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2011年11月7日
学校法人法政大学
株式会社日立製作所

法政大学、学内クラウドコンピューティング環境を実現する
新システム基盤「情報システム2011」の本格稼働を開始

仮想化技術の適用により、サーバ台数の50%削減とシステムの柔軟性向上を実現

  学校法人法政大学(総長:増田 壽男/以下、法政大学)は、このたび、事務基幹システムと教務システム*1の基盤である「新情報システム」を刷新し、学内クラウドコンピューティング環境を実現する新システム基盤「情報システム2011」を構築して、本格稼働を開始しました。本システムでは、仮想化技術の適用により、従来システムと比較してサーバやストレージの台数を約50%削減してITリソースを有効利用できるほか、業務処理量に応じてITリソースの動的割り当てが可能となるなど、システムの投資効率と柔軟性を向上しました。さらに、今後、法政大学は、大学の業務継続性を確保するBCP*2への対応を一層強化するため、学外のデータセンターへの移行を検討していきます。

*1
教務システム:学生の学籍や履修、成績、時間割といった学内情報を一元管理するシステム。法政大学では、日立の大学向け学務情報システム「UNIPROVE/AS」(ユニプルーブ/エーエス)を導入しています。
*2
BCP(business continuity plan): 事業継続計画

  今回、本格稼働した「情報システム2011」は、「自由と進歩」という法政大学の理念のもと、激動する21世紀社会の難局を打開できる人材の育成と高度な研究を探求できる環境を実現するため、学生向けのさまざまなサービスの向上と教職員の事務効率の向上、さらには大学の競争力向上に寄与するシステムとして構築を進めてきたものです。
  2007年から稼働を開始した第1期システムである「新情報システム」では、SOA*3によるシステム設計を行い、複数システムの相互接続に要するセキュリティや運用などの共通ポリシーに基づき、システム間のデータ連携を実現するWeb サービス連携基盤を構築しました。また、これらの情報システムの全体最適化を推進するとともに、新しい教務用のアプリケーションを提供するなど、学生の利便性向上を実現しました。
  今回、第2期システムとしてさらなる全体最適化を進めた「情報システム2011」では、第1期システムの継承とともに、仮想化技術を採用して事務基盤サーバを統合し、業務の必要に応じてITリソースをサービス形態で提供する学内クラウドコンピューティング環境を構築しました。

*3
SOA(Service Oriented Architecture): サービス指向アーキテクチャー

  「情報システム2011」では、従来個別に運用していたシステムのインフラ環境を、サーバ仮想化技術により複数の業務システムで共有できるためITリソースを有効活用ができるようになりました。さらに、ITリソースを集約したことで、処理量に応じて柔軟に割り当てを変更できるため、大学院を含む約3万人の全学生からアクセスが集中するWeb履修登録期間や成績公開時にも、該当する教務システムのサーバに十分なリソースを割り当て、レスポンスタイムの低下を防ぐことができます。また、年度末の大量処理が必要な際は、バッチ処理用に割り当てる等の運用が可能となります。さらに、新サービスを追加する際は、業務開発環境をより短時間で作成し、仮想イメージを本番環境に移行するだけでサービス開始が可能となります。

  「情報システム2011」は、株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)が日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」のプライベートクラウドソリューションを活用し、構築したものです。システム基盤のサーバ環境には、日立の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」を用いたほか、仮想化環境の構築によりサーバ統合を実現する「Microsoft® Windows Server® 2008 Hyper-V™」を活用しています。また、ストレージ環境には、ストレージ容量の割り当てを自動で行うボリューム容量仮想化機能を搭載したミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2100」を採用しています。

  仮想化技術の採用によりサーバやストレージなどの機器の台数を従来システムと比較し約50%削減したほか、サーバのCPU性能は2.3倍、メモリ容量は1.2倍、ディスク容量は4.9倍に向上させるなど、システム性能も強化しました。また、仮想化を図り物理サーバの台数を減らすことで、消費電力量は、従来比約50%削減するなど、環境面にも配慮したシステム設計を実現しています。

  法政大学は、高信頼で柔軟な学内クラウドコンピューティング環境の実現により、今後、学生向けのさまざまなサービスを強化するとともに教職員の事務効率の向上、さらには大学の競争力向上をめざしていきます。

  また日立は、学内システムの全体最適化をめざした大学向け情報システムソリューション「IT Solution for Campus」の開発・提供を通じ、大学の学習環境および経営環境の向上をサポートしていきます。そして、これまで培ってきた多くのクラウド関連のシステム構築の実績に今回のシステム構築によるノウハウも加え、今後もクラウドソリューションを強化し、さらに拡販していきます。

法政大学「情報システム2011」のシステム概要図

[図]法政大学「情報システム2011」のシステム概要図

学校法人法政大学について

所在地 東京都千代田区富士見2丁目17-1(市ケ谷キャンパス)
東京都町田市相原町4342(多摩キャンパス)
東京都小金井市梶野町3丁目7-2(小金井キャンパス)
設立 1880年
総長 増田 壽男
学生数 29,927名 [2011年(平成23年) 5月1日現在]

関連情報

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お問い合わせ先

学校法人法政大学

総合情報センター事務部市ヶ谷事務課 [担当:松丸]
TEL : 03-3264-9670

株式会社日立製作所

情報・通信システム社 公共システム営業統括本部
カスタマ・リレーションズセンタ [担当:西本、佐々木]
〒136-8632 東京都江東区新砂一丁目6番27号 新砂プラザ

以上

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