は、TRO600シリーズにおいて最小のサイズ*2かつ、DIN*3レールマウント・壁面取り付けオプションにより、設置が容易であるため、多くの無線通信ルーターが必要となるスマートシティ、電力、石油・ガス、鉱業をはじめとした産業・社会インフラ分野においても導入しやすくなっています。当社は、TRO610の導入により、お客さまのIoT化やデジタル化に加え、将来のアプリケーション拡張にも貢献します。

  近年、IoT化が進みインテリジェント化したフィールド機器の普及に伴い、現場でのデータ処理が進む一方で、通信の重要性も高まっています。TRO610は、EV充電ステーションや交通管理、廃棄物・環境衛生モニタリングなどのスマートシティ向けのアプリケーションの通信をサポートします。また、電力分野向けには、蓄電池、遮断器、開閉装置などの監視をサポートするほか、エネルギー管理アプリケーションと配電ネットワーク運用を支えるフィールドエリアネットワーク(FAN)との常時接続が可能です。石油・ガス、鉱業分野では、遠隔地における坑口、貯蔵タンク、パイプライン、センサー、鉱山車両、無人輸送機などのリモートによる監視が可能です。

  日立エナジーのグリッドオートメーションビジネスユニット担当副社長であるマッシモ・ダニエリは、「電力会社や産業界では、業務改善に向け、環境に負荷を与えず持続可能な方法でデジタル化を行うために、オンプレミスやクラウドによるソリューション導入が加速するとともに、先進の接続オプションが求められています。TRO610導入により、資産・アプリケーションの可視化、システム全体の総所有コスト削減、電力網の安定性向上、新たなサービス提供が可能となります。」と述べています。
  産業界および社会基盤を対象とした米国の技術調査・諮問会社であるARCアドバイザリーグループのスマートシティ担当副社長であるジム・フレイザーは、「コンパクトで頑丈なTRO610は、交通、上下水道管理、送配電などを含む、従来および将来のスマートシティサービスへ幅広く対応可能な通信環境を提供します。また、エッジコンピューティング*4機能、最先端のサイバーセキュリティ、BluetoothⓇ接続、業界標準への準拠、常時接続対応により、公共機関におけるアプリケーションや、公益事業、石油化学、加工組立製造分野にも適しています。」と述べています。

「Tropos TRO600シリーズ」について

  • 高可用性、高信頼性、高スループット*5、低遅延性の特長を有し、最高レベルのセルラーネットワークや、自己回復型ブロードバンドメッシュ技術*6などで構成されており、お客さまのミッションクリティカルな業務を支援します。
  • 広い温度範囲、空気中の微粒子、腐食、衝撃・振動などの条件下における耐久性を有しています。
  • 携帯電話の通信規格と日立エナジーが特許を有するブロードバンドメッシュ機能およびエッジコンピューティング機能を組み合わせたハイブリッド型無線通信ルーター「TRO 620」*7が含まれます。
  • カスタムアプリケーションの通信を可能とするエッジコンピューティングプラットフォームや、センサーデータ接続用のBluetoothⓇオプションを提供します。
  • 3GPP*8仕様に準拠し、市民ブロードバンド無線サービス(Citizens Broadband Radio Service)、Anterix™、410 Mz、450 MHzなどの複数の周波数帯、公共・民間のセルラーネットワークに対応しています。また、国際標準規格IEEE 1613およびIEC 61850認証を取得し、ユーティリティアプリケーションや配電ネットワークにも適しています。
  • 当社の統合ネットワーク管理・監視システム「Supros」により、管理が容易に行えます。Suprosは、リモートでの無線機器・遠隔端末装置のインストールや、無線によるファームウェア*9のアップデートに対応しています。
*1
日本市場では、2023年度からの販売を検討
*2
高さ30 mm、幅108.5 mm、長さ80 mm
*3
ドイツ規格協会が制定するドイツ工業規格の略称で、日本のJISに相当するもの
*4
ユーザーの近くにエッジサーバを配置することでクラウドサービスをエッジ(ネットワーク端面)に近づけ、データ処理の速度と能力を高める技術
*5
ネットワークが一定時間内に処理できるデータ量
*6
通信の一部が不通となった場合に自動的に別の経路に迂回させる機能を備えた、アクセスポイント同士を相互通信で結ぶ技術
*7
TRO620のウェブサイト(英語)
*8
3rd Generation Partnership Project : 移動通信システムの標準化プロジェクト
*9
電子機器に組み込まれたコンピュータシステム(ハードウェア)を制御するためのソフトウェア

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日立エナジーについて

  日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に約40,000人の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、約1兆円の事業規模を有しています。

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。金融・官公庁・自治体・通信向けITサービスやお客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」と、自動車・二輪車の分野で先進技術を提供する「オートモティブシステム」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。グリーン、デジタル、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は10兆2,646億円、2022年3月末時点で連結子会社は853社、全世界で約37万人の従業員を擁しています。

以上

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