株式会社 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長＆CEO：小野 功、以下 日立)は、このたびフュージョン・コミュニケーションズ株式会社(代表取締役社長：角田 忠久、以下 フュージョン)のIPメトロネットワークにおいてDWDM^*1ベンダーに選定され、「メトロDWDMシステム AMN601A」(以下「AMN601A」)を納入しました。 　

*1 DWDM：Dense Wavelength Division Multiplexing(高密度光波長分割多重方式)。

フュージョンは、IP電話や、IP-VPN*2、インターネットアクセスといった企業向ブロードバンド通信サービスの市場拡大を予測し、メトロエリアにおけるネットワークの強化が急務と判断しました。そこで日立は、大容量かつ経済的なネットワーク構築が可能となる「AMN601A」を提案、シンプルな機器構成とトラフィック増加への柔軟な増設対応性による高いコストパフォーマンス、SNMP*3ベースの簡単な保守運用性、既存バックボーンルータとの親和性などが高く評価され、今回の納入となりました。

*2 IP-VPN：通信事業者の保有する広域IP通信網を経由して構築されるVPN(仮想私設通信網)のこと。 　*3 SNMP：ネットワークに接続された通信機器をネットワーク経由で監視・制御するためのプロトコル。

「AMN601A」はDWDMの技術を用いて、メトロエリアといった中距離領域においてキャリアの求めるSONET／SDH*4両規格による150 Mbit/s〜2.4 Gbit/sおよびGbE*5を最大32波まで多重することができるほか、ストレージやメインフレームにおいて使用されるインタフェースも収容可能です。

*4 SONET/SDH	：	SDH(Synchronous Digital Hierarchy)は光ファイバを用いた高速デジタル通信方式の国際規格。
		SONET(Synchronous Optical NETwork)は主に北米での名称のため、両規格を併記している。

*5 GbE：通信速度を1Gbit/sに高めた高速なEthernet規格。

■フュージョン・コミュニケーションズ株式会社 （URL: http://www.0038.net/ ） 　フュージョンは、最先端のネットワーク・テクノロジーを駆使し、国内最大規模の全国IPネットワークを独自に構築しています。この「FUSION IP NETWORK」は、これまで個々のネットワーク上で提供されている電話（音声）・データ通信・インターネットなどの通信サービスを完全に1つに融合しました。様々な世界の最新技術を導入、未来指向のネットワークを実現しています。中核サービスである「電話サービス事業」では2001年4月のサービスインから1年半強で加入回線数190万回線を突破しました。 　日立は、フュージョンに「AMN601A」などのDWDMシステムを継続的に供給、ネットワーク構築を今後も支援してまいります。メトロから超長距離をサポートする日立のDWDMシステムを、お客様に最適なネットワーク提案と、きめ細やかなシステム導入支援によって更なる拡販を目指します。