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2011年4月13日

外務省のプライベートクラウド「業務系共通プラットフォーム」を構築

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、外務省で利用する官房業務システムのハードウェアやソフトウェアなどのITリソースを集約・統合して共通基盤化し、外務省内の各業務部門に対し、PaaSまたはIaaS 形態*1でシステムインフラ環境を提供するプライベートクラウド「業務系共通プラットフォーム」を構築しました。
  外務省は、「業務系共通プラットフォーム」により、運用・保守の一元管理を実現し、さまざまな業務システムの構築に必要なITリソースを外務省全体で最適化するとともに、さらに、調達プロセスの合理化やIT部門におけるシステム運用・管理にかかる負担を低減することで、外務省内の各業務部門に対するサービスレベルの向上をめざしています。
  なお、外務省では、本年2月から「業務系共通プラットフォーム」を利用した形で一部業務システムの稼働を開始しました。そして、本年4月からその他の業務システムを加えた本格稼働を開始しています。

*1
PaaSまたはIaaS形態 : PaaS(Platform as a Service)形態は、サーバやストレージなどのハードウェアからOS、ミドルウェアまで、業務アプリケーションの実行環境をネットワークを介して提供する形態。IaaS(Infrastructure as a Service)形態は、PaaS形態と同様にITインフラをネットワークを介して提供する形態だが、さまざまなミドルウェアなどをインストールすることが可能で、システム構築する際の自由度の高いもの。今回は、必要に応じてPaaSとIaaSを自由に切り替えられるシステム構成となっている。

  日立は今回、外務省の推進する業務システム環境の最適化について、これまで培ったプライベートクラウド構築や仮想化に関するノウハウを活用して、サーバやストレージなどのITリソースを集約・統合し共通基盤化しました。
  この「業務系共通プラットフォーム」では、OSやDBMS*2などを組み合わせたレディーメイドのPaaSまたはIaaS形態のシステムインフラ環境を、オンデマンドに提供するシステムモデルを用意しています。また、業務システムの開発ベンダに、統一的な利用環境を提供できるように、業務システムの開発担当者と「業務系共通プラットフォーム」管理担当者の役割分担を明確化するなど、業務システムの開発を妨げない環境を整備しました。これにより、短期間でのシステムの立ち上げが可能となるなど、開発期間の短縮とシステム管理者の負担軽減を図っています。

*2
DBMS(DataBase Management System) : コンピュータのデータベースを構築するために必要なデータベース運用、管理のためのシステム、ならびに、そのソフトウェアのこと。

  なお、日立は、今回のシステム構築に先立ち、提供する機能や稼働品質などを定めた「標準SLA*3」や、業務システム開発ベンダが参照する「インフラ環境利用の手引き」といったプライベートクラウド導入を効率的に行うためのツールを開発しました。これらのツールを適用することで、外務省の「業務系共通プラットフォーム」の構築をプロジェクト立ち上げからわずか約4ヶ月という短期間で実現しました。

*3
SLA(Service Level Agreement) : サービス提供者がサービスを提供するサービスの内容と範囲、品質に対する要求や達成水準を明確にして、あらかじめサービスレベルに関して合意しておくこと。

  日立は、高信頼、高セキュリティなクラウドコンピューティング環境を実現するソリューションである「Harmonious Cloud」のメニューとしてプライベートクラウドソリューションを提供し、これまで実績を積み重ねてきました。日立は今後も、高い信頼性と柔軟なIT資産の最適化を実現するプライベートクラウドの構築をサポートしていきます。

業務系共通プラットフォームの概念図

[概念図]業務系共通プラットフォーム

関連情報

本件についてのお問合せ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 公共システム営業統括本部
カスタマ・リレーションズセンタ [担当 : 佐々木、米山]
〒136-8632 東京都江東区新砂一丁目6番27号 新砂プラザ

以上

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