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Hitachi

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2012年3月11日
日立コンシューマエレクトロニクス株式会社

広範囲の測定が可能な「放射線測定装置」の販売を開始

放射線量の高低を色分けして確認し、放射線の種類も判別可能

[画像左]放射線測定装置 使用例、[画像右]放射線検知カメラ

  日立コンシューマエレクトロニクス株式会社(取締役社長:渡邊修徳/以下、日立)は、放射性物質が放射するガンマ線(放射線)の線量を測定した結果とカメラで撮影した映像を重ね合わせ、放射線量の高低を色分けして確認できる放射線測定装置(以下、本装置)を新たに開発しました。3月下旬より、自治体や建設会社などに向けて販売を開始します。
  本装置では、測定対象から離れた場所から広範囲(10mの地点での視野角8m×8m)の放射線量を測定し、放射線量の高低分布を、モニター上に色分けして表示します。また、測定した放射線の種類(セシウム134、セシウム137、ヨウ素131)の識別も可能です。本装置を用いることで、放射線測定において作業者が測定対象に近接することなく線量の高い場所が特定できますし、測定作業の効率化も図れます。現在、各地で除染活動が始まっていますので、除染前後の放射線量の確認などへの活用も可能です。さらに、病院や研究所などの放射線を取り扱う施設での放射線測定など、様々な用途で使用できます。

価格および出荷時期:

価格、納期、仕様などについては個別にご相談となります。

製品名 価格
(税込み)
受注
開始
時期
生産 納期
放射線測定装置
【構成】
  • 放射線検知カメラ
  • 画像合成ソフト
  • ノートPC
  • 遮蔽板(オプション)他
個別見積り 2012年
3月下旬
受注生産 個別見積り*
  • * 標準仕様品の場合約3ヶ月

  日立では、高いエネルギー分解能と高感度を特徴とした半導体型放射線検出センサー・モジュール(以下、本モジュール)を開発し、2011年11月より販売を開始しました。本装置では、本モジュールを搭載してその性能を最大限に引き出すとともに、感度を向上させて、より高いパフォーマンスを実現しています。
  測定を行なう際は、本体とノートパソコンを設置し、測定用のソフトウェアを立ち上げるだけでよく、専門的な知識がなくても簡単に操作できます。また、測定データを保管し、繰り返し表示することも可能です。さらに、測定環境の空気中の放射線量の大きさ(ノイズ)と、測定対象の放射線量の大きさ(信号)との差が少ない環境では、センサー・モジュールを囲う遮蔽板を厚くする必要があるため、本装置では追加の遮蔽板(オプション)にも対応しています。

  日立では、今後さらに小型軽量化したモデルや、より低線量の地域での測定を効率よく進めるための高感度なモデルなどの開発を進めて、ラインアップの拡充を図っていきます。

モニター画面例

[画像]モニター画面例

仕様例

重量 16.8kg(本体)
寸法 幅24cm×長さ34cm×高さ34cm(本体)
視野角 43度(10mの地点での視野:8m×8m)
放射線の種類(核種)の分析 3種類の核種(セシウム134、セシウム137、ヨウ素131)の識別が可能
線量率表示 対象物への距離を計測し、補正処理により表示
ガンマ線検出器画素数 256画素(検出素子16×16)
オプション 追加遮蔽板、専用キャリーケース

関連情報

お客様からのお問い合せ先

日立コンシューマエレクトロニクス株式会社
社会インフラ事業推進本部 放射線検知応用事業推進部 君島(きみしま)
〒244-0817 横浜市戸塚区吉田町292番地

以上

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