ニュースリリース

Hadoopと日立の高速データ処理製品を活用した大量データ分散処理の
アセスメントサービスを提供開始

クラウド型検証支援サービスを提供し、
大量データ分散処理システム導入への投資判断を支援

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明／以下、日立)は、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」におけるサービスの1つとして、Hadoop*1と日立の高速データ処理製品を活用した大量データ分散処理のアセスメントサービスを、2月21日から提供開始します。
  Hadoopは大量データを効率的に分散処理するためのソフトウェア基盤で、年々増大し続けるデータを分析しビジネスへ活用する新たな手段として注目されています。本サービスでは、大量データ処理に関する企業課題の整理、Hadoopなどの並列処理技術の適用性アセスメントのコンサルテーション、およびデータ分析の試行や性能評価などの、業務への適用性を評価するための検証支援サービスをクラウド型検証環境とあわせて提供します。これにより大量データ分散処理システムの導入を検討しているユーザーの投資判断を支援します。このほか、日立はシステム構築に必要な製品・サービスの提供とあわせ、大量データ分散処理システムの構築を総合的に支援します。

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Hadoop : オープンソースソフトウェアコミュニティ Apache Software Foundationにて開発・公開されているソフトウェア

  近年、ネット販売での注文履歴などの分析による商品レコメンドサービス、株価や交通システム利用状況などのリアルタイム予測、生産ラインのセンサーデータ時系列分析などの各種分野で大量データ分散処理の適用が進んできています。こうした、高速なインターネット回線の普及や各種センサー技術の進展などを背景として爆発的に増大している大量データをビジネスや公共サービスに活用したいニーズが高まっており、Hadoopなどの新しい技術を活用したソフトウェアが注目されています。 一方で、大量データを活用するためには、新技術への理解を深め、データ分析や分散処理適用効果の検証などをふまえ、最適なシステム導入形態を見きわめることが重要なポイントとなっています。

  日立は、電力、機械、材料などの幅広い分野における長年の研究開発実績に基づいた大量データの分析・活用に関するノウハウを蓄積しています。また、スーパーコンピュータでの大規模な分散処理技術やメインフレームでの高信頼なバッチ処理とデータベース技術を融合したバッチジョブ分散処理製品「uCosminexus Grid Processing Server」、リアルタイムな高速データ処理が可能な大量データストリーム処理基盤製品「uCosminexus Stream Data Platform」などのミドルウェアを提供しており、Hadoopを含めた多様なデータ処理方式の提案が可能です。
  今回のサービスは大量データのビジネス活用を求める市場ニーズに対応し、日立がこれまで培ったノウハウをもとに大量データ分散処理システムを最適に導入するための各種支援を行うものです。

大量データ分散処理アセスメントサービスの特長

  本サービスでは、分析支援、検証支援、ユーザーの目的に合った大量データ処理技術の提案により、データをどう処理して活用すべきかわからない状態から、分散処理システムへの投資判断ができる状態になるための支援を行います。将来的なHadoopの適用に向けた技術的検証や、日立ミドルウェア製品による高速で高信頼な大量データ処理システム構築のめどを立てるのに役立ちます。

(1) 大量データの分析・活用方法を立案可能

  企業内に保有している大量データを新事業や業務改革に活用したいが、データをどう分析して活用すればよいかを検討しているユーザー向けに、日立の豊富なノウハウを用いて大量データの分析および活用戦略の検討と立案を支援します。

(2) すぐに開始でき、かつ短期間での導入検証が可能

  新しい技術である大量データ分散処理への不安があるか、または、技術は理解していても実際に導入検証ができる環境がないユーザー向けに、専門技術者の支援を受けながら本サービスで提供する初期設定済みのクラウド環境を使った導入検証がすぐに開始でき、効率よく短期間で実施できます。なお、本サービスで提供するクラウド環境は、これまで日立が「Harmonious Cloud」のサービスとして提供してきたPaaS*2環境に、Hadoopおよび日立の分散処理ソフトウェアを組み合わせて提供する「大量データ分散処理プラットフォーム提供サービス」の環境を使用します。

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Platform as a Service

(3) 最適なシステム形態の立案が可能

  大量データの活用を、具体的にどのようなシステムで実現すればよいか検討しているユーザー向けに、新技術の検証・評価を支援して最適なシステム形態の立案に導きます。

  また、本アセスメントサービスの提供に加え、システム形態立案後の実際のシステム構築に対応する各種サービスも提供します。具体的には、大量データ分散処理システム分散処理環境のパラメータ設計および環境構築、アプリケーション開発支援などのシステムインテグレーションや、「uCosminexus Grid Processing Server」、「uCosminexus Stream Data Platform」および統合システム運用管理「JP1」などのミドルウェアから、「HA8000-bd/BD10」などのエントリーブレードサーバ、大量データ格納のためのストレージサービスや大量データ分散処理プラットフォーム提供サービス、またオープンソースソフトウェアを対象としたサポートサービスなどを、日立コンサルティングおよび日立ソリューションズとも連携して提供します。

製品・サービス体系(関連製品・サービスを含む)

  日立は今後、大量データ分散処理アセスメントサービス同様に、試験的導入からシステム構築に至るシステムライフサイクル全般におけるサービスを日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」として充実させていきます。

サービスの概要および価格・提供開始時期

関連情報

• 大量データ分散処理アセスメントサービス ホームページ
• 日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」 ホームページ

他社商標注記

記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ソフトウェア事業部 計画部 [担当 : 杉山]
〒244-8555 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地
電話 : 045-862-8488 (ダイヤルイン)

以上