ニュースリリース

ビルのエネルギーやセキュリティ、設備の一元管理を行う
「BIVALE」の展示を新たに設け「日立ビルソリューション-ラボ」を
リニューアル

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明／以下、日立)および、株式会社日立ビルシステム(取締役社長 : 佐々木 英一)は、両社が2003年に設立し、共同で運営するビルの省エネルギーやセキュリティ、昇降機に関わる技術、製品、サービスを体感できる研究施設「日立ビルソリューション-ラボ」(所在地 : 東京都足立区)をリニューアルし、10月24日より公開します*1。

  今回のリニューアルでは、クラウドコンピューティングを活用して複数のビルや事業拠点のエネルギー、セキュリティ、ビル設備の一元管理を行うビルファシリティマネジメントソリューション「BIVALE(ビヴァーレ)」を体感できるゾーンを新たに設け、ビルの管理事業に関わるお客様向けの展示・プレゼンテーションを強化しています。例えば、遠隔地にある複数のビルにおける空調機器に対し、管理会社が「BIVALE」を使って監視・制御する様子や、テナントが「BIVALE」から操作権限を与えられた機能を使って、専有部分の省エネルギーに取り組む様子を紹介しています。「日立ビルソリューション-ラボ」も「BIVALE」を活用したビルマネジメントを行っており、実際のエネルギー管理やビル設備管理の現場を体感することも可能です。

  さらに、節電対策として「日立ビルソリューション-ラボ」に導入した太陽光発電設備や空調機の断続運転システムのほか、窓への熱反射フィルム貼り付け、館内照明のLED化など、さまざまな節電への取り組みとその成果*2も紹介します。

  従来からある昇降機ゾーンでは、エスカレーター展示機器を本年7月に発売した「VXシリーズ」仕様強化版に入れ替えました。「VXシリーズ」では消費電力の削減に貢献する全照明のLED化(欄干照明、スカートガード照明など)や、エスカレーターの利用状況に応じて速度を適切に制御し省エネルギー化を図る「エコモード運転」、エスカレーターの降り口付近に一定時間以上滞留している人や物をセンサーで検知し、音声で注意喚起する「降り口異常検知システム」を体感できます。さらにステップまわりの安全性も強化するなど、従来から高い評価のある省エネルギー性と安全性を中心とした展示を行っています。

  日立は、今後も「日立ビルソリューション-ラボ」を積極的に活用し、ビルオーナー、ビル管理会社、設計事務所、建設会社をはじめとする多くのお客様に「満足」を、ビルの利用者に「安全」「安心」「快適」をお届けするための製品やサービスを提供していきます。

「日立ビルソリューション-ラボ」の展示概要

「日立ビルソリューション-ラボ」は、ビルの省エネルギー・セキュリティや昇降機に関わる技術、製品、サービスを体感できる研究施設です。
「日立ビルソリューション-ラボ」には、以下のような展示エリアがあります。

(1) 昇降機ゾーン

「安全」・「安心」・「快適」・「省エネルギー」を提供する最新の日立標準型エレベーター「アーバンエース」、エスカレーター「VXシリーズ」の実機などを紹介します。

(2) ビル管理ゾーン

統合型ファシリティマネジメントソリューション「BIVALE」をはじめ、最新のビル管理サービスや省エネルギーサービス、セキュリティシステムをモデルオフィスで体験できます。

展示のキーポイント :

[1] エネルギー使用量の見える化

「拠点ごと」、「時間ごと」、「設備ごと」といった様々な切り口で、遠隔地にある複数のビルのエネルギー使用量を「見える化」します。

[2] テナント単位の省エネルギー制御

管理会社が設定した操作権限の範囲内で、テナントが専有部のエネルギー使用量の確認や、空調や照明の自動制御を行うことができます。

[3] 入退室管理システムと照明・空調との連動制御

最終退出者の退室に合わせて空調、照明を自動停止し、消し忘れを防止します。

[4] カメラと連携した設備の監視・制御

セキュリティカードを忘れた社員や、設備のメンテナンス作業者などを入室させるために、カメラ映像を確認しながら、遠隔地からドアを解錠します。

(3) ITマンション

マンションの専有部のセキュリティと携帯電話サービスなどを活用した先進のマンションライフを紹介しています。

(4) 空調システム

コージェネレーションシステム「ジェネリンク」などの熱源機器、ビル室内環境を快適に保つ空調設備機器などをご覧になれます。

(5) その他

ビル設備実習ゾーン、清掃実習ゾーンなどの研修施設、24時間365日のサービスサポート体制を提供する東部管制センターなどの見学ができます。

項目	内容
所在地	東京都足立区中川四丁目16番29号
開設年月日	2003年4月2日
休館日	毎週土曜・日曜日、祝日
開館時間	10:00〜17:00
見学方法	完全予約制によるフルアテンド方式 (原則としてビルオーナー、建設・設計関係、管理会社、管理組合等の お客様に限らせていただきます)

「BIVALE」の概要

  「BIVALE」は、クラウドコンピューティングを活用して複数のビルや事業拠点のエネルギー、セキュリティ、設備の一元管理を行うビルファシリティマネジメントソリューションです。「BIVALE」のサービスにより、お客様が普段使用しているPC*3で、遠隔地にあるビル内における設備の稼働状況、エネルギー使用量や入退室履歴データの閲覧、設備故障監視などが行えるだけでなく、現地の映像を確認しながらビル設備を制御するといった操作も容易に実現できます。「日立ビルソリューション-ラボ」では「BIVALE」の展示や実際に使用している様子を紹介しています。

*1

「日立ビルソリューション-ラボ」の見学は完全予約制です。詳しくは担当営業にお問い合わせください。

*2

「日立ビルソリューション-ラボ」のある、日立ビルシステム亀有総合センターの建屋では、様々な節電施策により、今年の7〜8月の2カ月間で、前年同期比21.3％の電力使用量削減を達成しました。また、日立ビルシステム亀有総合センターは､日立が先進的な環境配慮型のファクトリー&オフィスに対して与える「スーパーエコファクトリー&オフィス」認定を2011年に取得しました。

*3

対象OS : Windows®XP、Windows Vista®またはWindows®7、前提条件 : Internet Explorer 7またはInternet Explorer 8を搭載し、ディスプレイ解像度が1024×768ドット以上のもの。(Internet Explorer、Windows、Windows Vistaは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または、登録商標です)

関連情報

• 日立ビルソリューション-ラボ ホームページ
• BIVALE ホームページ
• 都市開発システム社 ホームページ
• 株式会社日立ビルシステム ホームページ

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 都市開発システム社 カスタマー・サポートセンター
電話 : 03-3620-1040 (直通)

以上