東急不動産(株)（所在:東京都渋谷区、社長:植木正威）は(株)日立製作所（所在:東京都千代田区　社長:庄山悦彦）と組み、ＩＴを利用した地域コミュニティの形成や活性化を支援していく情報システムインフラ「ライフサポートシステム」を開発、新しいスタイルのインターネットインフラを活用したコミュニティータウンとして運用を開始いたします。

　「ライフサポートシステム」は、様々な地域情報をインターネットを通じて集約し情報の流通を促進させることで地域コミュニティに暮らす人々の生活をより豊かなものにしていくことを目的に開発、システム改善を行うことを予定しています。なお、システム面の対応は日立製作所が行います。

　また、本コミュニティータウンにおいて東急不動産が今後建売分譲する住居については、無線ＬＡＮ対応のタッチパネル端末を標準装備し、「ライフサポートシステム」の活用を促進するＨＯＭＥ端末として活用します。日立製作所が本端末の供給・活用の支援を行い、新たな情報機器としての可能性を模索していきます。

　まずは、東急不動産が街づくりを進める「あすみが丘エリア」を試行の場として、当地域住民を対象にシステムを導入、本年３月にサイトを開設４月の本稼働を予定しています。
　「ライフサポートシステム」の運営にあたっては、地元ＮＰＯ法人が中心となり、地域コミュニティの情報インフラとして日常生活への浸透を促進し、住民間の情報交流を通じて暮らしやコミュニティ活動を育んでいく自立型コミュニティ形成を支援していきます。
　また、このように大規模住宅団地を対象に、地元のＮＰＯ法人が現地運営者として地域情報サイトを運営していくのは全国でも初めての試みとなります。

【ライフサポートシステムの概要】
　「ライフサポートシステム」では、以下のサービス機能を提供していきます。尚、ご利用にはインターネット上の登録画面にて会員登録手続が必要となります。

(1)「くらしの素」：	その日の予定=「今日の予定」や最新の地域情報=「新着情報」などを、参加団体が掲載情報を更新した都度、各家庭毎の優先度に従い、自動的に提供されます。
(2)「私と家族の部屋」：	授業参観日、家族の各種記念日やゴミ収集日など日常生活上のカレンダーとして利用できます。事前に登録しておけば、上記の「くらしの素」の「今日の予定」欄に掲載され、自動的に随時更新されます。
(3)「街とくらしのお知らせ」：	自治会、教育機関、医院、商店など地域情報を提供する参加団体が情報発信を行います。団体からの最新情報は「くらしの素」の「新着情報」欄に掲載され、自動的に随時更新されます。
(4)「街の案内版」：	夏祭りなど地域イベントをお知らせする「街の活動カレンダー」、コミュニティホールの予約状況など参加団体の施設予約状況を確認できる「街の予約ボード」、最寄駅や公的施設・公的機関の連絡先一覧を案内する「街の便利帳」などの情報を提供します。

他にも、より住みやすく、暮らしを豊かにするための情報を投稿してもらう「くらしの窓」や地域のお天気情報・洗濯指数を掲載する「街のお天気」などを発信していきます。 　「ライフサポートシステム」は利用者が参加団体の掲載する様々な新鮮な地域情報を毎日受け取り、日々の生活で活用していただく受け皿となるものです。 　また、「ライフサポートシステム」に参加する団体（学校、企業など）に対しては、参加団体自らがデザイン性の溢れるページ作成ができ最新情報に簡単に更新できる使い勝手の良いシステムを提供いたします。情報の配信先も一般公開、本システムの会員限定、参加団体が特定した人専用など配信内容によって自由に設定できる仕組みとなっています。 　尚、本システムへの参加基準については、「街を住みやすくしていく」という理念のもとＮＰＯ法人がその判断をしていきます。現時点では地元自治会、スーパー、医院、自動車販売店、幼稚園などの参加を予定しています。 　東急不動産は日立製作所が開発したポータブルなタッチパネル式のインターネット端末を、当エリアにて東急不動産が供給する建売住宅に標準装備していきます。 　また、当エリアはＣＡＴＶによるインターネット接続環境が整備されており、パソコン保有率も高いことから、既にお住まいの約６，７００世帯に対しても本システムの利用を呼びかけ、早期普及を図ってまいります。当初１年間は試行期間として全て無料にて普及啓蒙活動を行なっていく考えです。

【ライフサポートシステムにおける目的と意図】
■	東急不動産(株) 　郊外住宅への需要に陰りが見える中で、「あすみが丘エリア」の開発については、これまでの「家」というハード面だけでなく、「くらし」というソフト面の充実により街全体の魅力を高めていくことで需要喚起に繋げていくことを考えています。 　地元のＮＰＯ法人「すこやかネットみどり」の"街を住みやすくしていく"活動に支援・協力し、日常生活への浸透が進むインターネットを媒介として新しい街での「くらし」を支援するシステムとして「ライフサポートシステム」を共同で展開、住民と手を携えた街づくりを推進していきます。
■	(株)日立製作所 　ユビキタスネットワーク時代に対応した情報機器を本地域サービスに適用することで、今後のブロードバンド時代のＩＴ機器として機能強化を図るとともに、地域のコミュニティを支える情報インフラを提供する事を目指し、本コミュニティタウンに対し、東急不動産を支援していきます。