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2009年2月5日

中国・重慶市軌道交通3号線向け列車制御システムを受注

無線通信を使用した列車制御システムを日本メーカーとして海外で初めて受注

  株式会社日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)は、このたび、中国の鉄道関連建設企業と共同で、重慶市軌道交通総公司より、重慶市軌道交通3号線(以下、重慶市3号線)の列車制御システムを受注しました。今回受注した列車制御システムは、地上装置5セットと車上装置19編成分で構成され、地上装置と車上装置間の通信には無線を使用します。なお、日本メーカーが無線通信を使用した列車制御システムを海外で受注するのは、今回が初めてとなります。

  中国では、社会インフラの整備が急速に進んでおり、現在、約40都市でモノレールや地下鉄等の都市交通システムの新設が計画されています。重慶市3号線は、中国南西地方の中核都市として人口約3,100万人を擁する重慶市の中心街を南北に縦断し、市北部に位置する国際空港までを結ぶ全長約60km・40駅(重慶市計画)の路線です。本路線では、2005年6月に運転開始した重慶市2号線で実績のある跨座型モノレールが採用され、2010年末の運転開始をめざして建設が進められています。

  今回受注した列車制御システムは、重慶市3号線の第1期工事分にあたる約20km・18駅の区間で使用されるもので、地上装置5セットと車上装置19編成分で構成されます。本システムでは、地上装置と車上装置間の通信に無線LANなどで用いられているISM帯(Industry-Science-Medical Band)*1を使用した「CBTC(Communication-Based Train Control system)」と呼ばれる列車制御システムを採用します。ISM帯を用いたCBTCは、海外の都市交通分野において国際的な標準になっており、軌道回路*2を用いる従来のシステムに比べ、コスト面やシステム構築の柔軟性に優れています。

*1
ISM帯(Industry-Science-Medical Band):半導体装置や電子レンジなど、主に産業・科学・医療等の用途に使用されている電波周波数帯。ISM帯には、一般的に2,400MHzの周波数帯が使用されています。
*2
軌道回路:線路上の特定区間に列車が存在するかどうかを検知するための軌道(レール)を用いた電気回路。

  日立は、鉄道総合システムインテグレータとして、車両および電気品、列車制御システム、受配電システムなど、さまざまな鉄道関連製品・システムを多数納入してきました。列車制御システム分野では、2008年に、英国の鉄道インフラ保有会社であるネットワーク・レイル社と、欧州の列車制御システムの規格であるETCS(European Train Control System)に準拠した列車制御システムの共同開発に合意したほか、中国企業と共同で高速旅客専用線向けの列車制御システムを受注するなど、グローバルな事業展開を加速しています。日立は、これからも、優れた先端技術、製品・システムの開発を続け、豊富な納入実績を生かして、お客様のニーズに応じた鉄道トータルソリューションを提供していきます。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 電機グループ 交通システム事業部
海外交通営業本部 海外第三部 [担当:川村]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号
TEL : 03-4564-3732 (直通)

株式会社日立製作所 電機グループ 交通システム事業部
海外輸送システム本部 海外システム部 [担当:田崎]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号
TEL : 03-4564-4102 (直通)

以上

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