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Hitachi

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2009年1月28日

オーダー型機械室レスエレベーター「オーダーアーバン」を
モデルチェンジし販売開始

安全機能を拡充し、省スペース化により建築レイアウトの自由度を向上

  株式会社日立製作所(執行役社長:古川一夫/以下、日立)は、乗り場側とかご内の戸袋付近に取り付けた赤外線センサーなどにより扉の開閉時の安全性を高めたほか、巻上機を薄型化し昇降路の側面に設置することにより、従来機種と比べてピット*1の深さを最大600mm*2短縮し、建築レイアウトの自由度を向上させたオーダー型機械室レスエレベーター「オーダーアーバン」を、1月29日から販売開始します。

  近年、エレベーターにおけるはさまれ事故や大規模地震時の閉じ込め事故などの発生を受け、エレベーターの安全性への関心が高まっています。そのなか、2009年9月に施行される改正建築基準法施行令により、エレベーターの安全に係る技術基準の見直しが行われ、制御装置等に不具合が発生した場合にエレベーターの扉が開いたまま、かごが動かないようにする装置(戸開走行保護装置)の設置や、地震が起きた際に最寄り階で乗客を降ろす地震時管制運転装置の設置が義務化されるなど、エレベーターの安全性のさらなる向上が求められています。

  今回発売する「オーダーアーバン」では、2006年12月に発売した「アーバンエース」で採用している、赤外線を用いて乗りかごに乗ろうとする利用者が戸にはさまれるのを防止するケアフルセンサーや、戸袋に手や荷物が引き込まれないようにするケアフルドアシステムなどを搭載したほか、これまで以上に安全性を高めるためブレーキを二重化し、地震時管制運転を標準装備するなど2009年9月に施行される改正建築基準法施行令に対応する安全機能をさらに拡充しています。また、従来はピット底部に設置していた円筒型の巻上機を薄型化し、昇降路の側面に設置することにより、ピットの深さを縮小し、建築レイアウトの自由度を高めました。さらに、オーダー型機械室レスエレベーターとしては業界で初めて*3、最大定格速度105m/分で最大2,000kgの積載質量を実現しました。

  日立は、今後も利用者にとって安全・安心・快適なエレベーターを提供していきます。

*1
最下階床面から昇降路最下部部分
*2
定格速度105m/分、積載質量1,600kgの場合
*3
2009年1月28 日現在、オーダー型機械室レスエレベーターにおいて

新型「オーダーアーバン」の特長

1. 安全性の向上・安心感の提供

ケアフルセンサー(乗り場側利用者検知機能)

  乗りかごから乗り場側に向けて赤外線センサーを設置し、戸が閉まり始めた乗りかごに乗り込もうとする利用者などを検知すると、再び戸が開きます。(標準装備仕様)

ケアフルドアシステム(かご戸袋引き込まれ低減機能)

  乗りかご内において、戸袋へ手や荷物などを引き込まれにくくするため、戸がゆっくりと開き始めます。また、かご内の出入口上部に設置したセンサーが戸袋付近に近づく手や荷物を検知すると、音声アナウンス*4で注意を喚起します。(有償付加仕様)

*4
別途「音声案内装置」が必要となります。
初期微動(P波)感知地震時管制運転<リスタート機能付き>

  地震の初期微動(P波)を感知すると、最寄り階まで自動運転して戸を開き、強く揺れる主要動(S波)が到達する前に利用者を退避させる機能です。また、地震時管制運転中に安全装置が一時的に作動し、階間に非常停止した場合でも、安全装置が正常に復帰すれば、リスタート機能により、自動的に最寄り階まで運転を行います。(標準装備仕様)

ブレーキの二重化

  これまで以上に安全性を高めるため、ブレーキを二重化して、万が一1つのブレーキが故障した際にも、もう片方のブレーキが作動し、エレベーターの扉が開いたまま、かごが動かないようにしています。

2. 省スペース化の実現

  従来はピット底部に設置していた円筒型の巻上機を薄型化し、昇降路の側面に設置することにより、ピットの深さを最大600mm短縮し、建築レイアウトの自由度を高めました。なお、かご枠およびおもりの変更により、オーバーヘッド寸法*5を業界最小*6である3,100mm*7(有償付加仕様)にすることも可能です。

*5
最上階床面から昇降路頂部までの高さ
*6
2009年1月28日現在、オーダー型機械室レスエレベーターにおいて
*7
定格速度45m/分、60m/分の場合

3. 最大定格速度105m/分での最大積載質量を2,000kgまで拡大

  これまで、最大積載質量2,000kgのエレベーターを設置する際、スペースを必要とする機械室付のエレベーターか、または最大定格速度が60m/分の機械室レスエレベーターしかありませんでした。日立の新型「オーダーアーバン」は、機械室レスエレベーターで初めて、最大積載質量2,000kgと最大定格速度105m/分の両立を実現しました。

4. より多くの人が無理なく自然に利用できるユニバーサルデザインの進化

かご内液晶インジケータ

  乗りかご内に7.5インチのカラー液晶インジケータを標準装備しました。表示を見やすく、わかりやすい形で情報提供を行うために、数字の誤認識が少ないフォントとハイコントラストな文字表示を採用しています。運転方向や階床などの通常時の表示のほか、地震時管制運転が作動した場合などの非常時における誘導案内を表示します。また、かご内防犯カメラを契約*8している場合は、かご内の映像を表示することができます。(標準装備仕様)

*8
株式会社日立ビルシステムとのサービス締結により、有償でサービスを提供します。

価格及び提供開始時期

製品名 価格 販売開始時期
オーダー型機械室レスエレベーター「オーダーアーバン」 個別見積 2009年1月29日

仕様

  仕様
用途 乗用、人荷用
駆動方式 ロープ式(機械室レスタイプ)
最大積載質量 [最大定員] 2,000kg(30人)
定格速度 45・60・90・105m/分
速度制御方式 インバーター制御

お問い合わせ先

株式会社日立製作所
都市開発システムグループ カスタマー・サポートセンター
TEL : 03-3620-1040 (直通)

以上

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