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2013年2月28日
株式会社群馬銀行
株式会社日立製作所

群馬銀行、ITコスト削減および開発期間の短縮に向け
サーバー統合基盤を構築

  株式会社群馬銀行(取締役頭取 : 齋藤 一雄/以下、群馬銀行)では、ITコスト削減および開発期間の短縮を目的として、勘定系システムを除く行内サブシステムのサーバーを統合・集約するためのサーバー統合基盤を構築することを決定しました。サーバー統合基盤は、2013年1月に構築を開始し、同年9月までに完了、12月には最初の業務システムが稼働する予定です。なお、サーバー統合基盤の構築は株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)が担当し、仮想化技術を活用したIT基盤の提供とシステム構築を行います。

  群馬銀行では、多くの業務システムが稼働していますが、サーバー台数の増加に伴い、システム関連経費や運用負荷の増加対策が喫緊の課題となっていました。今回、IT基盤の全体最適化として、これまで個別システムごとに導入してきたサーバーを統合・集約し、調達や構築に関わるITコストを削減することでこれらの課題を解決することとしました。また、本取組みを単なるコスト削減に終わらせず、IT基盤の標準化によりシステム構築の生産性向上を図るほか、最新のサーバー冗長化技術の導入により、システムの信頼性を向上させます。群馬銀行は、これら全ての導入効果を相乗し、効率性と信頼性の高い業務処理態勢を構築することで、既存業務の効率的な運用だけでなく、時代に沿った新たなシステム企画の立案にも取り組んでいきます。
  今後も、群馬銀行は「一味違うサービスを提供し、お客さまに選んでいただける銀行」をめざし、中期経営計画で掲げている「営業力の強化」、「人材の育成と活性化」、「経営体質の強化」を実現する施策を実践していきます。
  また日立は、今後も業務の効率化や柔軟な環境構築を含めたシステムソリューションをトータルに提案し、金融機関の顧客サービス向上やセールス活動を支援していきます。

サーバー統合基盤のプラットフォームについて

  サーバー統合基盤には、日立の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のブレードサーバー「BS500」を採用し、N+1コールドスタンバイ*1を活用した待機系環境を構築することで高い信頼性を確保しながら、仮想化ソフトウェア「VMware vSphere® 5」による仮想化環境を実現し、柔軟で効率の良いサーバー統合基盤を整備しました。データを格納するストレージには「Hitachi Unified Storage 130」を、バックアップを取得するテープアレイ装置には「TF1100」を採用し、サーバーを経由せずにディスクの論理ボリュームのレプリカを作成する機能を活用した高速かつ安定したバックアップの処理を実現しています。また、システム全体の統合監視に日立の統合システム運用管理「JP1」を活用して運用管理を効率化しています。

*1
N+1コールドスタンバイ : 複数の業務サーバーに対し1台の予備サーバーを用意しておき、万一の障害時には業務サーバーを予備サーバーに自動的に引き継いで短時間で業務を再開する機能。

サーバー統合基盤の導入効果

1. ITコストの削減

  現在個別で稼働している複数のサーバーを仮想化技術を利用してブレードサーバーへ統合することにより、7年間で125台のサーバーを17台に削減します。それにともない、ハードウェア購入・保守・構築費用などのITコストを7年間累計で5割削減できると見込んでいます。さらに、集約によるサーバー台数の減少により消費電力を大幅に削減し、CO2排出量の低下にも貢献します。

2. 開発期間の短縮

  サーバー統合基盤を導入することで、これまで個別システムごとに実施してきたハードウェアの調達や設置工事手配、運用設計などの負荷が大幅に軽減されます。さらに、構築プロセスも標準化されるため、各システムの基盤準備にかかる期間を従来の30〜40%に短縮できる見込みです。これにより、新しいサービスを展開する際も迅速なシステム対応が可能となります。

3. システムの信頼性の向上

  サーバー統合基盤は機器(サーバーや通信機器等)をすべて冗長化しているため、万が一故障が起きた場合にも自動的に予備機器に切り替わります。現在群馬銀行で運用しているサブシステムで機器が冗長化されていないシステムは、更改のタイミングですべてサーバー統合基盤に載せ替えるとともに、今後新規導入するシステムもサーバー統合基盤に載せ、システム全体の信頼性を向上していきます。

サーバー統合基盤の構築イメージ

[画像]サーバー統合基盤の構築イメージ

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お問い合わせ先

株式会社群馬銀行

システム部 [担当 : 茂木]
〒371-0841群馬県前橋市石倉町854-2
TEL : 027-254-8250(ダイヤルイン)

株式会社日立製作所

情報・通信システム社 金融システム営業統括本部 [担当 : 小清水]
〒100-8220 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号

以上

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