株式会社 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:小野 功、以下 日立)は、このたび、高性能・高信頼・高可用(障害回避・対策機能)なエンタープライズサーバ「AP8000」の基盤機能エンハンスを実施して、1月31日から販売を開始します。具体的には、ユーザニーズに近いCPUの性能を提供するために選択肢を増やしたキャパシティリザーブモデルをミッドレンジモデルにも追加したほか、大容量のデータを高速にバックアップ可能なオープン系の推奨デバイスLTO
*1ライブラリ装置との接続を実現しました。
 また同時に、オペレーティングシステム「VOS3/LS」において、64ビットアドレッシング機能
*2による大規模DB処理基盤の高速化対応と運用性向上や、さらに統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」や分散オブジェクト
*3に対応したオープン連携の強化など、Eビジネスを支える基盤機能の強化したエンハンスも実施します。
| *1) | LTO : Linear Tape-Open、磁気テープ記憶装置の規格 | 
| *2) | 64ビットアドレッシング機能 : 64ビット(bit)でのメモリ(記憶領域)とのデータ転送 | 
| *3) | 分散オブジェクト : オブジェクトと呼ばれるソフトウェア部品をネットワーク上に分散配置し、ハードウェアやOS、プログラミング言語の違いに関係なく、相互にデータや処理要求を交換するための技術 | 
|  今回のエンハンスは、ユーザがリソースをコアビジネスに集中し、高信頼性かつビジネスの変化に即応した最適なシステムを構築できる環境を提供する日立のサービスプラットフォームコンセプト「Harmonious Computing」に基づいています。今後もポリシーベース技術*4への対応を図るなど本コンセプトに基づいた製品を順次開発していきます。 | 
| *4) | ポリシーベース技術: システム管理者が設定した「実行基準」に従い自動運用する技術 | 
| ■ 今回のエンハンスの特長 ○ エンタープライズサーバ「AP8000」の機能強化
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| (1) | ハイエンドモデルにて提供していたキャパシティリザーブモデルをミッドレンジモデルにも拡充 | 
| (2) | ハイエンドモデルにおいて主記憶容量を最大64GBに拡大 | 
| (3) | 新開発SCSI*5 Gateway装置を介したオープン系の推奨デバイスLTOライブラリ装置や、推奨コンソールプリンタとの接続をサポート | 
| (4) | 19型標準ラックタイプの拡張筐体をサポート | 
| *5) | SCSI : Small Computer System Interface | 
| ○ オペレーティングシステム「VOS3/LS」の機能強化 | 
| (1) | 大規模DB処理基盤強化 | 
| ・ | ソートワーク*6領域など64ビットアドレッシング機能適用拡大 | 
| ・ | SQL*7インタフェースで透過的にアクセス可能な異種DBMS*8拡大 | 
| (2) | 高速かつ大容量なバックアップ装置として、LTOライブラリ装置をサポート | 
| (3) | オープン連携機能の強化 | 
| ・ | VOS3システムのXDMデータコミュニケーションマネジメントシステム「XDM/DCCM3」を使ったオンライントランザクション*9システム業務の分散オブジェクト対応強化 | 
| (4) | VOS3システムとLinuxの連携を実現した「Linux for AP8000」の機能強化 | 
| ・ | 「Linux for AP8000」のタイムサーバを利用した、ネットワーク上のオープンサーバとVOS3での時刻合わせ機能 | 
| (5) | 統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」によるVOS3ストレージの統合運用管理強化 | 
| *6) | ソートワーク : 読み書きしたいデータなどを分類(ソート)してアクセス時間を短縮するための処理 | 
| *7) | SQL : Structured Query Language、データベース操作言語 | 
| *8) | DBMS : Data Base Management System | 
| *9) | オンライントランザクション : オンライン業務で関連する複数の処理を一つの処理単位にまとめて管理する方式 | 
| ○ 「AP8000システム関連サービス高付加価値サービス群VOS3ステップアップサービス」の提供 | 
| (1) | 「AP8000」および「VOS3/LS」システムへの移行時の改善施策提案、プラットフォーム設計および移行作業を支援 | 
| ■「AP8000」エンハンス機能の価格及び出荷時期 | 
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| 製品名 | 価格(月額) | 出荷時期 |  
| AP8000 (ハイエンドモデル) | 3,660万円*10〜 | 2003年10月初〜 |  
| AP8000 (ミッドレンジモデル) | 247万円*11〜 | 2003年10月初〜 |  | 
| *10) | AP8000/185モデルの月額料金(税別)です。各種工事、サポートサービスは含みません。 | 
| *11) | AP8000/100モデルの月額料金(税別)です。各種工事、サポートサービスは含みません。 | 
| ■LTOライブラリ装置を接続するSCSI Gateway装置の価格及び出荷時期 | 
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| 製品名 | ハードウェア価格 (月額)*12
 | ソフトウェア価格 (月額)*12
 | 出荷時期 |  
| タワーモデル | 645,500円 | 133,400円 | 2003年4月初〜 |  
| ラックモデル(1台/ラック) | 755,500円 |  
| ラックモデル(2台/ラック) | 1,471,000円 | 266,800円 |  | 
| *12) | 税別の価格です。各種工事、サポートサービスは含みません。 | 
| ■「VOS3/LS」(OS本体)エンハンス機能の価格及び出荷時期 | 
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| 製品名 | 価格(月額)*13 | 出荷時期 |  
| VOS3/LS-JSS3 | 53万9千円 | 2003年4月初〜 |  
| VOS3/LS-JSS4 | 59万5千円 | 2003年4月初〜 |  | 
| *13) | AP8000/100プロセッサ使用時の料金(税別)の価格です。各種工事、サポートサービスは含みません。 | 
| ■「VOS3/LS」エンハンス対応プログラムプロダクト | 
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| 製品名 | 価格(月額)*14 | 出荷時期 |  
| XSORT E4 (ソートワーク領域の64ビットアドレッシング対応) | 2万8千円 | 2003年6月初〜 |  
| XDM/RD External Data Access Extension (SQLインタフェースでの異種DBMSアクセス)
 | 10万5千円 | 2003年8月初〜 |  
| DMFOPDS (LTOライブラリサポート) | 8万8千円 | 2003年4月初〜 |  
| DCCM3/Object Access (分散オブジェクト対応強化) | 3万5千円 | 2003年4月初〜 |  
| JP1/Cm2/SNMP Agent for VOS3稼動監視 (VOS3ストレージ対応)
 | 1万1千円 | 2003年4月初〜 |  | 
| *14) | AP8000/100プロセッサ使用時の料金(税別)の価格です。各種工事、サポートサービスは含みません。 | 
| ■「AP8000」システム関連サービス高付加価値サービス群「VOS3ステップアップサービス」の価格及び出荷時期 | 
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| 製品名 | 価格*15 | 出荷時期 |  
| VOS3ステップアップサービス | 個別見積 | 2003年2月26日 |  | 
| *15) | 税別の価格です。各種工事、サポートサービスは含みません。 | 
| ■他社所有商標に関する表示 | 
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LTOは、Hewlett-Packerd Company、International Business Machines Corporation、
    SeagateTechnology,Inc.の登録商標です。
Linuxは、Linus Torvaldsの米国及びその他の国における登録商標あるいは商標です。
その他の会社名、団体名、商品名は各社、各団体の商標または登録商標です。
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