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2012年11月21日

大阪「中之島フェスティバルタワー」のエレベーターに
「シャトル&ローカルエレベーターの連動群管理方式」を国内で初めて導入

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、株式会社朝日新聞社(代表取締役社長 : 木村 伊量)が11月6日に竣工した超高層複合ビル「中之島フェスティバルタワー」(大阪市北区中之島)にエレベーター31台、エスカレーター11台、計42台の昇降機を納入しました。そのうち22台のエレベーターには、国内で初めて*1「シャトル&ローカルエレベーターの連動群管理方式」を導入し、低層階を運行するシャトルエレベーターと中層階を運行するローカルエレベーターを連動制御することで、従来のシャトルエレベーターとローカルエレベーターを個別に制御する方式に比べ、待ち時間の短縮を実現しました。

  通常、国内における超高層ビルのエレベーターは、1階ロビーからのエレベーターで全ての目的階へ行くことができるローカル方式を採用しています。一方、近年では、建物の複合化(低層階が商業施設・高層階がオフィス等)や大規模化にともない建物の中間階にもロビー階を設けたスカイロビー方式が増加傾向にあり、「中之島フェスティバルタワー」でもスカイロビー方式を採用しています。この方式は、低層階に設置するシャトルエレベーターを任意の場所に設置できるため低層階の建物レイアウトの自由度が増すなどのメリットがある反面、従来のローカル方式と比較してスカイロビー階での乗り継ぎを伴うため移動時間が長くなるという課題がありました。

  「中之島フェスティバルタワー」では、スカイロビー方式により、建物の中間にあるロビー階(13階)まで6台の高速大容量のシャトルエレベーターによる直行運転を行います。乗客はここで中層階用エレベーター8台、高層階用のエレベーター8台にそれぞれ乗り換え、目的階に向かいます。今回日立は、スカイロビー方式での乗り継ぎ時間の短縮を図るため、シャトルエレベーターとローカルエレベーターが個別で運転制御を行なう一般的な群管理運転方式*2に対し、お互いのエレベーターを連動制御することでトータルの待ち時間を短縮できる「シャトル&ローカルエレベーターの連動群管理方式」を国内で初めて導入しました。具体的には、シャトルエレベーターもしくはローカルエレベーターのいずれか一方で利用状況がピークに達すると、もう一方のエレベーターに速やかに混雑情報を伝達し、スカイロビー階での呼び出しに対し2台以上のエレベーターを割り当てる「集中サービス運転」を行います。これにより個別で制御を行う群管理運転方式に比べ、「集中サービス運転」の開始時間*3を早めることが可能となり、スカイロビー階での待ち時間*4を最大で約30秒短縮することができます(日立試算)。

「シャトル&ローカルエレベーターの連動群管理方式」の運転イメージ

[画像]「シャトル&ローカルエレベーターの連動群管理方式」の運転イメージ

「シャトル&ローカルエレベーターの連動群管理方式」を採用したエレベーターの仕様

用途 シャトルエレベーター 中層階用エレベーター 高層階用エレベーター
サービス階 1階、12階*5、13階 13階、15〜26階 13階、26〜37階
積載質量
(定員)
2,900kg
(44名)
2,150kg
(33名)
2,150kg
(33名)
速度 240m/分 360m/分 420m/分
台数 6台 8台 8台
*1
2012年11月 日立調べ
*2
複数台のエレベーターを、待ち時間を配慮してバランスよく運転させ、輸送効率を高めるシステム
*3
13階乗り場呼びボタンが登録されてから一定の混雑条件を検出するまでの時間
*4
集中サービスにより2台同時配車した場合の待ち時間
*5
シャトルエレベーターのサービス階のうち、12階は1台のみサービス

「中之島フェスティバルタワー」の概要

所在地 大阪市北区中之島二丁目3番18号
事業主 (株)朝日新聞社
延床面積 約14万6,000m2
建物規模 地上高200m
階床 地上39階(うち塔屋2階)、地下3階
用途 オフィス、コンサートホール、商業施設、飲食店など

[画像]中之島フェスティバルタワー

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 都市開発システム社 カスタマー・サポートセンター
TEL : 03-3620-1040(直通)

以上

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