ニュースリリース

デジタルコンテンツ著作権保護システム「Videonet.CAS/DRM」が
NGN向け映像配信サービス「ひかりTV」に採用

業界で初めて地上デジタル放送のIP再送信に対応

  株式会社日立製作所(執行役社長:古川 一夫／以下 日立)のIPTV向け映像配信システム「Videonetシリーズ」の製品である、デジタルコンテンツ著作権保護(DRM:Digital Rights Management)システム「Videonet.CAS/DRM*1」が、このたび、株式会社NTTぷららが本日サービスを開始する、テレビ向け映像配信サービス「ひかりTV(ひかりティービー)*2」に採用されました。

*1

Videonet.CAS/DRM :
MDC(Marlin Developer Community,LLC Marlinの技術仕様を策定する団体)が策定した技術仕様「Marlin IPTV-ES(IPTV End-point Service)」に準拠したデジタルコンテンツ著作権保護システム

*2

ひかりTV :
「ひかりTV」は、NTT東日本・NTT西日本の光回線を通じて、エンドユーザーのテレビに多チャンネル放送や、地上デジタル放送のIP再送信、及びVOD(Video On Demand)などの各種映像コンテンツを配信するサービス。エンドユーザーは、各家庭のテレビに専用の受信端末を接続することで、これらの豊富なコンテンツを視聴することができる。地上デジタル放送のIP再送信は、放送事業者の再送信同意が得られたエリアから順次提供される予定。NTT東日本・NTT西日本のNGN(フレッツ 光ネクスト)を契約し、「ひかりTV チューナー」を設置したエンドユーザーが視聴できる。

  「ひかりTV」では、多彩な映像コンテンツについて視聴契約したエンドユーザーへの視聴を許可し、第三者による視聴を制限して配信する必要があります。それらの要件を実現するデジタルコンテンツ著作権保護システムとして、主に次の点が評価され、日立の「Videonet.CAS/DRM」が採用されました。

• デジタルコンテンツの著作権を保護する手段として、「Marlin IPTV-ES」規格に準拠している。
• 次世代ネットワーク(NGN)における必須要件であるIPv6ネットワークに対応している。
• 既存のデジタル放送で採用されているデジタルコンテンツ著作権保護技術である限定受信システム(CAS:Conditional Access System*3)に精通しており、放送と通信の双方の技術と実績を兼ね備えている。
• テレビ開発部門も含めて、サーバ／テレビが一体となった開発体制で、高い品質が期待できる。

*3

CAS :
デジタル放送にて採用されているデジタルコンテンツの著作権保護技術の一つ。番組を暗号化(スクランブル)して送出し、契約した視聴者にだけ視聴を可能とするシステム。

  「Videonet.CAS/DRM」は、業界で初めて、地上デジタル放送のIP再送信及びIPマルチキャスト放送に対応したMarlin規格を盛り込んだ製品です。受信端末からの要求に対し、(1) IPマルチキャスト放送、(2) 地上デジタル放送のIP再送信、(3) VOD(Video On Demand)、(4) ダウンロード(2008年夏頃 対応予定)の各種サービスに対応したライセンスを生成し、セキュアな通信路で受信端末に配信します。
  また、IPv4に加え、次世代IPであるIPv6にも対応しているとともに、受信端末へライセンスを配信するDRMサーバを簡単に増設でき、将来的な受信端末のアクセス数増加にも性能を確保することが可能です。

  日立では、NGN/CDN*4網を対象に配信を可能とする「RTSP/RTPストリーミングサーバ」やインターネット網を対象に配信を可能とする「HTTPストリーミングサーバ」(今後発売予定)など、高精細な映像コンテンツの著作権を保護し、安全にネットTVへ送り届けるためのシステム製品群として、IPTVサービス向け映像配信システム「Videonetシリーズ」を引き続き提供していきます。

*4

CDN(Contents Delivery Network) :
映像や音声などの容量の大きいデジタルコンテンツをエンドユーザーにスムーズに配信する為の専用ネットワーク。

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• 通信ネットワーク関連

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TEL : 044-549-1430 (ダイヤルイン)

以上