ページの本文へ

Hitachi

企業情報ニュースリリース

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

2022年7月22日
株式会社日立産機システム

マーキング事業の強化に向け米テレシス テクノロジーズ社を買収

製品ポートフォリオを拡充、北米事業を拡大しリカーリング事業強化へ

[画像]テレシス社のレーザーマーカー
テレシス社のレーザーマーカー

  株式会社日立産機システム(取締役社長:竹内康浩/以下、日立産機)は、本日、レーザー技術を用いたマーキングシステム(以下「レーザーマーカー」)の製造、販売を手がける米国のTelesis Technologies Inc. (以下、テレシス社)の買収に関する全ての手続きを完了しました。本買収により、日立産機は、レーザーマーカーを始めとする、マーキング*1事業の製品ポートフォリオを拡充するとともに、テレシス社の販売チャネルを通じ、北米を中心とした自動車、航空、重工業分野での事業拡大をめざします。また、同社の保守サービス力を生かしリカーリング事業を強化することで、トレーサビリティ*2の向上やマーキングを通じた安心・安全の実現に貢献していきます。

  日立産機は、食品、飲料、化粧品、薬品などの製品やその包装の上に、日付やロット番号などを印字するマーキングシステムを、世界110か国以上に提供しています。インクジェットプリンターを中心とするマーキングシステムの製造・販売・サービスを通じ、40年以上にわたりお客さまのトレーサビリティに貢献してきました。
  近年、高精細かつ消えない印字の需要が世界的に拡大する中、日立産機は、本年4月に独フォトン エナジー*3を買収し、医療用器具や電子機器などの特殊用途向けレーザーマーカー市場に進出しています。

*1
製造年月日などを製品に印字するマーキングシステムの提供を通じてお客さまの品質管理を支える事業。
*2
製品がいつ、どこで、だれによって作られたのかを生産、消費から廃棄まで追跡可能な状態にすること。
*3
2022年4月22日付ニュースリリース「独レーザー装置メーカーのフォトン エナジー社の買収契約を締結」

  テレシス社は、1971年の創業以来、マーキングシステムの開発・製造・販売を行っており、様々なレーザー技術を用いた多様なレーザーマーカーを提供しています。また、針状の金属を鉄製品などに打ち付けドットで刻印するドットピーンマーカーは、技術的な完成度も高く、コストパフォーマンスも高いことから、世界トップレベルのシェアを維持しています。本拠地の米国には、開発・製造・エンジニアリング・販売および保守サービス拠点を展開しているほか、中国には製造・販売およびサービス拠点を、欧州にも販売およびサービス拠点を展開するなど、北米の自動車・航空・重工業分野のお客さまを中心に、グローバルに事業展開しています。

  本買収により、日立産機は、マーキング事業の製品ポートフォリオを拡充するとともに、リカーリング事業を強化し、北米を中心に事業を拡大していきます。テレシス社のレーザーマーカーは、フォトン エナジーのレーザーマーカー製品と技術的な補完性が高く、日立産機のインクジェットプリンターと合わせることで、日立産機はマーキング事業の製品ポートフォリオを大きく拡充できます。本買収を通じて、お客さまが製品にIDを付与する際の選択肢を拡げます。また、日立産機の食品・飲料・化粧品などの従来の販売チャネルに、北米を中心としたテレシス社の自動車・航空・重工業分野などへの販売チャネルが加わることで、日立産機のインクジェットプリンターをテレシス社の販路で展開するとともに、テレシス社の製品を日立産機の販路で展開するなどクロスセルを強化し、グローバルに事業を拡大していきます。
  さらに、ドットピーンマーカーとレーザーマーカーで展開しているテレシス社の保守サービス力を生かしリカーリング事業を拡大、トレーサビリティの向上とマーキングを通じた安心・安全の実現に貢献していきます。

  将来的には、日立のコネクティブインダストリーズセクターが提供するデジタル技術と日立産機のマーキングシステムをつなぎ、お客さまの製造プロセスの効率化やダウンタイムの低減に、貢献していきます。

株式会社日立産機システム 取締役社長 竹内 康浩のコメント

「テレシス社は最先端のレーザーマーカーで知られており、今回の買収により、日立産機は製品ポートフォリオを拡充し、マーキング業界をリードするソリューションプロバイダーへの進化を加速します。日立産機とテレシス社の強みを掛け合わせ、世界のマーキングシステム市場を切り拓いていきます。」

テレシス社・執行役会長 Dr. Ashot Mesropyanのコメント

「日立産機と共に新たなフェーズに入ることを喜ばしく思います。日立産機と当社のマーキングシステムは最適な組み合わせであり、両社が蓄積した各業界の専門知識とリソースを結集し、世界中のお客さまに貢献していくことを楽しみにしています。」

テレシス社の概要

名称 Telesis Technologies Inc.
所在地 米国 オハイオ州 サークルビル
代表者の役職・氏名 執行役会長: Dr. Ashot Mesropyan 社長兼CEO: Derek Morin
事業内容 レーザーマーカー、ドットピーンマーカーなどの開発・製造・販売・保守サービス
創業年(設立年) 1971年
資本金 約525万米ドル (約6億8250万円*4、2021年12 月末時点)
大株主および持株比率 Crimson Investment (64.9%), Bertram Capital (26.8%) その他(8.3%)
従業員数 161 名(2021 年12 月時点)
売上高 約42百万米ドル(約55億円*4、2021 年12 月期)
ウェブサイト
*4
1米ドル=130円 換算

株式会社日立産機システムについて

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。
  日立産機は、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」の中で空気圧縮機、配電用変圧器、モーターなどの産業向けプロダクトを通じてお客さまに貢献します。

以上

Adobe Acrobat Readerのダウンロード
PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated (アドビシステムズ社)のAdobe Acrobat Readerが必要です。