本文へジャンプ

Hitachi

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

2012年1月24日
日立アプライアンス株式会社

ガスエンジン発電機の廃温水、
廃蒸気と都市ガスの3つのエネルギーを冷暖房に最適活用する
コージェネレーションシステム*1により省エネ性を向上

空調用熱源機「温水・蒸気投入型ガス吸収冷温水機」を発売

  日立アプライアンス株式会社(取締役社長:山本 晴樹)は、ガスエンジン発電機(以下、エンジン)の廃温水、廃蒸気と都市ガスの3つのエネルギーを最適活用する空調用熱源機「温水・蒸気投入型ガス吸収冷温水機」を製品化し(300〜1000USRT*2、8機種)、2012年1月31日から発売を開始します。
  従来のコージェネレーションシステム(以下、CGS)は、エンジンの廃温水と都市ガス、あるいはエンジンの廃温水と廃蒸気の2つのエネルギーを冷暖房運転時の熱源としていましたが、本製品では、エンジンの廃温水と廃蒸気、都市ガスの3つのエネルギーを利用できます。廃蒸気は冷熱変換効率*3が高いため、従来のCGS*4に比べて、冷房に使われる年間の1次エネルギー*5消費量とCO2排出量を約25%低減します*6。また、本製品は、エンジン停止時には都市ガスでバックアップすることが可能なため、従来のCGSでは併設が必要とされたガス吸収冷温水機などの熱源機が不要となり、設置場所の省スペース化が図れます。

*1
コージェネレーションシステム(CGS):燃料を用いて発電する際に発生する廃熱を冷暖房などの用途に利用するエネルギーシステム。
*2
1USRT(冷凍トン):0℃、1トンの水を24時間で0℃、1トンの氷にするために取り去る熱量のこと。一般的に米国冷凍トンが使用される。1米国冷凍トン=3,024kcal/h=3,516kW
*3
熱源と冷房能力のエネルギー比。廃熱を冷房に変換した冷熱変換効率=(廃熱分の冷房能力)/(廃熱回収量)
*4
エンジンとガス焚ジェネリンクを組み合わせたCGSを想定。
*5
自然界に存在するエネルギー源。石油、石炭、天然ガス等の化石燃料、原子力の燃料であるウランなど。
*6
算出条件:エンジン廃熱は、ガス焚ジェネリンクで回収可能な最大値を想定し、本製品で利用する場合は、廃温水1/2、廃蒸気1/2として計算。この場合は本製品での廃熱による冷房能力は定格の約34%となります。また、空調は冷房負荷率60%で年間冷房運転した場合を想定。冷温水機の仕様は、定格冷水温度 入口15℃→出口7℃、定格冷却水温度 入口32℃→出口37℃のカタログ標準仕様の場合。

型名および発売時期

  型式
(冷房能力/機種数)
発売時期
「温水・蒸気投入型
ガス吸収冷温水機」
HAU-BWGN300〜1000EXAJ
HAU-CWGN300〜1000EXAJ
(300〜1000USRT/BWGN,CWGN各8機種)*7
2012年
1月31日
*7
全機種ヘビーロード対応。CWGNは、溶液・冷媒ポンプメンテナンスバルブ、バックアップ用抽気ポンプ付。

新製品の主な特長

  1. 廃温水・廃蒸気および都市ガスの3つのエネルギーを最適活用することで省エネ性を向上【New】
  2. 都市ガスによるバックアップ運転により、ガス吸収冷温水機などの熱源機の併設が不要【New】
  3. 廃熱を優先して利用する制御を内蔵し、都市ガス使用量を低減【New】

需要動向および開発背景

  東日本大震災以降、節電への取り組みが急務となる中、電力消費量に占める割合の大きい空調設備の省電力、省エネが求められています。一方、電力の安定供給を目的に自家用発電設備の導入がさらに増加することが予想されます。都市ガスを利用するCGSは、自家発電により買電量を減らすことができると同時に、廃熱を吸収冷温水機で冷暖房に利用することで空調設備における電力消費量を低減できるため、今後、需要が増すことが予想されます。
  このような状況のもと、当社は、エンジンの廃温水と廃蒸気および都市ガスの3つのエネルギーを最適活用し省エネ性を向上させた「温水・蒸気投入型ガス吸収冷温水機」を製品化しました。CGSにおいて、廃熱を高効率に冷暖房に変換することで省エネ、省CO2に貢献することができます。

添付資料

  • 空調用熱源機「温水・蒸気投入型ガス吸収冷温水機」の詳細説明(PDF別紙)
  • 製品の仕様(PDF別紙)

取扱事業部・照会先

日立アプライアンス株式会社 空調事業部 大型冷熱本部 営業技術部 [担当:浅沼]
〒105-0022 東京都港区海岸一丁目16番1号(ニューピア竹芝サウスタワー)
TEL : 03-6403-4500(ダイヤルイン)

以上

Adobe Readerのダウンロード
PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated (アドビシステムズ社)のAdobe® Reader®が必要です。