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2002年7月22日

超低消費電力32ビットSuperHTM RISCマイコン「SH7705」を製品化

−32Kバイトの大容量キャッシュメモリ、USBファンクションなど豊富な周辺機能を搭載し、高性能で低消費電力のデジタル家電、携帯情報機器、OA機器を実現可能−



「SH-3」コア搭載の超低消費電力32ビットSuperHマイコン「SH7705」


 日立製作所 半導体グループ(グループ長&CEO 伊藤 達)は、このたび、デジタルスチルカメラやビデオプリンタなどのデジタル家電、電子手帳や電子辞書などの携帯情報機器、ファクシミリやカラープリンタなどのOA機器向けに、32ビットRISCマイコン SuperHTM(注1)ファミリの「SH-3」をCPUコアとして、32Kバイトの大容量キャッシュメモリ、USB(Universal Serial Bus)ファンクションなどの豊富な機能を搭載した超低消費電力マイコン「SH7705」を製品化しました。2002年8月からサンプル出荷を開始します。
 本製品は、SuperHファミリの低消費電力機器向けCPUコア「SH-3」を搭載し、高性能で低消費電力を必要とする組込み機器に適した製品です。0.18μmのCMOSプロセスを採用し、消費電力は、133MHz動作時で200mW(typ.)と超低消費電力を実現しています。さらに、当社従来比4倍の32Kバイトの大容量キャッシュメモリに加え、周辺機能としてUSBファンクションなど豊富な周辺機能を内蔵しており、機器の低消費電力化と高性能化、さらに低価格化の実現が可能です。

 近年、デジタル家電や携帯情報機器、OA機器では、外部機器との接続インタフェースとして、USBインタフェースを備えた機器が拡大しています。当社は、これまでこのような市場向けに、SuperHファミリの「SH2-DSP」をCPUコアとし、USBファンクションを内蔵した「SH7622」を製品化してきました。しかし、機器が扱う音声や画像などのデータの更なる大容量化や処理の高速化に伴ない、機器の高機能化や高性能化はますます進む傾向にあります。さらに、携帯情報端末を初めとして機器の低消費電力化が求められており、これらのニーズを実現できるとともに機器の低価格化を図れるデバイスへの強いニーズがあります。

 当社は、このような市場ニーズに対応するため、「SH2-DSP」より上位のCPUコア「SH-3」を採用して高性能化を図り、さらに、従来製品より更なる低消費電力化を実現した32ビットRISCマイコン「SH7705」を製品化しました。製品の特長は以下のとおりです。
<製品の特長>
1. 133MHz動作時で200mW(typ.)の超低消費電力化を実現
プロセスは、0.18μmのCMOSプロセスを採用し、電源電圧は1.5Vと3.3Vの2電源構成。内部ロジックを1.5Vの低電圧で動作することで、消費電力は133MHz動作時で200mW(typ.)、処理性能あたりの消費電力(W/MIPS)は、従来製品「SH7622」の約1/2と超低消費電力化を実現。さらに、不必要なモジュールを停止させるモジュールスタンバイ機能により、より一層の低消費電力化が可能であり、携帯情報機器のバッテリー駆動の長時間化を実現可能。

2. 高性能CPUコア「SH-3」と32Kバイトの大容量キャッシュメモリの搭載により高性能化を実現
携帯機器向けの高性能CPUコア「SH-3」を搭載。これにより、「SH2-DSP」コアを搭載した従来製品の「SH7622(100MHz動作時130MIPS)」に比較し、133MHz動作で173MIPSと処理性能を約1.3倍に向上。さらに、キャッシュメモリは4倍の32Kバイトに大容量化しており、内部では1クロックでアクセスできるため、処理の高速化を実現。

3. PC等との高速データ転送が可能なUSBファンクションや豊富な周辺機能を搭載
USB規格Ver1.1に対応したUSBファンクションを搭載。コントロール、インタラプト、バルク転送をサポートし、最大12Mbps(bit per second)の高速転送が可能。また、USBトランシーバを内蔵しているため部品の削減が可能。さらに、64バイトのFIFO(First In First Out)を搭載した高速シリアルインタフェース、MMU(Memory Management Unit)やDMACのメモリ管理機能、シンクロナスDRAM等の各種メモリインタフェース、赤外線通信用のIrDA(Infrared Data Association)Ver1.0などの豊富な周辺機能を内蔵しており、高性能な機器の低価格化が実現可能。

 パッケージは、LQFP-208ピン(28mm×28mm)、CSP-208ピン(12mm×12mm)の2種類を揃えています。また、オンチップデバッグ機能(H-UDI、AUD)を搭載しているため、PCカードエミュレータ「E10A」を使用することにより、最高動作周波数でのリアルタイムエミュレーションが可能です。さらに、アプリケーションの開発用プラットフォームとして、「SolutionEngine®」(注2)の「SH7705」用を用意しており、ソフトウェア開発も効率良く短期間で行なうことが可能です。

 今後、デジタル家電や携帯情報機器、OA機器向けの更なる製品ラインアップの強化とともに、より一層の高性能化、低消費電力化を図った製品を開発していきます。

(注1)SuperHTMは、(株)日立製作所の商標です。
(注2)SolutionEngine®は、(株)日立超LSIシステムズの日本における登録商標です。

■応用機器例
●デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等のデジタル家電機器
●電子手帳、電子辞書などの携帯情報機器
●デジタルスチルカメラ用プリンタ、FAXなどのOA機器

■価 格
製 品 名 動作周波数 パッケージ サンプル価格(円)
SH7705  HD6417705F133 133MHz LQFP-208 1,700
 HD6417705F100 100MHz LQFP-208 1,600
 HD6417705BP133 133MHz CSP-208 1,800
 HD6417705BP100 100MHz CSP-208 1,700

■仕 様
 項 目 SH7705
 製品名
HD6417705F133
HD6417705BP133
HD6417705F100
HD6417705BP100
 電源電圧 内部:1.4V〜1.6V 、外部:3.0V〜3.6V
 動作周波数 133MHz  100MHz 
 処理性能 173MIPS 130MIPS
 CPUコア  SH-3
 キャッシュメモリ構成  32Kバイト
 (命令データ混在、4ウェイセットアソシアティブ、 ライトスルー/ライトバック選択可、LRU方式)
 MMU  128エントリ、4ウェイセットアソシアティブTLB
 内蔵周辺機能、インタフェース
DMAC× 4チャネル
USBファンクション(USB規格Ver1.1 対応)
32ビットタイマ×3チャネル
16ビットタイマパルスユニット×4チャネル
リアルタイムクロック
A/Dコンバータ× 4チャネル
IrDA Ver1.0
シリアルインタフェース×2チャネル
(送受信64バイトFIFO内蔵 クロック同期/調歩同期モード)
 バスステートコントローラ
ページモード機能付きフラッシュメモリ/SRAM/
シンクロナスDRAMインタフェース
最大8エリアのアドレス空間をサポート
 低消費電力モード
4種類
スリープモード、ソフトウェアスタンバイモード
ハードウェアスタンバイモード、モジュールスタンバイモード
 消費電力  200mW (133MHz動作時 typ.)
 デバッグ機能 ・オンチップデバッグ機能(H-UDI、AUD)
 パッケージ  HD6417705F133
 HD6417705F100
・LQFP-208ピン (28mm×28mm、0.5mmピンピッチ)
 HD6417705BP133
 HD6417705BP100
・CSP-208ピン (12mm×12mm、0.65mmピンピッチ)



以上



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