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2009年1月5日
株式会社日立製作所
執行役社長 古川 一夫

2009年 社長年頭の挨拶(抜粋)

  あけましておめでとうございます。
  2009年の話を始める前に、まず2008年を少し振り返りたいと思います。昨年、日立グループで長い間の課題となっていたいくつかの事業は、大きく改善しました。
  一方、日立を取り巻く世界経済の状況は激的な変化を見せました。経済状況の変化は、日立グループにも多大な影響を与えており、2009年はさらに厳しい環境のもとで、事業運営を行わなければならないことは間違いありません。

  今回の危機は一過性のものではないと考えています。今回の危機が続く中で、市場の求めるもの、市場自体の規模や構造、さらには業界の構造は大きく変わっていくでしょう。2009年は、まさに世界経済の構造変革が始まる年になるだろうと考えています。
  私は、今こそ「総合力」「シナジー」を生かし、リスクをチャンスに変えるべく、グローバルな成長を志向する戦略を一気に本格化させていく必要があると感じています。2009年度の世界経済を見ると、先進国ではマイナス成長が見込まれるものの、新興国地域では多少の減速はあるとはいえ成長が続き、引き続き社会インフラをはじめとする大きな需要が見込まれています。この状況は、思い切ってさらなるグローバル化のアクセルを踏んでいくための好機ととらえることができます。
  そのためには、事業のグローバル化に加えて、世界中の人財をより有効に活用するという意味での経営のグローバル化をさらに推進していく必要があると強く感じています。

  グローバルな成長に向けて、今年のキーワードとして掲げたいのは、「変化即応力」と「環境価値創造力」の2つの力の充実です。
  世界の変化は、時間とともにその速さを増しています。万全の準備をしていたつもりでも、その備えを超えた変化が起きるリスクが高まっています。日ごろから、いかなる変化にも耐えられるだけの強靭な基盤を築くことでフレキシブルな「即応力」を向上していきましょう。
  これからの社会では、低炭素社会の実現に向けた不可逆の変化が待ち受けており、こうした潮流にいち早く対応した企業が他社に先駆けた成長を実現していくことは間違いありません。「環境ビジョン2025」に基づき、「環境価値創造力」を高めていきましょう。そして単品のプロダクトではなく、発案から解決に至るプロジェクトとしてビジネスに取り組むことで、真の総合力を発揮し、私たちが新たな潮流を先導していきましょう。

  「100年に一度」の世界的な危機の真っ只中ではありますが、来る2010年の100周年に向け、2009年が終わるとき、この一年が充実した一年であったと振り返ることができるよう、ともにがんばりましょう。

以上

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