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2010年6月28日

プライベートクラウド対応を強化した統合システム運用管理「JP1」を発売

リソースプールの運用を一元化し、柔軟なリソース活用によるIT投資の最適化を支援

  株式会社日立製作所(執行役社長 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、仮想化によるITリソースの有効活用を求める市場ニーズに対応して、プライベートクラウド対応を強化した統合システム運用管理「JP1」の機能強化版を6月29日から販売開始します。リソースプール*1を一元管理する新製品などをラインアップし、システムの集約が進み、より複雑化するプライベートクラウド環境での柔軟なシステムリソース活用とIT投資の最適化を支援します。

*1
複数台のサーバの集まりを1つの仮想的な貯蔵庫としてとらえ、利用者の要求に応じて必要な仮想マシンを柔軟に割り当て、提供する概念、または、その仮想的な貯蔵庫のこと。

  近年の企業システムでは、全社レベルでのデータセンター集約や、より柔軟なITリソースの有効活用を追求したクラウド化など、仮想化技術を駆使したシステム最適化への取り組みが加速しています。一方で、システムの大規模化、複雑化に伴う運用業務の負担の増加や、運用形態の変化に伴うサービスレベルの低下が課題となっています。
  日立は、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」の提供を進め、運用管理分野では、企業システムの運用を支援する各種機能を「JP1」で提供しています。今回の機能強化では、システム全体でITリソースを効率的に利用するためのリソースプールの一元管理や、大規模環境でのシステム構成変更管理、集約されたシステム環境での利用部門自身によるジョブ管理など、プライベートクラウドにおいて今後重要となる運用課題に対応し、クラウドコンピューティング時代のIT投資のさらなる最適化を支援します。

主な機能強化の概要

(1) リソースプールの運用サイクル全般にわたる一元管理を可能とし、運用負荷を軽減
  仮想化されたシステムにおいて、仮想マシンの空き状況の確認から新規の割り当て、配備、および、今後の予約状況の把握まで、リソースプールの運用サイクル全般にわたり一元的に管理するITリソース管理基盤製品「JP1/IT Resource Management」を製品化しました。これにより、従来、異なる種類のOSや、日立サーバ仮想化機構Virtage、VMware®、Hyper-V™など複数の仮想環境が混在したシステムを管理・運用するために必要であった専用管理ツールの併用による操作が不要となり、リソース管理の煩雑な作業を統一的に操作可能としたほか、管理対象サーバへのエージェント製品のインストールも不要としたため、管理者の負担が軽減できます。
(2) Hyper-V™環境の監視から制御までをシームレスに連携し、仮想マシンの容易な管理を実現
  今後急速な普及・拡大が見込まれるHyper-V™環境の運用管理に向け、マイクロソフトとの協業によりHyper-V™環境における効率的な仮想マシン管理を実現する「JP1/Integrated Management - System Center Virtual Machine Manager」を製品化しました。本製品により、「JP1」のモニタリング製品群での監視結果に基づいた仮想マシンの生成やリソース割り当て変更などを直接制御可能とし、仮想環境の管理を容易に実現します。さらに、「JP1/IT Resource Management」 との連携により、ITリソースの割り当て予約の管理など、より高度な仮想環境の一元管理も可能となります。
(3) システム構成の変更による影響を可視化し、業務への影響を抑えた構成変更を実現
  ヒューレット・パッカード カンパニーとの協業により、システム構成の自動検出や構成要素間の関係性の可視化、構成変更による影響範囲の容易な把握などが可能な構成管理データベース製品「JP1/Integrated Management - Universal CMDB Advanced Edition」を製品化しました。これにより、メンテナンスによるサーバの計画停止などの際に、その構成変更がおよぼす影響範囲を事前のシミュレーションで把握することが可能となり、構成変更が頻繁に発生する仮想化されたシステムでの膨大な量の各種ハードウェア、ソフトウェアとそれらの関係性の把握が容易になります。
  さらに、ジョブ管理との連携を行う新製品「JP1/Integrated Management - Universal CMDB Adaptor for JP1/AJS3」により、システム構成の変更が、予定しているバッチ業務におよぼす影響を事前に把握することも可能です。
(4) 利用部門が直接操作できるジョブ操作環境を提供し、集約された環境での運用業務を最適化
  全社レベルでシステム統合や運用部門の集約がされた環境において、運用部門があらかじめ定めた範囲のジョブ操作について、ジョブの実行や進捗状況の把握などを利用部門側から直接操作可能とする「JP1/Automatic Job Management System 3 - User Job Operation」を製品化しました。これにより、利用部門個々の業務都合に対応した柔軟なジョブ運用が可能となります。本製品は運用管理に精通していない利用部門にも簡単でわかりやすい操作環境を提供し、システム運用集約に伴うサービスレベルの低下を防いでシステム全体での運用業務の最適化を支援します。

  日立は今後も、企業システムの変化に伴う新たな運用課題を解決し、クラウド時代のIT運用の最適化に取り組んでいきます。

  なお、「JP1」機能強化版の提供開始にあたり、関係各社から以下のコメントを頂いています。

ヒューレット・パッカード カンパニー
ソフトウェアプロダクト プロダクトオペレーションズ担当副社長 アン・ファイ氏

  日本市場にはITの利用効率最大化を実現するためのネットワーク管理ソフトウェアに対する高い需要があります。日立のノウハウにHPのテクノロジーを組み合わせた新製品「JP1/Integrated Management - Universal CMDB Advanced Edition」は、複雑かつ大規模化したお客様のシステムのハイレベルな構成管理に対する要望を満たせるものと確信しています。

マイクロソフト コーポレーション
マネジメント&セキュリティ ジェネラルマネージャー ヴィジ ラジャラジャン 氏

  このたび、仮想化ならびにクラウドコンピューティングの運用管理強化において、日立が弊社のSystem Center Virtual Machine Manger を活用した「JP1」機能強化版を発売されることを歓迎します。 昨年、日立とマイクロソフトは、仮想環境の運用管理分野において協業を開始し、企業のITシステムにおいて急速に拡大している仮想環境の安定稼働とリソースの有効活用を実現すべく、両社で検討を進めてまいりました。弊社は、今後も継続して日立との仮想化システム運用管理における連携を強化するとともに、「JP1」を活用されている多くのお客様に対して、マイクロソフトの仮想化テクノロジーを活用した運用管理コストの最適化や、一層の運用効率向上実現を支援していきます。

関連情報

展示会への出展予定について

7月22日(木)〜7月23日(金)に東京国際フォーラムで開催の「日立 uVALUEコンベンション2010」にて今回の「JP1」機能強化版を出展します。

主な新製品と価格・出荷時期

製品名 概要 価格 出荷時期
モニタリング
JP1/Integrated
Management
- Universal CMDB
Advanced Edition
大規模で複雑なシステムにおける構成
の可視化と構成変更による影響分析を
実現する構成管理データベース製品
5,040,000円〜
(税抜
: 4,800,000円〜)
6月30日
JP1/Integrated
Management
- Universal CMDB
Adapter for
JP1/AJS3
ジョブネットの構成把握や変更による影
響範囲の確認を実現する構成管理デー
タベースとの連携製品
1,050,000円
(税抜
: 1,000,000円)
JP1/Integrated
Management
- System Center
Virtual Machine
Manager
Hyper-V™環境の監視やリソース割り当
て変更を実現する仮想マシン管理製品
157,500円〜
(税抜
: 150,000円〜)
オートメーション
JP1/Automatic
Job Management
System 3
- User Job
Operation
業務システムの利用部門の担当者が直
接操作できるジョブ操作環境を提供する
製品
207,900円〜
(税抜
: 198,000円〜)
6月30日
ITコンプライアンス
JP1/NETM/DM
Manager
ソフトウェア配布、IT資産情報を収集/管
理する製品(クライアント仮想環境での操
作ログ取得機能を強化)
178,500円
(税抜
: 170,000円)
6月30日
ファウンデーション
JP1/IT Resource
Management
- Manager
異種混在環境におけるリソースプール
の運用サイクル全般にわたっての一元
管理を実現する製品
157,500円〜
(税抜
: 150,000円〜)
9月30日
JP1/Cm2/Network
Node Manager i
Advanced
冗長化されたルータグループやリンクア
グリゲーションに対応した高度なネット
ワーク監視を実現する製品
1,270,500円〜
(税抜
: 1,210,000円〜)
6月30日

他社所有商標に関する表示

  • Hyper-Vは、米国Microsoft Corporationの米国、ならびにその他の国における商標です。
  • VMwareは、米国およびその他の地域におけるVMware,Inc.の登録商標または商標です。
  • その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ソフトウェア事業部 計画部 [担当 : 立原]
〒244-8555 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地
電話 : 045-862-8751 (ダイヤルイン)

以上

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