本文へジャンプ

Hitachi

2007年11月15日

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

日立アドバンストサーバ「HA8500シリーズ」全モデルにおいて
新デュアルコア プロセッサーを搭載するとともに省電力化に対応

[画像]左:ミッドレンジモデル「HA8500/740」、右:エントリーモデル「HA8500/410」

  日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学、以下 日立)はインテル® Itanium® プロセッサーを搭載した日立アドバンストサーバ「HA8500シリーズ」の全6モデルにおいて、最新のデュアルコア インテル® Itanium® プロセッサー9100番台を搭載しました。また、データセンターをはじめ各方面で注目を集めている省電力化に対応する電力管理機能を強化し、本日から販売を開始します。

  今回採用したデュアルコア インテル® Itanium® プロセッサー9100番台は、CPU当たり2つのプロセッサーコアを持ち、フロントサイドバス*1の高速化、ハイパースレッディング・テクノロジー*2やDouble chip-sparingテクノロジー*3など高性能化/高可用性要求に対応するとともにDemand Base Switching*4による省電力機能への強化が図られています。これにより、サーバ仮想化機能を利用したサーバコンソリデーションやデータセンター利用での利便性を向上しました。
  なお、本製品は日立のデータセンター省電力化プロジェクトCoolCenter50*5へも適用していきます。

*1
フロントサイドバス :
メモリサブシステムや拡張バス、入出力インタフェースなど、プロセッサーの外側にあるデバイスを接続するための伝送路
*2
ハイパースレッディング・テクノロジー :
プロセッサー内のレジスタや各種回路の空き時間を有効利用して、1つのプロセッサーを論理的に2つのプロセッサーとして動作させる技術。(2001年8月にIntel社が発表)
*3
Double chip-sparingテクノロジー :
メモリモジュール上のメモリチップ2個に障害が発生した時にも、これを切り離しシステムの継続稼働を実現できる機能。
*4
Demand Base Switching :
プロセッサーの負荷状況に応じ、動作周波数を制御し消費電力を抑制する機能。
*5
CoolCenter50 :
Harmonious Greenプランの成果に空調や電源系を組み合わせ、日立グループが総力を結集し、今後5年間でデータセンターの消費電力を最大50%削減することを目標とするデータセンター省電力化プロジェクト。

新モデルの特徴

1. 性能向上を図った新デュアルコア・プロセッサーを全モデルに搭載

(1)全モデルで従来プロセッサーに対し約10%の性能向上を実現

  「HA8500/860」から「HA8500/310」までの全モデルで、デュアルコア方式のインテル® Itanium® プロセッサー9100番台を採用しました。CPU当たり2つのプロセッサーコアを持ち、4つのスレッド処理を実行できるハイパースレッディング・テクノロジーを採用し、大容量3次キャッシュメモリ(最大24Mバイト)を活用することで、従来プロセッサーに対し約10%の性能向上を実現しています。
  また、モデル「HA8500/410」「HA8500/310」においてフロントサイドバスの周波数を667MHzに高めたプロセッサーも採用し、従来プロセッサーに対し約25%の性能向上を実現しています。

(2)信頼性を向上

  デュアルコア インテル® Itanium® プロセッサー9100番台では、大容量化した3次キャッシュの信頼性を高める技術としてPellston技術を採用しています。この技術はキャッシュ上のECC*6でリカバリーできないエラーが発生した場合、そのエラーが発生したキャッシュラインのみ無効にします。これにより、上位層のOSに影響を与えることなくシステム運用が継続できます。

*6
ECC(Error Check and Correction Code) :
メモリに誤り訂正用の冗長ビットを付加することで、2ビットのエラー検出と1ビットの自動訂正を行う。

2. 使用電力量の削減を目指した各種機能をサポート

(1)プロセッサーレベルでの省電力機能

  新プロセッサーの消費電力は104Wと、同等クロック数の従来製品に比べ約23%消費電力が削減されています。これに加え、今回新たにDemand Base Switching機能を搭載しました。本機能はプロセッサーへの負荷状況に応じて動作周波数を制御することができ、消費電力を抑制する機能です。また、消費電力を抑えた2.5型ハードディスクの採用など周辺機器を含めた電力削減対応を図っています。これらにより、サーバ装置当たり従来製品の最大約20%の電力削減を実現しています。

(2)電力管理機能を強化

  消費電力をモニタリングし、集中管理するツールパワーマネージャーを新たにサポートしました。このツールは、リモート管理ツールと最新プロセッサーの省電力機能であるDemand Base Switchingと連携してサーバの消費電力や発熱量を監視するモニタリングと、サーバが使用する電力を自動的に制御するレギュレーションの2機能を提供します。これによりサーバやサーバルームの電力消費を削減し、電力コストの削減を可能にします。

3. システムの可用性を向上

  ハードウェアパーティショニングが利用できる「HA8500/630」、「HA8500/740」および「HA8500/860」では、最新OSであるHP-UX11i v3を使用することで、耐障害性を高められ、可用性が大幅に向上しました。

  • セルボード*7の動的追加・削除が可能になり、オンライン状態での物理パーティション構成がおこなえることからシステム運用の柔軟性、可用性が高まります。
  • I/Oカード・エラーを隔離し、システムダウンを回避するとともに、I/Oカードの自動回復処理を行います。

オートプロセスリカバリー機能により、プロセッサーのレジスタ障害によるシステムダウンを回避する機能を追加しました。

*7
セルボード :
HA8500/860,740,630等で採用したサーバの基本構成要素。プロセッサー、メモリ、I/Oスロット等を搭載し、これらの拡張単位となる。

新製品の主な仕様、価格・出荷開始時期

モデル名 プロセッサー プロセッサー数
(コア数)
最大メモリ 価格 出荷開始
HA8500/860 9150N(1.60GHz) 2〜64
(4〜128)
2,048GB 55,778,205円〜
(税抜 53,122,100円〜)
2008年
2月28日
HA8500/740 9150N(1.60GHz) 1〜16
(2〜32)
512GB 26,004,300円〜
(税抜 24,766,000円〜)
2008年
1月25日
HA8500/630 9150N(1.60GHz)/
9120N(1.42GHz)
1〜8
(2〜16)
256GB 10,333,050円〜
(税抜 9,841,000円〜)
HA8500/520 9150N(1.60GHz)/
9120N(1.42GHz)
1〜4
(2〜8)
192GB 4,777,500円〜
(税抜 4,550,000円〜)
2008年
2月28日
HA8500/410 9140M(1.66GHz)/
9120N(1.42GHz)
1〜2
(2〜4)
96GB 3,198,300円〜(
税抜 3,046,000円〜)
2007年
12月25日
HA8500/310 9140M(1.66GHz)/
9120N(1.42GHz)/
9110N(1.60GHz)
1〜2
(1〜4)
32GB 1,164,450円〜
(税抜 1,109,000円〜)
  • * 価格は、DVD-ROM、内蔵HDD 36GB(520以下)または73GB(630以上)、HP-UX使用権を含む最小構成価格。

商標表記

  • Intel、インテル、Itaniumは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称です。
  • その他、記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

関連情報

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ エンタープライズサーバ事業部 事業企画本部 企画部 [担当:中島]
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号 大森ベルポートD館
TEL : 03-5471-2919 (ダイヤルイン)

以上

Adobe Readerのダウンロード
PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated (アドビシステムズ社)のAdobe® Reader®が必要です。