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2003年2月24日

10Vの低電圧駆動を実現した
チューナ用バリキャップダイオード「HVC326C」を製品化


―低電圧ながら当社従来品と同レベルの高性能を実現し、モバイル機器向けTV、VCR等チューナセットの低コスト化、省エネルギー化を促進―


チューナ用バリキャップダイオード「HVC326C」
チューナ用バリキャップダイオード「HVC326C」


 日立製作所 半導体グループ(グループ長&CEO 伊藤 達)は、このたび、10Vの低電圧駆動を実現したチューナ用バリキャップダイオード「HVC326C」を製品化し、2003年3月1日よりサンプル出荷を開始します。
 本製品は、駆動電圧を従来の25Vから10Vに低減したことにより、TVやVCRセットの電源電圧(通常10V前後)をそのまま使用できるため、従来昇圧用として必要であったDC/DCコンバータが不要となります。さらに低電圧駆動にもかかわらず、当社従来品と同レベルの高容量変化比(C1/C10>6)(注1)、および低ノイズなどを実現しており、チューナセットの低コスト化、省エネルギー化が図れます。特にバッテリ駆動のモバイル機器においては、小型化、低コスト化と バッテリ駆動時間の長時間化を促進します。

<背景>
 TVやVCRチューナ等の電子同調回路(注2)用のバリキャップダイオードは、電圧をかけることにより容量が変化する特性を利用し、受信したい電波(各チャンネルに割り当てられた周波数)にあわせる際に使用されています。通常ダイオードを駆動させる電圧は25Vが一般的であるため、TVやVCRのチューナ用に使用する場合、VCR電源の最大電圧(通常10V前後)を25VにDC/DCコンバータで昇圧する必要があります。しかし、近年では、ノートPC等のモバイル機器でTVを見られる機種も登場しており、チューナセットの小型化、低消費電力化が望まれています。
 当社では既にチューナ用バリキャップダイオードとして、25V駆動で高容量変化比(C2/C25>6.3)の「HVC202B」などを量産中ですが、今回、バッテリ駆動のモバイル機器向けに 駆動電圧を従来の25Vから10Vに低減したことにより昇圧回路が不要になり、機器の小型化、低コスト化、低消費電力化を促進する「HVC326C」を製品化しました。

<製品について>
 本バリキャップダイオード「HVC326C」は、当社新開発のCプロセス技術(注3)の採用と、製造条件の改良により、10Vの低電圧駆動かつ高容量変化比6.0 min.(C1/C10の場合)を実現しています。当社従来品で25V駆動の「HVC202B」(容量変化比6.3 min.(C2/C25の場合))に対し、同レベルの高容量変化比であり、また、バイアスの幅である容量偏差を約15%低減しています。さらに、一般的に低電圧化すると損失は高くなりますが、今回は上記プロセスと改良により電圧−容量特性(CV特性)が均一で、高周波直列抵抗(rs)を1Ω以下(VR=1V、f=470MHz)に抑えることで低損失を実現しています。
 パッケージは、当社従来品の「HVC202B」と同じ小型面実装パッケージUFP(当社外形コード)を採用しています。

 今後は搭載機器の小型化・薄型化に貢献するため、小型パッケージへの展開を行います。
また、引き続き低電圧駆動型バリキャップダイオードの製品展開を行い、ラインアップを強化していきます。
(注1) 高容量変化比(C1/C10>6) : 逆電圧1Vと10V時の端子間容量の比。チューナ用のバリキャップダイオードでは、重要な特性の1つで、同調周波数の範囲(カバーレンジ)を決める値。
(注2) 電子同調回路:チャンネル(割り当て周波数)に電気的な調整で同調させる回路。
(注3) Cプロセス技術:当社が開発したダイオードのPN接合のプロセス技術。接合形成時の不純物ドーピングの低温化により接合の深さを最適化した。

■応用機器例
1)TV/VCRの電子同調回路
2)電圧制御発振器(VCO)/電圧制御水晶発振器(VCXO)の発振同調回路
3)FMチューナの電子同調回路

■価 格
製 品 名 パッケージ 1万個発注時価格(円/個)
HVC326C UFP 8

■仕 様
製品名 パッケージ 電圧
VR
端子間容量 容量変化比
n(C1/C10)
直列抵抗
rs
HVC326C UFP 15 V C1 = 13.5〜15.5 pF
C10 = 1.9〜2.2 pF
6.0 min. 1.0Ω max.



以上



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